市川在住

読んだ本の紹介に加えて,市川での暮らしで何気なく目に留まったものごとを綴ります.ご飯屋さん,街並,風景など.

ルーズヴェルト・ゲーム

2013-03-02 22:27:53 | 趣味(本・映画・音楽etc.)
実業団野球とは,何のために存在するのだろう?
企業の宣伝のため?
それとも?

不況のあおり,ライバル会社の営業攻勢の前に
苦戦を強いられている青島製作所.
その野球部を中心にこの難局を乗り切るために
頑張る人達が描かれる.

厳しい局面に人が立たされた時に
それを乗り切る原動力となるのは
合理性でも損得勘定でもなくて
つまるところ気持ちなんでしょうね.

最後に作中の青島会長の言葉を引用します.


 会社の数字には、ヒトの数字とモノの数字がある。
 仕入れ単価を抑えるといったモノの数字なら
 いくら減らしてもかまわん。
 だが、解雇を伴うヒトの数字を減らすのなら、
 経営者としての“イズム”がいる


さて,これを自分の仕事に落とし込んだ場合,
果たして“イズム”のある仕事をしているだろうか?
心をあつくさせてくれた上に,考えさせられる本です.

ルーズヴェルト・ゲーム
池井戸潤
講談社


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