考える葦のブログ

さわやかに さりげなく

あたらしいふつう

2007-03-25 23:03:46 | 郵政民営化

統一地方選挙の盛り上がりはどうですかね?
選挙に行こうキャンペーンもやっているようですけど。。。
お金をかけてキャンペーンをやらなければ行使されない「選挙権」だとしたら、
もう少し選挙のあり方・お金のかけ方も考えないといけないような気もします。

さて、つい1年半前の選挙で大きな話題を集めた郵政民営化・・・

今はどんな状況か知っていますか?

今は、日本郵政公社と民営化後の受け皿となる日本郵政株式会社の二つの会社が並存していて、
いよいよ半年後にその日本郵政株式会社を持ち株会社として、その下に日本郵政公社から分割された4つの株式会社(郵便事業、郵便局、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険)が生まれることになります。
http://www.yuseimineika.go.jp/houan/050926_pdf/sankou/sankou_03.pdf
郵政民営化の大きな一歩が待っています。

でも、あくまで分割&株式会社化は民営化の第一歩。
本当の民営化の山場はこれからだと思うんですよね。
民間会社との対等の立場での競争を行い、サービス・商品面での向上はもちろんでしょうけど、株式公開により上場益を国に還元する、
本当に順調に行くのかどうか???
政治的にはすっかり過去の案件のようになっている気がしますけど、民間会社とのバランス調整・株式公開のタイミングなど、これからますます政治案件としては重要性が増すとボクは考えています。

そんな中、先日、日本郵政グループの新スローガンが発表になっていましたね。
http://www.japanpost.co.jp/topics/2006/pdf/070319.pdf

あたらしいふつうをつくる。

この「ふつう」には二つの意味が込められているのだとか。
ひとつが、「私たちのサービスに対して、多くのお客さまが抱いている“安心感”と“信頼感”」、そしてもうひとつは“日本全国どこでも誰でも活用できるサービス”だそうです。

ボクは、すべて「ひらがな」であることに大きな違和感を感じたんですよね。。。
ひらがなの広告は流行かもしれませんけど、新しい大きな会社のスローガンに相応しいのか、、、
また、「ふつう」は『普通』でもあり、『不通』でもあるわけで。
縁起でもないかな、なんて。

そして、「新しい普通」とは何だろう?、と。
「普通」とは、多くの人が自然に「普通だ」と感じているから普通なんですよね。誰かが勝手に「これは普通でしょう!」と思うことは、必ずしも普通とは限らない。
その「普通」を作り出そうという発想自体が、何となく国の機関らしい発想なのかな?なんて感じています。
そういう意味では、「あたらしいふつう」を作る前に、「新しい会社」になんてなれないのではないか、と危惧しています。大丈夫でしょうか?

ついでに言うと、この新スローガンといっしょに発表されていた新ユニフォーム。
ユニフォームなんて必要ですかね?
配送会社となる郵便事業や、コンビニのような窓口を目指す(?)郵便局はまだ分かりますけど、銀行や保険会社に必要でしょうかね?
もちろん民営化に向けて、費用対効果の検証は行ったうえでの施策でしょうけど。
今の「郵便局でのふつう」の延長線上のような気がして、何となく心配です。
「あたらしいふつう」は、まず自分たちの変化が必要でしょうから。

みなさん、ハローです。ホディです。

先日、書きかけのままパソコントラブル(と言うか、単なる操作ミス)により消えてしまった記事を書いています。
一度書いたものは、意外とすらすらと出てくるものですね~

郵政民営化関連では、今日も新しいニュースがありました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070324-00000127-jij-bus_all
派遣社員をはじめて活用するのだとか。
「当面の対象は神奈川、大阪、兵庫の1府2県の計20局で、4月中をめどに合計20人」という規模だそうですけど、どういう効果があるでしょうか?

個人的には、会社が大きく変わるタイミングですから、
派遣社員という一時的な人材確保ではなく、将来も見越した正社員としての人材確保を中心に考えて欲しいですね。今こそ、新しい会社に対する思いの強い人を、確保すべきかと。

また、派遣社員を受け入れるという背景には、人手不足と言う状況もあるようです。
年賀状の遅配も問題になりましたけど、そういう特別なイベント時だけでなく、日常から人手不足という状況と聞きます。
何度か日経新聞では希望退職の記事を見たことがある気がしますけど、
「3月末で正規職員の約5%に当たる1万2400人が定年・早期退職する一方、4月の新規採用は6400人」という人材の激減という環境で分割民営化を迎えることになるわけですね。

でも、そもそも効率が悪いと言われていますから、
人手不足が「あたらしいふつう」として、逆にひとりあたりの効率を良くして乗り切って欲しいですね!

郵政民営化は、まだまだ注目が必要だと思われます。


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2 コメント

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re:千鳥が淵 (hoddy)
2007-03-26 20:09:49
のんさん、いつも現場レポートありがとうございます。

先日、首都高からつぼみのライトアップを眺めていました。まだ早かったですね。
でも、そろそろ千鳥が淵のシーズンですか!
すごい人出でしょうね~

「ふつう」は・・・
新会社が心配になりますよね。

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千鳥が淵 (のん)
2007-03-26 15:44:19
「ふつう」
おっしゃるとおりだと思います。何が「普通」なのかは、個人によって、育った場所・環境で異なりますよね。そんなあいまいなものをスローガンにするなんて、センス疑っちゃいますね。
しかも近年の銀行にありがちなひらがなの乱用。さすが西川さん...

さて、今朝の千鳥が淵、陽のあたりやすい場所に花が咲いてました。まだ木全体のつぼみの1割は行ってないと思いますが、今日はとてもあたたかだし、今日の夕方にはもっと咲いているかもしれません。
人出も多くなってきました。千鳥が淵の年に一度の忙しい時期が始まったようです。
靖国神社には露天も出ています。
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