日付 :2010年7月18日
天気 :晴れ
コース:赤石避難小屋→百軒洞山の家→中盛丸山→兎岳→聖岳→奥聖岳(ビパーグ)
1日目。
兎岳との鞍部。
テントを張れる場所があったが、指定地ではなく、水場もない。
あくまでもビパーグ用ということ。
小兎岳を越えて、兎岳へ登る。
登ったり降りたりを繰り返す。
チングルマとイワカガミと聖岳。
兎岳を降りはじめるとすぐのところに、兎岳避難小屋がある。
外観は壊れそうで、2000年の昭文社マップにも荒廃と記されている。
しかし内装は、新しくてきれいになっていた。
「ここに泊るのもありかな。」とも思った。
グンと標高を下げるが、岩場と片側が切れ落ちた場所を通る。
ガスに一瞬巻かれるが、すぐに飛んで行ってしまう。
夏山の特徴。
ラジオラリア盤岩。
剥きだしに赤く光っている。
今回の登りで一番つらいところ。
ゆっくりエッチラオッチラと登っていった。
グヘ~!
標高差400メートル。
噴き出す汗が酒臭い(苦笑)
ミヤマシオガマ。
花が元気づけてくれる。
赤石岳。
グルリと半円を描いて周ってきた。
聖岳の直下のところ。
ビパーグとして使ったのだろう。
テントの張った痕跡あり。
もうただひたすら、登っていくのみ。
心が折れそうになる急坂だ。
流れていく雲。
ぼんやり眺める。
15時50分、聖岳に到着。
全ての力を出しつくした感あり。
最低限の目標であった場所で、もういいって感じ。
喜びも爆発!
ふと足元をみると、ミヤマキンバイ。
余裕がなく、気がつかなかった。
イワウメ。
しっかり休憩をして、奥聖岳へ向かう。
途中、大きな岩のゴロゴロしたところを通った。
そこを抜けて、平らな場所を行く。
昔の地図ではテント場の表示があったが、今は無くなっている。
水場もなく、当然認められてない場所。
ビパーグさせてもらった。
「もう誰が何と言おうと動けません。」
いえ、無理をすれば動けましたが、時間もおしており、ビパーグ決定です。
第3のビールを残雪の中へ。
30周ぐらい、クルクル回すとキンキンに冷やすことができる。
赤石岳。
斜光に輝き、立体感が出てくる。
上河内岳。
明日はあちらに行けるのだろうか?
稜線上を雲がゆっくり流れていく。
ぼんやり眺めていた。
奥聖岳。
暮れゆく聖岳。
太陽が沈んでいく。
上河内岳が赤く染まっていく。
富士山も。
赤く染まる雲と赤石岳。
19時10分、日没。
その後、聖岳の上には月が浮かびあがっていた。
続く。