伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

市長に予算要望書を提出しました

2013年11月13日 | 要望
 日本共産党いわき市議団は12日、清水敏男市長に「2014年度の予算編成及び施策に関する要望書」を提出し懇談。「市長は「(要望書の)ボリュームが大きく、取り組めるところからやっていきたい」とのべました。上遠野洋一副市長に加え、同日辞令を交付されたばかりの宮崎典男副市長も同席しました。

 市議団が提出した要望書は、別表の6つを柱に130項目を要望するもの。冒頭、私から内容を説明、渡辺博之、高橋明子、溝口民子各市議が補足して要望しました。

 私は、「見直す」とした新病院建設などの公約と10月定例会での発言が全く変わっている問題に関して、「市政運営の上でも市民の信頼が大切であり、公約を変更したことに関して市長自ら市民に説明することが必要」と述べた上、6つの柱に添って、具体的な要求項目として、一部損壊住宅への支援策の創設、原発事故に関する損害賠償、原発作業員の作業環境向上を国・東電へ要望すること、国保税の引き下げなど市民負担の軽減、市内で行われるPCB 処理について市民に対して説明を行うこと、戦争遺品の収集・保管・展示施設の整備などを要望しました。

 市長は新病院建設について、「建設に反対したのではなく、もうちょっと検討が必要だという考えだった。当選後、78億円の補助金は(本来27年度までの財源から支出されるが)平成28年度まで延長を認めるとされたものの、これをさらに延長すると国にいうことは困難であり、これを逃すと補助金は二度と出ないことになり、有効利用することが市民の利益になると判断した」などと説明しました。

 また、「選挙が終わればノーサイド。大いに議論をすることはもちろん大切ですが、市長と議会がもめることになれば市民の利益にならない。(執行部と議会が)車の両輪のごとく市政を前にすすめていきたい」と求める発言をしました。

 続いて各議員が発言しました。
 「新病院のベッドを増やすことになれば、それに見合って医師などのスタッフも増やさなければならなくなる」と医師確保の考えをただしたことに市長は、「病院管理者とともに私が先頭に立って医師確保に努めたいと思っています」と答えていました。

 また「子どもの教育環境を充実するためにも、保護者の負担軽減を図ってほしい」と求めたことに、「経済格差が教育格差になってはならないと思っています。新教育長も決まりましたので、相談しながら取り組んでいきたいと思います」としました。

 懇談時間は30分でした。最後に私は「市長がおっしゃった車の両輪を、私どもは絶対に交わることがないものと理解しています。議会と市長がそれぞれの立場から牽制しあい、議論を積み上げて車を前にすすめていく。それが車の両輪と考えていますので、今後、そうした立場からしっかり議論もしていきたいと思います」と述べ懇談を終わりました。

 提出した要望事項は国に意見を提出することも含めて多岐にわたりますが、実現に向けて市議団も引き続き取り組んで行きます。



日本共産党が提出した要望書の要望事項6つの柱

1 市民・被災者の声をいかした復旧・復興・防災――安全なまちづくり
2 除染・放射線対策・賠償――安心のまちづくり
3 暮らし・営業――満足のまちづくり
4 のびのび・生き生き――次代の担い手育成
5 原発ゼロ――エネルギー自活のまちづくり
6 非核・平和・憲法――非核平和都市宣言をいかしたまちづくり



日頃の成果を披露・市民文化祭

 10日に上遠野公民館で遠野地区の市民文化祭が開かれ、招かれて一部を拝見させていただきましたが、ブログにまだアップしていなかったので遅まきながら・・。遠野公民館や入遠野公民館で活動している文化団体などが日頃の成果を舞台で披露していました。みなさんなかなか芸達者です。
 文化祭を辞した後、勿来9条の会が湯ノ岳の丸山公園で実施した芋煮会に参加。その後はひたすら12日に提出する予算要望書のまとめに取り組みました。
 さて市民文化祭での祝辞は次のようでした。



 遠野地区市民文化祭、おめでとうございます。
 天高く、馬肥ゆる秋。原発事故で食に対する不安が大きくなっておりましたが、測定して安全を確認しいただくようになったものですから、新しい稔りを美味しく食べ、体重も増加気味という、喜びと悲しみに満ちた季節となっています。
 一方、文化の秋とも申します。小中学校の学習発表会、文化祭に招かれ、様々な文化に触れる中で、文化的にも肥え太ったような気がしますが、きょうの市民文化祭で、また文化的に肥満し、豊かになりそうな気がします。参加されたみなさんはもちろん、会場に来られたみなさんも同じ思いをお持ちのことと思います。
 結びに、展示のとおの川柳会の作品から一首を借りて、ご紹介したいと思います。
「小鳥来る 一粒種の 置き土産」
 渡辺しげ子さんの作品ですが、きょうの文化祭がみな様のこれからにとって、大切な置き土産になることを祈って祝辞にさせていただきます。






最新の画像もっと見る

コメントを投稿