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人材開発・組織開発コンサルタントZOFFY雑感

個人的関心ごとについてコメントしています。

統制範囲の原則(スパンオブコントロール)

2005-10-28 23:55:50 | 人材開発の仕事
先週、中小企業診断士講座(企業経営理論)の授業で、組織の構造を決定するときに適用される5つの組織原則を学んだ。

5つの組織原則とは、

1、 専門化の原則
・・・各組織の構成員の担当する職務は、技術、知識、経験について類似した職務によって構成されなければならいというもの。担当者がはやく職務に習熟することが可能となり、安定的かつ標準的な成果を生むことができる。
2、権限・責任一致の原則
  ・・・各組織構成員に与えられる権限の大きさは、担当する職務に相応しているとともに、それと等量の責任が負わされなければならないというもの。
3、統制範囲の原則(スパンオブコントロール)
  ・・・1人の管理者が直接的に管理できる部下の人数には一定の限界があり、これを超えて部下を持つと管理効率が低下するというもの。
4、命令統一性の原則
  ・・・職位(職務の遂行に必要な権限と責任を割り当てられた組織上の地位)の上下関係においては、各組織構成員は常に特定の1人の上司からだけ命令を受けるようにしなければならないというもの。これが守られないと組織の統一的行動の維持が困難となる。
5、例外の原則
・・・経営者は日常反復的な業務の処理を下位レベルの者に委譲し、例外的な業務の処理(戦略的意思決定および非定形的意思決定)に専念すべきであるとするもの。

の5つであるそうだ。

昨日から、営業部門のリーダー向け研修を実施するため、担当コンサルタントと一緒に各課を回って、課長にヒアリングしている。どの課も上記5つの組織原則のうち「3、統制範囲の原則(スパンオブコントロール)」を大きく逸脱している。一人の課長で、約70名の社員・派遣社員をマネジメントする課もあった。これでは、課長も精神的に参ってしまっても仕方がない。会社が課長に、まともなマネジメントを期待するなら、精々、多くても20名がいいところだろう。

今回のリーダー向け研修の受講生は課長ではない。課長がリーダーシップを発揮して欲しいと願う次期リーダー候補の社員である。この研修では受講生が主体性を持って業務に取り組んでくれるようになることにより課長の負担を軽減し、かつ担当コンサルタントが、やり場のない課長の愚痴を聞くことで、彼らのストレスを解消していこうというのも、大きな目的となる。

ヒアリングが終了したが、まだ、どんなふうにこの研修(研修というよりは現場指導型コンサルティング)が進んでいくか不透明である。

なんとなく、不安...。まぁ~、何とかなるか~。
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1 コメント

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ブログ管理者様へ (Bloking)
2005-10-29 18:27:13
はじめまして!

突然の書き込み失礼いたします。



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