何遠亭

未だ之を思わざるなり、
夫れ何の遠きことか之有らん
          孔子の論語より

『アメリ』(TVオンエア)

2005年09月03日 15時59分38秒 | 映画
公開当時、口コミで評判になった作品ですね

父親の勘違いから、病弱だからと家から出る事無く育てられた為、空想癖を持つようになった少女アメリ。
やがて大人になった彼女は家を出て、一人暮らしを始める。
ふとしたきっかけで、自分の部屋で少年が宝物を詰めたらしい小さな箱を見つけ、
彼女は持ち主に箱を返そうと思い立つ。

いわゆる"不思議チャン”アメリですが、何一つ自分の為ではなく、他人の幸せの為にアレコレしちゃう
行動力が素敵です。
性格上、直接的ではなくて「天使のイタズラ」のような方法(これがまた素敵)が多いのですが、
目の見えないおじいさんの手を引きながら、耳元で目に入る色んな風景を教えてあげる所は、
そのテンポの良さが、おじいさんの中で風景がどんどん広がっていくのをも感じさせてドキドキします。

好きになった人にも、アメリなりの方法で彼の心を引寄せていくけれど、あと一歩が踏み出せない。
それを知った絵描きのおじいさん(骨が弱いと思っていて籠もっている)が、
「君の骨はガラスじゃない。人生にぶつかっても大丈夫だ」と励ます。
そして、扉を開けたアメリは彼と結ばれる・・・

運命は自分で切り開くもの。だけど、時には誰かのイタズラのように変わっていくのも悪くないのかも。
見守ってくれている存在がいるって事なのだから・・・。

口癖のように「人生は素晴らしい」って云えたら素敵でしょうね

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