ふるさと散歩 大村    

 ふるさとを散歩しながら,見聞した事や感じたことを記録。

田崎真珠を 創業した人

2008年02月29日 | ふるさとの風景

 

           田 崎 甚 作 翁 の 胸 像

    松原八幡神社境内に建立されています。

 田崎甚作翁は、明治33年、旧東彼杵郡松原村に漁家の長子として生まれ、松原尋常高等小学校を卒業、台湾歩兵第二連隊に入隊、除隊後は家業を継ぎ、傍ら真珠養殖の技術を習得された。
 その後、昭和八年、自ら田崎真珠を創立し、以来真珠一途に研究と努力を重ねられた結果『真珠の田崎』として世界にその名をしられるまでの発展を遂げられたのであるが、昭和四十七年、多彩な七十二年の生涯をあこや荘で閉じられた。
 翁は生前、本業のほか松原漁業共同組合長、松原地区開発促進協議会長、大村市観光協会長、松原八幡神社奉賛会長、長崎県真珠組合理事等の要職を歴任され、その間、松原漁港や波返し防波堤の完成、企業や住宅団地の誘致、産業道路の整備、松原小学校の用地の取得、八幡神社の整備に尽力されるなど、翁の功績は枚挙に暇がない。翁はつねに地区民の幸せを希い、地区民とともに生きることを信条とし、惜しみなく多額の私財を投じて問題の解決を図られた。翁は予ねて、敬神の念篤く、郷土愛に燃え、実践力に富み、その人柄は衆人に等しく敬慕して止まないものがあつた。依ってここに、翁業と人徳を末永く子々孫々まで語り継ぐため、松原地区民はじめ事業関係有志の浄財を集め、翁の胸像を建立し顕彰するもである。

 昭和五十一年三月三十日
              
                  (碑文より)


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