サンアントニオからこんにちは

矯正歯科医な分子生物学マニアがアメリカ(テキサス州サンアントニオ)からお送りするアメリカでのポスドク留学生活ブログです。

結果は14週後

2008-01-24 | 実験
昨日は実験動物のマウスちゃんと午前中いっぱい一緒でした。

腫瘍細胞の接種を行ったのですが、14週後にsacrificeし、脱灰・包埋・切片作製などして、結果が出てくるのは5月あたま...

もっと早く結果が出るような実験系だといいんですが...



日本にいた時は、ラットの歯にワイヤーをかけて、歯の矯正移動をする実験をよくやっていたのですが、そのときは3週移動して3週後戻りを見るというように長くても6週ぐらいしか実験期間がなかったので、それに比べると長すぎて待ちくたびれてしまいそうです。



動物実験の時に、またまたテクニシャンにいろいろ手伝ってもらいました。

動物実験舎からケージ移動、モルヒネ系の鎮痛剤投与、麻酔、消毒、術後の傷面へ薬剤塗布、レントゲン写真撮影&現像、薬剤Zの皮下注、動物実験舎へケージ移動

わたしは、流れ作業でマウス40匹に次々と腫瘍細胞を接種していくだけです。


接種後、切開した皮膚を縫合するのですが、持針器を使った縫合糸の結紮、最近は針つき縫合糸1本でできるだけ多くの結紮をするようにケチケチと操作しています。

日本に戻ったら、外来では縫合なんてしないんだろうな...





動物実験のあとは、培養細胞の実験を2つ。

一つは、プロモーターアッセイのプラスミドtransfect.
もう一つは、渡米してすぐのころに行った実験のやりなおしの仕込みです。

前に使っていたRT-PCRのプライマー、バンドはシングルで出ることは出るんですが、非常にかかりにくく結果が安定していなかったので、別件で構築した別プライマーを使ってみます。
このプライマー、30サイクル後半でサンプル間の半定量比較ができるぐらいのかかりかたなんですが、同じテンプレートで前使っていたプライマーだと、50サイクル後半まわす必要がありました。
さっさとダメプライマーと割り切って、新しいのをはやくつくればよかったんですが...



学会の抄録締め切りが4月16日なので、それまでにはあれとあれのデータをつけたして、一連の流れがいちげんさんでもわかるかたちに仕上げられればいいです。



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