富士山検定
模擬問題(気象に関する問題)
第4問 富士山に笠雲がかかると、どうなると言われているでしょう?
①晴れる ②地震が起きる ③寒くなる ④雨が降る
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正解 ④の雨が降る
笠雲、吊るし雲
富士山の頂上だけを覆い隠すように発生する雲を「笠雲」と
いう。まんじゅう型の笠雲を代表として、レンズ笠、二階笠、
離れ笠、円筒笠など、形によってさまざまな名前がつけられ
ている。また、吊るし雲は、山頂付近の強い乱気流によって、
富士山から離れた風下に発生する雲。楕円状、円筒状など、
さまざまな形をしている。
水蒸気を多く含む暖かい空気は山体にぶつかり、山肌にそっ
て上昇する。高度が高くなるにつれて気圧や気温が下がるた
め、その空気は冷やされ、雲となる。これが、笠雲発生のメ
カニズムである。また多様な形が見られるのは、山頂付近の
気流の影響を受けて変化するからである。
富士山麓には「富士山に笠を被れば雨となる」「離れ笠雲が
出ると晴れる」など、富士山にかかる雲と天気の関係を表わ
すことわざが多く残っている。
このことから、今のように天気予報のない時代、周辺住民は
富士山の雲の状況を見て天気を予測し、次の日の仕事などに
役立てていたことがうかがえる。これは、住民の観察と生活
体験から生まれた予測法であるが、まんじゅう型の笠雲が山
頂を覆って天気がくずれる確率は60パーセント以上と言わ
れ、その正確さは証明されている。
{富士山検定公式テキスト}富士山検定協会著2006年発行から
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