何遠亭

未だ之を思わざるなり、
夫れ何の遠きことか之有らん
          孔子の論語より

『森の石松外伝4 誰かが誰かを狙ってる』劇団岸野組 20100602~06

2010年06月08日 01時27分52秒 | お芝居
岸野幸正さん率いる劇団岸野組も二十周年☆
私は1998年から楽しませて頂いております♪って事はもう12年・・・。
専ら時代劇(特に幕末)メイン。今回も森の石松が主人公のお話。

伊勢参りの帰り、雷雨に遭い、あるお堂に雨宿りをしていた森の石松。
そこへ駆け込んで来たのが、浪人、一人旅の女、渡世人、女衒と売られていく娘。
突然お堂が火事になる。しかも、外から閂をかけられていた。
雨宿りをしていた誰かが命を狙われているに違いないと知った彼らは、
森の石松を頼りに、皆で一緒に旅をしようという事になったのだが・・・。

森の石松は、喧嘩が強くて、酒が好きで、ちょっと?おバカ。
岸野組では御馴染みキャラなので、既に存在自体が可笑しい。
そういう意味では安心して楽しめる。
ただ、展開がいささか強引で、場面場面は面白いけど
物語としては不自然で、中盤ちょっと中弛みを感じた。

一緒に旅をしていた仲間同士が敵(てき・かたき)だった。
だけど、一緒に旅をしたから見えて来たものもあった。
世の習い、それぞれの立場、思惑・・・全てを吹き飛ばす石松の啖呵が強く響く。
やっぱりカッコいいんだな~。
矢文のシーンが無かったのが(脈絡もなく出来ないけど)ちと残念。

全てが終わり、それぞれの道を歩き出す・・・と思いきや、ぞろぞろと同じ方向へ(笑)
「だって街道がこっちにあるんだもん。」「もう少しだけ道連れで」
みんなの笑顔が気持ち良いラストシーン。

横山智佐さん他のゲストの方々もよかったですが、劇団メンバーがしっかりお芝居を支えてました。
大倉正章さん・・初めて観た時は若々しい捕物だったけど、今回は新門辰五郎が渋いっ。
奥戸裕子さんも毎回何かを感じさせてくれます。永倉新八、凛々しかった~。
終演後、ロビーに劇団の方々がいる中で、お二人からしっかり記念品を戴いて来ました(^^)v
抽選のグッズも当たりました☆多謝~!!

20周年記念公演という事で、オープニングに劇団のテーマ『時代』を日替わりで色んな方が唄いました。
私が観た回は、関俊彦さんと山寺宏一さん。しっかり時代劇メイク。眼鏡なし。
関さんは、やっぱりいつ見ても素敵です☆爽やかに唄声を響かせて。
山寺さんは・・・ちょっとやっちゃいましたが(笑)、後半はバッチリ☆
カーテンコールで必死に謝ってた姿に大笑いしちゃいました。

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