24日、いわき市が市内13地区で防災訓練が実施されました。
遠野町では、下根本地区を対象に、震度5弱の地震で土砂災害発生の危険が高まったという想定で各地区住民が車の乗り合わせ等をしながら、避難施設となっている入遠野中学校体育館に避難をしました。60人ほどが参加したでしょうか。
会場に着くと入り口で避難者名簿に氏名を記入し、その後、常磐消防署遠野分遣所の署員が、消火器の使用方法や応急手当の方法などを指導しました。
若い署員達ですが、笑いも誘う巧みな話法で参加者をひきつけます。その中で、いくつか私も知恵をつけました。
一つは、出血がある場合には、傷口を確認し、きれいなタオルなどで5分間程度圧迫するという方法で止血をするのだそうです。5分間はとにかく圧迫し続けることが大事で、たびたび様子を見るために圧迫をやめてはだめ。その際に、血液を通じて感染する怖れがあるので、手をビニール袋など遮水性のあるもので保護した上で実施した方が良いとのこと。
これまで出血部位より、心臓に近い位置をしばり、血液の流れを抑制することが対処法だと思い込んでいたので、これは目からうろこの話でした。
それから鼻血の対処。ここは出血部位を直接圧迫することはできないとの指摘。まことにごもっとも。その止血法で最も良い方法は、体を起こした姿勢で鼻をつまみ、顔をやや下向きにして、口にあふれた血液は吐き出す。これが一番いいそう。参加者の圧倒的多数は、私も含め、鼻にティッシュなどを詰める措置をとってきたようです。これも間違いではないけれど、先の方法がもっと良いとのこと。子どもの頃はよく鼻血を垂らしていましたが、最近はさすがにそういうこともない。もし鼻血が出た場合には試してみたいと思います。
2つに、けが人等の搬送。災害現場などで、動けない人をより安全な場所に1人で数メートル程度移動させる際には、対象人物の足をもう一方の足に乗せた上で上半身を起こし、脇の下から腕を通して、対象人物の片方のうでをつかんで、そのまま引きずっていく方法があるそうです。
毛布と棒2本を使ってタンカを作ることもできるそうです。
毛布を広げて、一本の棒を3分1程度のところに置き、毛布の短い方を棒をはさむように折り曲げます。
その後、折り曲げられた部分の端を10cm程残して棒を置き、先ほど折り曲げなかった方を折り曲げて棒を挟み込む。
これで完成です。
けが人を軽々と搬送できます。
何人かの住民の方々も、このタンカ作りにチャレンジしました。
都合よく棒が2本あれば良いが、そういう場面もなかなか想定しがたい。その際に、毛布だけでタンカを作ることも可能だとか。
写真のように、毛布に搬送対象者を横たえた上で、毛布のはじめ補足隙間のないように巻き込み毛布の棒を作る。
この棒のようになった部分を持って搬送します。
やわらかい毛布だけで、これだけしっかりと搬送ができるとは驚きです。
ただし、この場合は片側3人、計6人の協力が必要です。
市議会議員として案内された防災訓練でしたが、自分の方が勉強させていただきました。
訓練の閉会式で、感想を求められて、次のような趣旨で話しました。
みなさん。防災訓練への参加、ご苦労様でした。
安全なまちづくりをすすめる上で、防災訓練は大切な役割を果たしていくことができると思います。
地域のことを良く知っているのは、そこに住んでいる住民のみなさんで、そのみなさんが実際に避難行動等をとられることで、問題点を発見し、それが次のまちづくりや避難方法の改善つながっていく。こうした繰り返しで、より安全なまちづくりを進めることができると思います。
以前、入遠野小学校体育館が1次避難所となっているみなさんから、仮に豪雨で土砂災害が起きた場合には、入遠野川の氾濫で避難路が通行不能になる恐れがある。だから、それぞれの集落でより安全な場所を1次避難所として確保し、まずは、ここに避難をした上で、様子をみながら2次的な避難場所として体育館に移動するという形にした方がよい、というご意見をいただいたことがありますが、こうした地域のみなさんの意見を反映させながら、より安全な避難計画等も策定していく必要があると思います。
そうした意味でも、今後ともみなさんには、こうした形も含め、まちづくりに参加していただければ思います。
また、今、入遠野地区には風力発電計画で大きな風車が多数つくられかねない計画が持ち上がっています。こうした開発行為には、どうしても災害などでのリスクがつきまといますので、こうした問題も含め、地域の安全を守るためにどうすればいいのか、みなさんとご一緒に考えていければいいな、と考えています。
結びに、今日の防災訓練が今後の安全な暮らしに生かされるように心から願いまして、感想とさせていただきます。
本日はご苦労様でした。
ああ、そういえば。訓練の最中、ヘリコプターが上空を通過したんですよ。
どこにいったんでしょう。
遠野町では、下根本地区を対象に、震度5弱の地震で土砂災害発生の危険が高まったという想定で各地区住民が車の乗り合わせ等をしながら、避難施設となっている入遠野中学校体育館に避難をしました。60人ほどが参加したでしょうか。
会場に着くと入り口で避難者名簿に氏名を記入し、その後、常磐消防署遠野分遣所の署員が、消火器の使用方法や応急手当の方法などを指導しました。
若い署員達ですが、笑いも誘う巧みな話法で参加者をひきつけます。その中で、いくつか私も知恵をつけました。
一つは、出血がある場合には、傷口を確認し、きれいなタオルなどで5分間程度圧迫するという方法で止血をするのだそうです。5分間はとにかく圧迫し続けることが大事で、たびたび様子を見るために圧迫をやめてはだめ。その際に、血液を通じて感染する怖れがあるので、手をビニール袋など遮水性のあるもので保護した上で実施した方が良いとのこと。
これまで出血部位より、心臓に近い位置をしばり、血液の流れを抑制することが対処法だと思い込んでいたので、これは目からうろこの話でした。
それから鼻血の対処。ここは出血部位を直接圧迫することはできないとの指摘。まことにごもっとも。その止血法で最も良い方法は、体を起こした姿勢で鼻をつまみ、顔をやや下向きにして、口にあふれた血液は吐き出す。これが一番いいそう。参加者の圧倒的多数は、私も含め、鼻にティッシュなどを詰める措置をとってきたようです。これも間違いではないけれど、先の方法がもっと良いとのこと。子どもの頃はよく鼻血を垂らしていましたが、最近はさすがにそういうこともない。もし鼻血が出た場合には試してみたいと思います。
2つに、けが人等の搬送。災害現場などで、動けない人をより安全な場所に1人で数メートル程度移動させる際には、対象人物の足をもう一方の足に乗せた上で上半身を起こし、脇の下から腕を通して、対象人物の片方のうでをつかんで、そのまま引きずっていく方法があるそうです。
毛布と棒2本を使ってタンカを作ることもできるそうです。
毛布を広げて、一本の棒を3分1程度のところに置き、毛布の短い方を棒をはさむように折り曲げます。
その後、折り曲げられた部分の端を10cm程残して棒を置き、先ほど折り曲げなかった方を折り曲げて棒を挟み込む。
これで完成です。
けが人を軽々と搬送できます。
何人かの住民の方々も、このタンカ作りにチャレンジしました。
都合よく棒が2本あれば良いが、そういう場面もなかなか想定しがたい。その際に、毛布だけでタンカを作ることも可能だとか。
写真のように、毛布に搬送対象者を横たえた上で、毛布のはじめ補足隙間のないように巻き込み毛布の棒を作る。
この棒のようになった部分を持って搬送します。
やわらかい毛布だけで、これだけしっかりと搬送ができるとは驚きです。
ただし、この場合は片側3人、計6人の協力が必要です。
市議会議員として案内された防災訓練でしたが、自分の方が勉強させていただきました。
訓練の閉会式で、感想を求められて、次のような趣旨で話しました。
訓練を拝見しての感想
みなさん。防災訓練への参加、ご苦労様でした。
安全なまちづくりをすすめる上で、防災訓練は大切な役割を果たしていくことができると思います。
地域のことを良く知っているのは、そこに住んでいる住民のみなさんで、そのみなさんが実際に避難行動等をとられることで、問題点を発見し、それが次のまちづくりや避難方法の改善つながっていく。こうした繰り返しで、より安全なまちづくりを進めることができると思います。
以前、入遠野小学校体育館が1次避難所となっているみなさんから、仮に豪雨で土砂災害が起きた場合には、入遠野川の氾濫で避難路が通行不能になる恐れがある。だから、それぞれの集落でより安全な場所を1次避難所として確保し、まずは、ここに避難をした上で、様子をみながら2次的な避難場所として体育館に移動するという形にした方がよい、というご意見をいただいたことがありますが、こうした地域のみなさんの意見を反映させながら、より安全な避難計画等も策定していく必要があると思います。
そうした意味でも、今後ともみなさんには、こうした形も含め、まちづくりに参加していただければ思います。
また、今、入遠野地区には風力発電計画で大きな風車が多数つくられかねない計画が持ち上がっています。こうした開発行為には、どうしても災害などでのリスクがつきまといますので、こうした問題も含め、地域の安全を守るためにどうすればいいのか、みなさんとご一緒に考えていければいいな、と考えています。
結びに、今日の防災訓練が今後の安全な暮らしに生かされるように心から願いまして、感想とさせていただきます。
本日はご苦労様でした。
ああ、そういえば。訓練の最中、ヘリコプターが上空を通過したんですよ。
どこにいったんでしょう。
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