何遠亭

未だ之を思わざるなり、
夫れ何の遠きことか之有らん
          孔子の論語より

20100321(日) 北山修プロデュース「さよならコンサート」 九大医学部百年講堂 そのに

2010年03月28日 20時46分09秒 | 音楽
10分の休憩を挟んで、第二部はプロのミュージシャンの登場です。
『坂崎幸之助 きたやまおさむを唄う』
笑顔ですたすたとステージに現れた幸ちゃんは何だか若々しく見えました。
最初は一人で『花のかおりに』
「アルフィーを代表して来ました。代表してと云っても他の二人は余りフォークルっぽくない(?)ですけど。
特にこっち(タカミー)は」とギュワーンと髪を振り乱してギターを弾く真似。
サポートミュージシャン、河合徹三さん(B)と佐久間順平さん(AG,V)と
キーボードの女性(名前覚えられませんでした。スミマセン)をステージに。
フォークル解散後、はしだのりひこさんが結成したシューベルツの『花嫁』
唄の後"小さな鞄につめた花嫁衣裳”という歌詞に「小さな花嫁さんだったんですね。
今だったら花嫁衣裳なんて大きな鞄でも入らないでしょ。ヤマトかなんかで・・・」と現実的な(笑)
でも、”花嫁衣裳は野菊の花束”だからウエディングドレスとは違うのでは?
後から思い返してみると、これって駆け落ちの唄だよなぁ・・・。
次はシューベルツのデビュー曲で、フォークルの解散コンサートで唄ったという『風』
この唄は好きだった。音楽の時間にも、帰り道とかにもよく唄ってた。
『風』のみならず、この日聴いた唄はどれも不思議と覚えていた。
「はしださんは、フォークル解散後にシューベルツ、クライマックス、エンドレスと
グループを作っては壊し、作っては壊し、まるでどっかの党首みたいですが」と解説も交えつつ。
『さらば恋人』ではちょっと堺さんぽく。でも北山さんのキーだったからとちょっと低かったみたい。
ステージに再び現れた北山さんが「孤立無縁な感じがしない?」と。
「ここにいる人が、学校関係者なのか、アルフィーのファンなのかよく解らない」みたいな。
幸ちゃんも「アウェイだかホームだか解らない。」って。
フォークル解散後の話を二人でするんだけど、北山さんが思い出してるうちに幸ちゃんが
どんどん解説しちゃうもんだから、終いに「あ~うるさい!」って(笑)
「せっかちだから待てないんですよ」と幸ちゃんも苦笑い。

『戦争を知らない子供たち』では♪戦争が終わって~とサビを杉田二郎さんの物真似で
唄い出し、イントロが始まったら御本人登場!!ものまね王座決定戦かい!(笑)
会場は沸きましたね~☆やっぱり二郎さんの唄なんだよね。
ここで幸ちゃんが一旦ステージを降りて(「フォークの歴史研究でもしてて下さい」とか云われつつ)、
二郎さんと北山さんのお話。
二郎さんの朴訥とした話し方に「いいね~坂崎君とは対照的だねぇ」と北山さん。
北山さんが書いた300曲以上の中で、二郎さんに書いたのが100曲位。
その中から今日唄って欲しいと『祈り』を。「胸に手を当てて聴いて下さい」と。

二郎さんと入れ替わり、再び幸ちゃん登場。
フォークルに幸ちゃんが終身メンバーとして参加したのは、急なお誘いではなく以前より加藤さんからお話があったとか。
でももしまたやる事があったらって事で、それは無いと思ってたと。
新生フォークルのアルバム『戦争と平和』より、『悲しみは言葉にならない』
少し離れて北山さんもステージのはじで聴いている。時々一緒に口ずさんでる。
「『悲しみは言葉にならない』って言葉にしてるじゃないですか。矛盾してますよね。」
「矛盾してるんだよ。でも言葉にした方がいいんだよ」
『感謝』のイントロはリコーダーではなく、佐久間さんのバイオリン。
幸ちゃんのソロでの『感謝』も何度か聴いた。でも、ここでは重なる筈の加藤さんの声が聴こえない寂しさが甦った。
「坂崎君の声が、時々加藤和彦の声に聞こえるんだよ。」「きっと何処かにいますよ」
そんな話もしてたっけ・・・。
そして、「やはりこれは作らなくちゃいけない。加藤和彦を悔しがらせたい」と出来た新曲。
作詞は北山さん、作曲は幸ちゃん。『七色の光の中で』は加藤さんの手紙を受け取った時から始まる。
加藤さんに北山さんの問い掛けは届いたかな。そして北山さんの寂しさは・・・。
最後の曲『イムジン河~春』ようやく北山さんが唄った。
実は紅白に出るチャンスが2回あった。『帰って来たヨッパライ』と『イムジン河』
結局出る事は無かったんだけど「出ときゃあよかったな~」って(笑)
でもまだまだ望みは捨てていないと見た☆

勿論アンコール☆この時だけのスペシャルゲストとしておいちゃん登場!
昔、北山さんレギュラーのラジオ番組があり、北山さんが海外に行っている間のパーソナリティを
おいちゃんが務め、「あいつは面白い」とレギュラーが決まったいきさつがあり。
恩は恩として、北山さんからの御礼がしば漬け一袋だったって文句も云ってた(笑)
勿論二郎さんも参加して『悲しくてやりきれない』
大ラスはやっぱり『あのすば』
「これが最後」とさんざん云っていた北山さんだけど、唄に入る直前で
ザ・クインテットを呼び込むつもりだったのを思い出して慌てて止めた(笑)
実はプロデューサー、いっぱいいっぱいだったのかな。
「あ・の・す・ば」のカウントは幸ちゃん。
悲しい詩と明るいメロディーが、いつも以上に幸せで、ちょっと切なかった。

この日は加藤さんの誕生日。
このイベントも加藤さんがやろうと云っていた。

最後に北山さんが叫んだ。
「あー生きててよかった!!!また40年後にお会いしましょう!」
きっと、加藤さんにも届いたよね。悔しがってて欲しい。
でも、自由になってて欲しい。

構内の桜が咲き始めていた。
北山さんもこの桜を見て来たんだろうな。来れて本当に良かったです☆


帰りの飛行機も揺れました。
機内雑誌のコラムの冒頭に、和幸と加藤さんの名前が載っていた。これはきっと偶然・・・。



この日の模様は、5月2日BS2にてオンエア予定。
今迄顔出しは避けて来たきたやまさんでしたが、
「今は春休みだし、GW(のオンエア)ならいいかなって無理を云いました」との事。
「九大にクレームが来ても、もう知ったこっちゃ無い。」と大笑いしてました。
なお、このレポも正確じゃないかもですが、上に同じくです(笑)

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3 コメント

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詳報ありがとうございます (Ivory)
2010-04-10 05:40:31
きたやまおさむさんが、大学退官にあたり音楽の催しをされたとは知らず、嬉しく読みました。

九州を引き上げられることは、偶然、3月中旬の日経紙ミニ連載(きたやまさん筆?)で読みました。夕刊最終面に載り、紙面を組んだ人も、フォークルを聞いていたのかなと思いました。

放送予定も書いてくださり、ホントにありがとうございます♪
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有難うございます。 (hohyuhn19)
2010-04-11 19:55:01
コメント有難うございます。
拙いレポですが、少しでも雰囲気が伝わると嬉しいです。
きたやまさん、色んな所で記事を書かれているみたいですね。私はチェック出来ていないのですが・・・書く事で前に前に進まれていく方なのでしょうね。
TVのオンエア楽しみです♪
レポが色々間違ってたら御免なさいです~(汗)
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Unknown (キヨピー)
2022-05-06 22:00:26
キーボードの女性、名前は?
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