伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

我が家の巣で子ツバメが孵化していた

2022年06月17日 | 
 我が家には4つのツバメの巣がある。

 自宅西側の戸外電源の傘の上、自宅南側の玄関脇、その並びになるが南側を向いたリビングの外側に、1つは玄関の近く、もう1つはエアコン室外機につながるパイプの上。問題は、我が家に巣をかけるツバメのつがいは何組かという点にある。

 ちょっと面倒くさい話になるが、まず西側の巣は、同じつがいが来ていると考えて良いと思う。さて、南側だが、数年前に壁を塗り替えた際、それまでかけられていたツバメの巣が喪失した。翌年、それまでになかったエアコンの外部パイプ上に新たに巣がかけられた。問題はこの巣だが、卵を抱き始めると、たびたび何物かに襲われ、卵が奪われていた。昨年、その加害者がカラス・・ハシブトカラスだということが分かり、この年は2度襲われ、卵を奪われ、巣が壊されていた。

 昨年は、巣立ちを間近にしていた西側の巣に、スズメが入り込み、ヒナ鳥が動かなくなる、ヒナ鳥死んだふり事件がおきた。
 事件をきっかけに調べ、カラスは羽に何かが触れることを嫌うということと、ツバメは赤色を嫌うという。そこで、農業用の鳥除けテープ(表が赤で裏が銀色のテープ)を購入し、15cm間隔で横木に取り付け巣の前に垂らし、固定した。

 これ以降、西側の巣に問題は発生せず、無事にヒナ鳥は巣立っていった。
 たびたび襲われた南側の巣は、対応が難しかったので、角材などを利用して巣をかける台を作り、最も安全と思われる、玄関ドアの横に取り付けた。ツバメの巣作りをこちらに誘導しようとしたのだ。

 やがて、この台を利用して巣づくりを始めたツバメがあった。狙いは的中したと思ったのだが、しばらくすると2度壊されたパイプ上の巣も修復され、こちらで卵を温めるツバメも現われた。つまり、ツバメの誘導には成功しておらず、玄関先には別のツバメが巣をかけていたようなのだ。

 幸い西側の巣はヒナ鳥が巣立っていたので、使っていた保護材をパイプ上の巣の前に移動して、巣立ちを待った。
 3羽ほどが成長し巣立っていったようだ。

 こういう経過があったので、今年、パイプ上から撤去した巣を新たに作った台に貼り付け、玄関近くに設置した。もちろん、パイプの上はマスキングテープで巣をかけられないよう封鎖した。
 さて、うまくツバメを誘導できるのだろうか。

 渡ってきたツバメの様子を見ていると、巣に入るなど明らかに関心を示してくれた。一方、パイプの上も気にかけてはいたようだが。
 しばらくして、移動した巣もカラスの監視の対象になっていることが分かった。毎朝、ハシブトガラスが飛んできて玄関ポーチの屋根の角に止まり、巣の様子をうかがう行動を繰り返していたのだ。
 調べると、カラスは巣の場所を覚えて、ツバメの繁殖の様子を監視し、食べ頃と判断すると、巣を襲うようなのだ。

 玄関脇の台に設置された巣にツバメが来ていたのだが、これはカラスに襲われたようだ。巣の壁が壊されていた。飛んできて直接襲えない巣は、地面からジャンプして巣に飛びつき襲うらしい。この巣は、飛んで襲えないとタカをくくっていた油断を突かれた格好だ。

 このままではいかん。
 そう思って、玄関ポーチの角に突起物を設置し、カラスが止まれないようにした。これが功を奏したのか、玄関ポーチ上にカラスは来なくなったのだが、突起物を取り付けた場所が適所と思ったのか、代わってスズメが来るようになった。スズメはツバメが集めた巣材である枯れ草などを奪うために、ツバメの巣に侵入を繰り返し、ツバメが必死に追い出すという場面がたびたび見られていた。

 玄関近くの巣は破損が補強され、きれいに鳴っていたのだが、この襲撃に嫌気がさしたのか、気がついたら、マスキングテープが剥がれたパイプ上に新たに巣が作られていた。
 野生の鳥を思ったように移動しようとしてもうまくいかないものだと痛感する。

 こちらの巣でも卵を抱き始めたら、カラスとスズメ除けにテープを設置しよう。あらたに作っておかなくちゃ。



 ヒナを育て始めた西側の巣では、たよりない産毛を生やした頭が時々見える。餌を運んできた親鳥は巣に隠れるヒナ鳥をかいがいしく世話していた。


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