伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

なぜか家に入ってくるホタルガ

2021年06月27日 | 
 朝の愛犬の散歩で見かける昆虫も、だいたい出そろってきた感がある。ただ、以前に見たことがある、黄色あるいはオレンジ色のイトトンボはまだ見ていない。いつ出てくるのだろう。時折、散歩の足を伸ばして探しているのだが、まだ見つからない。

 今シーズン初で見かけたのはノシメトンボ。羽化中のトンボは見たが、完全に成虫になったトンボは初めてだ。例年ならアカネ類を見かける前、あるいはほぼ同時に見かけるのだが、今年はむしろ遅かった。

 そういえば今年のトンボは、発生数が少ない感じがある。実際のところどうなのだろうか。



 近くにはハラヒロトンボがいた。名前の通り腹部が横広だ。
 未成熟だと、全体的に黒っぽい。



 成熟したメスは麦わら色。



 オスは白っぽい青色。ただ、このトンボは背中側から撮らしてくれなかった。



  シオヤトンボ、オオシオカラトンボと同じくシオカラトンボの仲間だ。一頃はこのトンボばかりがいた。今はだいぶ減った。このトンボのシーズンが終わろうとしているのか、それとも、あちこちに散っていったのか?

 アカネ類のトンボがいた。



 ナツアカネか、アキアカネか。ネットの写真と見比べた。胸にはしる黒い線の文様で比較する。しかし、どちらも胸部の前側にみえるY字型の線は入っていない。ナツアカネは、胸部の中間程に、先端がすぱっと断ち切られたような太めの線が斜めに入り、アキアカネはこの線の先端が細く尖る。しかし、このトンボには、該当するような線はなく、しかも、前部の線はY字型だ。

 写真を見比べて分かった。マイコアカネだ。オスは腹部が赤くなり、花の辺りがほんわりと青く染まる。このトンボもシーズン初見。

 林地に静かに飛んだのはニホンカワトンボ。



 ちょっと目を離したすきに、どこかに飛んでいった。

 畑のトマトでニジュウヤホシテントウを捕獲した。すると、葉っぱの上にバッタがいた。だいぶ成熟してきている。





 たぶんクサキリ。近づいても逃げない。だいぶ心臓が強い個体のようだ。

 害虫のニジュウヤホシテントウは50匹程度は捕まえたのではないだろうか。いっしょに捕まえたテントウ虫がいた。ニジュウヤホシテントウの4分の1程の大きさ。色違いだが、鬼滅の刃の主人公・炭次郎の衣装のような市松模様をまとう。



 ヒメカメノコテントウといい、市松模様ではなく、黒一色など体色に変異がある場合もあるという。

 テントウ虫の仲間は多い。このうち、草食で、畑などに被害をもたらすのはニジュウヤホシテントウと2種類ほどという。残りの種は肉食で、アブラムシなど害虫を食べる益虫だという。ヒメカノコも肉食。放して畑を守ってもらうことにした。

 さて、ホタルガは名前の通り、蛾の一種。頭が赤く、翅が黒く、白いラインが入る。ヒラヒラ飛ぶ姿が、黒いシックなリボンのように見えることは、以前のブログにも書いた。今朝の散歩の沿道では、驚いたホタルガが3ヶ所で飛び立った。1匹目、2匹目。飛ぶ姿を撮ろうとしたが、コンパクトカメラでは難しく、止まった姿を撮ろうとしてカメラに意識が集中している間に、どこかに飛んでいった。

 3匹目に止まった姿をとらえた。



 翅を開くといいのだが、翅を開く時は、飛び立つとき。その姿をコンパクトカメラでは追えなかった。
 夕方近く、そのホタルガが、なぜか開け放した玄関の下駄箱に止まっていた。



 翅が痛んでいる。カマキリなのか、鳥なのか、何かに襲われても生き残ることができた、幸運の持ち主のようだ。
 玄関では、夜に扉を閉めてしまう。ちょっとかわいそうなことになりそうなので、戸外に放した。少し外で作業をして玄関に入ると、舞い戻っていた。

 毒々しい模様をもった普通の蛾を手のひらに乗せることは、たぶん無理。しかし、このホタルガは乗せても平気。チョウの雰囲気があるからだろう。

 ホタルガを手のひらに乗せ、玄関から離れた場所に運び、放そうとした。なかなか手から離れない。居座りを決め込んでいた。むりむり木の葉に移そうと四苦八苦していた。そのうち、耐えきれなくなったようだ。飛び立ち、自宅脇の市道を越えて飛んでいった。その間、2台の車が通過したが、ひかれることなく、無事に渡りきって、梢の中に消えていった。

 ほっと一安心。


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