伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

渋滞に巻き込まれトホホの思い/ネット検索で見つけた新成人アンケートに思う

2016年01月07日 | 社会
 やはり暖かいのでしょうね。今日、まだ薄暗い中、犬の散歩に出かけましたが、そんなに寒さを感じません。

 もっとも、昨年に比べると防寒対策を厚くしています。昨年の首周りはマフラーだけだったのですが、今年はネックウォーマーも加えて散歩にでます。この違いだけでも暖かく散歩を出来るのですが、それだけではなく、やはり例年に比べて気温が高いのだと思います。

 さて、きょう市役所控室での仕事に出かけ、昼、勿来方面に約束ができたため向かおうとしたのですが、どうも約束の時間までに届きそうがない。必要なものが手元にないため戻ったことが原因です。そこで常磐道に乗ることにしました。これが大失敗。

 勿来ICが近づき、約束の時間に何とか間に合いそうです。ところが、ICへの誘導路で渋滞していました。常磐道本道から誘導路に入って停車。料金所のゲートまで100m程度しかないのに、車がほとんど動きません。何でこんなになっているのか。先が見えないので分かりません。数分たって車1台分前進。この繰返しで料金所に着いてゲートをくぐったのは渋滞に入ってから40分後。約束の時間はとうの昔に過ぎています。

 先方には渋滞にまきこまれて間に合わないことを伝えたので、問題はなかったのですが、現代の携帯電話が威力を発揮した瞬間でした。

 渋滞の原因は、料金所の改修作業のため料金ゲートが1つしかなかったこと。ETC用のゲートは当然閉まっていますので、ETCも料金所の担当の方が手で処理して支払い。時間がかかりました。

 結局目的地まで1時間10分程度かかりました。急がば回れ、と言いますが、きょうはこの言葉身にしみました。一般道で来れば1時間もかからないので、はるかに早く到着できたでしょう。それでも自動車道の料金は通常と同じ。何か・・踏んだり蹴ったり、の気分でした。

 用事を済ませて、市議会だよりを作らなければなりません。だいたい構成を決まり、後は他の議員の原稿を待つばかりまで仕上がりました。そういえば、成人式では祝辞があります。

 何を話そうかと思って、ネットで検索していると、新成人のアンケートがありました。民間のネットアンケート関連の企業が行った調査です。

アンケート結果のサイトをご覧になりたい方はここをクリックしてください


 その結果に、今の政治と社会の反映を見ると同時に、新成人への頼もしさを感じました。

 まず日本の未来の展望についてたずねていますが、「暗い」「どちらかと言えば暗い」という回答が67%、「明るい」「どちらかと言えば明るい」が33%です。暗いと言う回答は3年前は55.6%、明るいは44.4%で、新成人は未来に展望を見いだせない状況にあります。

 昨年は、安保法案の強行、派遣労働の改悪、武器輸出の解禁、そして世界ではISの勢力拡大やテロなど不安をあおるような事態が続きました。これらの中で、将来に夢を持ちにくいために暗いという回答が拡大しているのでしょう。

 当然政治には期待していません。

 「期待できる」「どちらかと言えば期待できる」が合わせて22.8%にとどまり、「期待できない」「どちらかと言えば期待できない」が77.2%に達しています。期待できるが30%を下回ったのは3年連続で、期待できない理由は、「『戦争に対する不安』『税金の無駄遣い』『今後を担う若手議員がいない・当選しない』といった意見が目立ちました。」とされています。

 では新成人は、絶望しているのかというとそうではない。自分たちの世代が“日本を変えてゆきたい”と考えているのです。

 日本を変えてゆきたいかという設問に、「そう思う」「ややそう思う」を合わせた回答が64.6%、「そう思わない」「あまりそう思わない」が合わせて35.4%、前向きに現状を変えていきたいという思いを強めていることがあらわれています。

 「具体的にどのように変えたいかをたずねると、『東京オリンピックに向け、グローバル化を推進させたい』『世界と戦えている日本の技術力をさらに発展させたい』『性差や障がい者を理解した社会をつくりたい』『社会保障を充実させたい』『経済格差を無くしたい』等の意見が多くあがりました 」と、解説されています。

 こうしたアンケート結果を見ると、この新成人の思いをどうやって活かしていくかが課題になるように思いました。

 同じ調査で、政治や外交などに興味がないという回答が増加し、今年7月の参議院選挙で「投票したい」と考えているのは5割にとどまっています。

 前向きな姿勢を持ちながらも、それが政治動向にストレートに反映していない、そんな若者の姿がここにあらわれているのですね。

 昨年の安保法制をめぐっての反対運動では、若者たちが声を上げ始めてきたのが特徴でした。こういう若者たちの思いに応えて政治をすすめることが大切なのでしょう。投票したくない理由の一つに「投票しても変わらない」があげられていることから考えれば、具体的に政治を変えるために何が大切かを基準において、政治活動をすすめることが大切なのでしょう。


安保法案廃案の声が国会を包囲した=出典はしんぶん赤旗2015年9月15日

 安保法制(戦争法)廃止が課題になっているもとで、まずはこれを廃止させる勢力が政治分野でも結集して政権を作り実現していくことを日本共産党は呼びかけています。野党の中に、単純ではありませんが、この動きを歓迎する向きがあります。

 一方安倍首相は、昨日の衆院代表質問の中で、安倍首相は、安保法廃止の連合政権構想に関して「反対で声をそろえるのは誰でもできる。経済、外交政策を一致させて対応することが大切だ」という趣旨で、野党を牽制する発言をしていました。ここには、野党が安保法廃止で一致して選挙に臨むことを自民党がもっとも怖れていると示されていると思います。

 新成人をはじめ若者たちの思いに応えるために、政治の分野でも努力をしなければなりませんね。


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