せどりテクニック

ブックオフで買ってきた本をアマゾンで売る
それがせどりだヽ(*゜゜*)ノ

初めての小説

2004年04月27日 18時38分15秒 | 小説
外では雨が降っている。
風が強いタイプの雨。
この分では東西線も京葉線も止まっているだろう。
マックの窓際の席に陣取り、コーヒーを飲みながら漠然とそう思う。
私、哲子がここでこうしているのは偏に園子に誘われたからだ。
向こうに話があるらしく、雨だしマックでって事になったのだ。
園子は大学の先輩だった人。
だったというのは、もう卒業してしまったし、留年したりなんだかで先輩と読んでいるのは惰性にすぎなかったりするからだ。
「で、話ってなんですか?」
別に、予定があるわけでもないのだが
さっきから気になってしょうがないのだし
こちらから切り出す
「うーーんと、哲子ってケータイ持ってる?」
そんな解りきったことを聞いてくる
「持ってるわけ無いですよーうちは貧乏ですから」
私がこう答えるのは、特に警戒しているわけでもなく
ただ、素直に
そう、ここの払いだってはなっからごちそうになろうと思っているのだから
「そう、それは良かったわ
哲子にこれ使って貰いたいのよ」
そういって、テーブルの中央にそれまで手にしてもてあそんでいたソレを差し出す先輩
「えっでも私毎月の料金とか払えませんから」
受け取れません、と意思表示
「あっそういうのは気にしないで
これは最初からずっと一切只でいいから」
などと、ますます怪しげな事を言う始末
世の中、只より安いものはないとはいうものの…
「えっそれって誰がこのケータイの料金を払うわけ?」
当然の疑問を口にする私
「まさか、先輩が?!」
「実はね
このケータイは只のケータイじゃないのよ
只だけど」
「!?」
(続く)

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