考える葦のブログ

さわやかに さりげなく

行く川の流れは絶えず・・・

2005-10-06 23:06:51 | 徒然なるままに

行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しく止とゞまる事なし。
世の中にある人と住家と、またかくの如し。

ご存知、方丈記の一節です。

ボクのサラリーマン生活がスタートした聖地2ヶ所がついに消えました・・・
研修所と最初の職場・・・
何だか感傷的になりますね。

研修所がなくなったのは少し前の話ですが、最初の職場がなくなっているのにはビックリしました。
先日の朝、会社に行く前に街を歩いていると、あるべき場所にあるべきビルがない。何の前触れもなく・・・
もちろん、かなり前にボクはそのビルを離れ、いっしょに机を並べていた仲間もそこにはすでにいなかったんですけどね。

ポッカリと空いた場所からは、きれいな空が見えました。
そんな光景、最近多くないですか?

みなさん、ハローです。ホディです。
もう木曜の夜なんですよね。時間が経つのは早いですね~。何とか2週間にわたる耐久レース・・・じゃなかった・・・少しだけ忙しい仕事の波を乗り越えられそうです。週末は家族との時間も持てそうです。

今週の日経ビジネス(2005.10.3号)を読んでいると、今週から京セラの名誉会長の稲盛和夫さんの連載が始まりましたね。自らの経営者人生を支えた西郷隆盛の思想・・・

「敬天愛人」
“私心と己の欲を抑え、謙虚な心で、人のために尽くす”の意

・・・現代ニッポンが見失いかけている不易の規範について書かれるのだそうです。
約3ヶ月の連載だそうですが、とても楽しみです。

早速、今週も5ページにわたって、なかなか興味深い話を書かれていました。
稲盛さんも明治維新後に西郷が抱いたであろう危機感・・・文明開化は贅沢と華美を競い合う一部の上流階級のものであり、一部の維新の功労者やその親類縁者が重用される欲と私心にまみれた世相への嘆き・・・と同じような危機感を抱かれているそうです。

物事の根源に迫ることなく、いわゆる泥縄的な対処療法でその場をしのごうとする企業。
「正しい哲学」を見失ったリーダー。
人というものはどういう心がけで生きていくべきかを真正面から教えようとしない教育。・・・

人間としてどうあるべきか━━。今こそ問い直すべき時ではないか。

時代は流れ、世の中は大きく変わった気もします。
ただ、人間の本質はあまり変わっていないですよね。きっと。そこを、世の中が変わったのでヒトもそれに合わせるべきという風潮になってきているようにボクは感じます。
せっかく同じ時代に、近くの場所に、同じ人間で生まれてきたのだから、闘っても、競争してもいいけど、最後は許し合い、信じ合い、感謝し合う。
そんな生き方が理想です。

よどみに浮ぶうたかたは、いつかは消えゆくのみ。
そして、冥土の土産は、お金では買えない。priceless

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