日付 :2008年11月1日~3日
今回は久し振りの単独行。
少し冒険をして、遠くまで足を延ばそうと目論んでいた。
新穂高温泉に車を停め、朝寝坊をして出発。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/54/797d2b7592d0ec31e01c0dd1e2096724.jpg)
駐車場には車が数台だけ。
ほとんどの人が、新穂高のロープウェイへ向かったようだ。
まったく人気のない林道をひたすら歩く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/90/7c9869ead6656177f0b8ae22cec71d72.jpg)
人影もなく、心細さがMAXとなりつつあった頃、一人分の新しい足跡を発見。
急いで跡を追いかける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/b3/4913cf888255a72c30ef0989ea30547b.jpg)
途中、単独行の男性に追いついた。
秩父沢あたりから雪が現れ始め、シシウドガ原からは深い雪に悩まされた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/ad/15e22b63595cb4b0d31f5705ac3b9fda.jpg)
その男性とは、少しの言葉を交わし、ラッセルを交代しながら前進。
少しずつ少しずつ、標高を稼いだ。
シシウドガ原から鏡平まで、無積雪期なら1時間。
今回は深い雪に阻まれ、3時間も費やしてしまった。
男性は鏡平でテント泊するという。
心細くなったが、まだ気持ちが前に向かっていたため、私は前進することとした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/f6/383a92aa42539f77e55024626279b5a9.jpg)
鏡平の小屋からは急登が始まる。
パウダーの雪で、足場を作るのにも苦労。
斜面がきついこともあり、2歩進んで1歩後退。
1時間30分ほど一人でラッセル。
一人ではやっぱり歯が立たず、弓折岳までの真ん中あたりでついに力尽きる。
風が吹かないことを祈って、ちょっとした平坦地でテントを設営をし、1日を終えた。
夜中、体中が攣りまくって大変だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/89/cea2d66ddc8d4c923e835f7be312803b.jpg)
ビパーグ地からの槍ヶ岳。
不気味にこちらをうかがっているようだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/74/70ece94cab4789201a25cfb48211e291.jpg)
翌日、すっかり朝寝坊をしたものの、まだ自分の気持ちは折れておらず、進む気持ちは充分。
準備をしていると、昨日の男性がもうここまで登ってきてしまったようだ。
再び、二人のラッセル登山が始まった。
ここから双六小屋までも、しっかりとラッセル。
思い通りに進めず、またもや3倍の時間を費やした。
力の限界を感じずにはいられない。
「双六は無理だ!樅沢岳だけでも」と思い、夕暮れに戻れるよう樅沢岳へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/71/f4bfd715fb0c88bb826cce94ce0ad47c.jpg)
樅沢岳はいままで何度も登って、槍ヶ岳を眺めたものだが、雪の槍ヶ岳を見ることは初めてだった。
無積雪期はカメラマンの聖地。
今回は誰もいない。
独り静かにシャッターを切ることができた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/9f/2489e1ba2eea0d65c592b04564fcbcbb.jpg)
山頂で日暮れを迎えた。
夕方、日も陰ると寒さが身にしみる。
残光の中、ヘッドランプを点して、山荘まで下山した。
1日で来ようとしたところを、2日間を要した。
避難小屋で、昨日から一緒だった男性と酒を飲んで、話をする。
ようやくここまでたどり着き、あと少しで双六岳ではあったが、
翌日、私には登頂する力は残っていなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/b9/2eaa26e40a50de2691ea9e00a9e6f9e4.jpg)
最終日、自分たちの作ったトレースを戻る。
3日間の山行を終えた。
山の上はすっかり雪山。
雪山装備必須です。
3日間、お互い尊重しあい、適度の距離を保ちながらそれぞれの単独行を楽しめた。
今回、行動を共にすることになった男性、那ぁさんの日記はMixiにて。
那ぁさんの日記はこちら。
詳細はこちら。
関連登山
20060930~1001紅葉の双六岳
今回は久し振りの単独行。
少し冒険をして、遠くまで足を延ばそうと目論んでいた。
新穂高温泉に車を停め、朝寝坊をして出発。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/54/797d2b7592d0ec31e01c0dd1e2096724.jpg)
駐車場には車が数台だけ。
ほとんどの人が、新穂高のロープウェイへ向かったようだ。
まったく人気のない林道をひたすら歩く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/90/7c9869ead6656177f0b8ae22cec71d72.jpg)
人影もなく、心細さがMAXとなりつつあった頃、一人分の新しい足跡を発見。
急いで跡を追いかける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/b3/4913cf888255a72c30ef0989ea30547b.jpg)
途中、単独行の男性に追いついた。
秩父沢あたりから雪が現れ始め、シシウドガ原からは深い雪に悩まされた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/ad/15e22b63595cb4b0d31f5705ac3b9fda.jpg)
その男性とは、少しの言葉を交わし、ラッセルを交代しながら前進。
少しずつ少しずつ、標高を稼いだ。
シシウドガ原から鏡平まで、無積雪期なら1時間。
今回は深い雪に阻まれ、3時間も費やしてしまった。
男性は鏡平でテント泊するという。
心細くなったが、まだ気持ちが前に向かっていたため、私は前進することとした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/f6/383a92aa42539f77e55024626279b5a9.jpg)
鏡平の小屋からは急登が始まる。
パウダーの雪で、足場を作るのにも苦労。
斜面がきついこともあり、2歩進んで1歩後退。
1時間30分ほど一人でラッセル。
一人ではやっぱり歯が立たず、弓折岳までの真ん中あたりでついに力尽きる。
風が吹かないことを祈って、ちょっとした平坦地でテントを設営をし、1日を終えた。
夜中、体中が攣りまくって大変だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/89/cea2d66ddc8d4c923e835f7be312803b.jpg)
ビパーグ地からの槍ヶ岳。
不気味にこちらをうかがっているようだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/74/70ece94cab4789201a25cfb48211e291.jpg)
翌日、すっかり朝寝坊をしたものの、まだ自分の気持ちは折れておらず、進む気持ちは充分。
準備をしていると、昨日の男性がもうここまで登ってきてしまったようだ。
再び、二人のラッセル登山が始まった。
ここから双六小屋までも、しっかりとラッセル。
思い通りに進めず、またもや3倍の時間を費やした。
力の限界を感じずにはいられない。
「双六は無理だ!樅沢岳だけでも」と思い、夕暮れに戻れるよう樅沢岳へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/71/f4bfd715fb0c88bb826cce94ce0ad47c.jpg)
樅沢岳はいままで何度も登って、槍ヶ岳を眺めたものだが、雪の槍ヶ岳を見ることは初めてだった。
無積雪期はカメラマンの聖地。
今回は誰もいない。
独り静かにシャッターを切ることができた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/9f/2489e1ba2eea0d65c592b04564fcbcbb.jpg)
山頂で日暮れを迎えた。
夕方、日も陰ると寒さが身にしみる。
残光の中、ヘッドランプを点して、山荘まで下山した。
1日で来ようとしたところを、2日間を要した。
避難小屋で、昨日から一緒だった男性と酒を飲んで、話をする。
ようやくここまでたどり着き、あと少しで双六岳ではあったが、
翌日、私には登頂する力は残っていなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/b9/2eaa26e40a50de2691ea9e00a9e6f9e4.jpg)
最終日、自分たちの作ったトレースを戻る。
3日間の山行を終えた。
山の上はすっかり雪山。
雪山装備必須です。
3日間、お互い尊重しあい、適度の距離を保ちながらそれぞれの単独行を楽しめた。
今回、行動を共にすることになった男性、那ぁさんの日記はMixiにて。
那ぁさんの日記はこちら。
詳細はこちら。
関連登山
20060930~1001紅葉の双六岳
私のmixi日記へのリンク有り難う御座いました。
同じ場所へ同じ時に訪れたのに、日記の視点の違いや
撮影した景色の違いに、感動を覚えました。
山を続ける限り、必ずもう一度会えると思います。
いや、もう一度、お会いして、今度はもっと沢山喋ってみたいです。
今後、双六方面へ行くときは必ず思い出す強烈な印象が残る山行でした。
今回は、本当に有り難う御座いました。m(_ _)m
あっ、写真の復旧早くて良かったですね。
私達の写真が届くのを待ってまぁ~す♪
チョット(@_@;)しました。
「那ぁさん」、僕の所へ足跡が付いていたので、先日覗いたら、双六岳の肩で断念したと、載っていた。
まさか、三脚マンさんと一緒だったとは・・・・驚いたね。
しかし、三脚マンさんは、スノーシューを履かなかったのですか???
履いていたら、少しは楽に進めたのではないかな???と、思う僕でした。
新穂高からの林道は、夏でも秋でも、人が居なかったよ
お互い尊重しあい、適度の距離を保ちながらそれぞれの単独行を楽しめた。
何て、いいですねえ
そして、お互い協力し合って頂上を踏めて最高です
那ぁさんのまん丸双六岳越しのとんがった槍ヶ岳素晴らしいです
三脚マンさんの樅沢岳からの槍ヶ岳も迫力満点で素晴らしいです
2年前の夏、双六岳と樅沢岳登りました
別世界の様な雪山の景色を見せてもらってうれしいです
その心構えで私も雪山チャレンジします。
また、雪山宴会をしましょう。
でも雪の槍は格好いいですね。
かーーーっ、憧れるなあ。
那ぁさんとの出合い、距離感もハートフルで
いいですねえ。
敗退かもしれませんが、よい休日でしたね!
10月連休に行ってから、3週間・・・
もうこんなに雪があるのですね~。
良い山行を楽しまれた様です。
もう完全に雪山ですね~
そろそろ足を鍛えておかないと・・(自分は)
私は11/1は鉢伏山へ行きましたが、北アルプス全域が雲の中。11/2は常念岳へ行きましたが、槍ヶ岳より西に雲が押し寄せているのが見えました。
同じ北アルプスでも場所によって違うのですね。
この3連休は、八ヶ岳山行の人も撤退多かったらしいよ。
私は、早くもハイキング三昧でした。
もといラッセルするぐらい雪が積もっているんですねー。滑りたいです(^^)
あー、雪山触れてみたいけれど、装備がないない。
装備を買うお金もないない。
三脚マンさんの写真でガマンの日々。