「お詫び」とか、「説明」とか

年が明けて、バタバタと日常が動いています。
先日は深夜、書きかけのブログが消えてしまったり、
わざわざ無駄な回り道をしてしまうという、自業自得なことも多いんですけど、
こういうものですよね。
まさに日常生活を送っている毎日です。

それにしても、新年早々、悲惨な殺人事件のニュースが次々と流れていますよね。こういうニュースを見て、それぞれの事件について、何と言って良いのか分かりませんけど・・・
殺人にもいろいろ事情があるはずですけど、
こうなるまでに誰も助けてあげられなかったんでしょうかね？
「助ける」というのは、被害者だけでなく、加害者も。
隠蔽しようとした事実は、悪いことをしたいとう認識の裏付けですよね？
正常な意識を失った感情で、大事な家族と正面衝突せざるを得なかった加害者、
加害者の憎悪（？）から結果的に逃れることの出来なかった被害者、

逃げ場の多そうな都会から、逃げ場がなくなっている・・・

みなさん、ハローです。ホディです。

最近、気になるニュースは政治家の「政治資金の横領」、そして不二家の「残飯整理」ですね。

政治家は、収支報告書には、さまざまな正当な支出を総務省と協議をした費目で記載していると弁明しているようですが、
「不明朗会計」「不透明経理」などと言われる今回の事件の本質は、
「使途不明金」であり、「政治資金の横領」です。
キチッとした明細を出して、この金額を合計すると「事務所費」として記載してあるこの金額と一致しますと言えなければ、「使途不明金」です。昨年話題になった公務員の裏金問題と本質は似ています。
また、「使途不明金」とは、誰かが知らない間に勝手に使ったお金があるということ。横領と言われても、一般企業やサラリーマンは言い逃れできません。

政治には明細のない資金が必要などと、政治屋は言うかも知れませんけど、
明細のない資金が必要な政治なんて、ボクらには要らないと思いますね。

そして、不二家。
偶然、誤って賞味期限切れの原料を使用したというなら、誰にでも過ちはありますので、仕方がない面もあるでしょうけど・・・
今回は「組織的犯罪」と言っても良いかどうかは分かりませんけど、
少なくとも、組織が原因でこの不適正な食品を流通させた事件が起き、
組織的に隠蔽しよう（報告を遅らせよう）としたことは間違いないですよね。

不二家の「お詫びとご報告」（http://www.fujiya-peko.co.jp/index2.html）が、
他人事のような内容で、この問題の奥深さを物語っています。（全文は最後に引用させていただきます。）

何をお詫びして、何を報告しているのか？？？

お詫びしているのは、「社内規定が守られなかったこと」と「公表するという考えに至らなかったこと」？
これは誰にお詫びしているんでしょうか？マスコミの記者？？
一番謝らなくてはいけない対象は、不二家の洋菓子を愛用していた消費者ですよね？
そして、最も報告すべき内容は、不適正な食品を流通させていた可能性のある期間にどれだけ健康被害の相談や苦情があったのか？ということだとボクは思います。

最悪なのは、操業休止のタイミング。
問題が指摘されて、原因や現状調査している間は、不適正な食品が流通するかも知れないリスクを承知で操業して・・・
その原因などがある程度特定されて、対策も検討されたあとに、操業休止とは・・・

消費者は置き去りですね。
全国のペコちゃんは泣いていると思います。

----- 以下、2007/1/11の不二家からの報告 -----

平成19年1月11日
株式会社　不二家 

不二家埼玉工場での期限切れ原料などの使用について（お詫びとご報告） 

皆様には日頃より大変お世話になっております。
表記の件、お客様、関係各位の皆様には大変ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。株式会社不二家（本社：東京都中央区、社長：藤井　林太郎）よりお詫びとご報告を申し上げます。
マスコミ報道にもありますように、弊社埼玉工場（所在地：埼玉県新座市）で昨年平成18年11月8日に、前日が消費期限の牛乳を使ってシュークリーム2000個分を製造いたしました。管理や認識の甘さから、期限切れの原材料は使用しないという社内規定が守られなかったものであります。
弊社の構造改革プロジェクト「2010推進プロジェクト」での昨秋からの調査により、埼玉工場ではこの他にも消費期限切れ牛乳を7回使用したこと、アップルパイなどに使用しているりんごの加工品「アップルフィーリング」の賞味期限切れを4回使用していたこと、プリンの消費期限が社内基準より1日長く表示されたことが1度あったこと、細菌検査で出荷基準に満たない「シューロール」（シュー生地でクリームなどを巻いた洋菓子）を出荷したことが判明しております。
規範を順守し、食品の安全性を確保するということについての認識と対策が不十分で、このことを公表するという考えに至らず、結果的にこのような事態を招きましたことを真摯に受け止め、深くお詫び申し上げます。
上記の件が判明後、埼玉工場では原材料の在庫管理シートを改定し二重三重のチェックを行い、再発防止に努めております。今後工場の品質管理担当を独立させ本社組織に直結させ、日々の監査を強化して参ります。食品衛生マニュアルを順守しチェックを増し、データや文字資料など必ず物的証拠を残すよう管理を強化して参ります。埼玉工場以外の洋菓子工場（野木、札幌、泉佐野、九州）でも対策を徹底させます。
弊社としましては上記の品質管理の徹底が図れるまで、洋菓子5工場の操業を休止して、全国の不二家チェーン店（洋菓子店、レストラン）での洋菓子販売を1月11日（木）より休止させていただくことにしました。
お客様、関係各位の皆様には深くお詫び申し上げます。今後、社会の信頼にこたえていけるよう、全社をあげて取り組んで参ります。

----- 以上、引用終わり -----