ネタバレしていますのでご注意!
黒柳さんのほかは
団時朗さん、阿知波悟美さん、鶴田忍さん。
引退した音楽家たちが生活する高級老人ホームが舞台。
かつてのオペラ仲間のシシー(阿知波)、レジー(団)、ウィルフ(鶴田)が
静かに暮らしている所へ、かつてレジーと結婚していたジーン(黒柳)が
入所してきたことから生活が乱れ始める。
この4人が昔、ヴェルディのオペラ「リゴレット」で共演したとき、
ジーンはプリマドンナだった。
そんな折、ヴェルディ生誕を記念するホームでのコンサートで、
「リゴレット」の四重唱を歌う企画が持ち上がるが、
ジーンはかたくなに拒否する…。
いろいろなやり取りがされる中で
4人の人生が浮き彫りにされてきます。
黒柳さんはちょっとわがままで、
何でも思ったことをズケズケ言う(でもどこか憎めない)タイプのジーンを好演。
若い頃はオペラの勉強もなさっていたのですから
ピッタリの役柄ですよね~
何度か衣装チェンジがありますが
元プリマドンナだけあって、ジーンの衣装がカラフルで華やかで
とてもキレイ!!
デコラティブな帽子、オーストリッチをふんだんに使ったドレス、
キラキラしたアクセサリーやバッグ、傘なども凝っていて素敵!
昨年は研究者役でやや地味なファッションだったけれど
今回は5列目という良席も幸いして
とても楽しめました(*^^)v
阿知波さんは豊満な女性の役なので
バスト、ヒップにたっぷり詰め物をしていましたが
普通の洋服でも着栄えしていました。
立体的な体形じゃないと洋服が栄えないことがよくわかります。
鶴田さんは
3人の関係を取り持つクッションのような・・・
物悲しさを秘めた、まさに道化師的な役回り。
そして、団さん。
マントヴァ公爵役の衣装を着て登場したときは
たぶん観客全員が「おぉ、さすがによく似合う!」と
一瞬息をのんだと思います。
それほどお似合いでした。
元モデルさんですから当然ですけどね・・・
4年ほど前にミュージカルを拝見したことがあります。
身体が大きくてよく響く声は舞台にはピッタリ。
出演者は4人だけで場面転換がなく単調になりがちですが
個性的な方たちのおかげで乗り切っていると思います。
演者さんたちはセリフの量が多くてたいへんでしょうね~
幕が下りたあとも拍手が鳴り止まず
4回くらいカーテンコールがありました。
それにしても黒柳さんはまったくお歳を感じさせない
声と動きです!
このシリーズはこれからもずっと続けてほしい!!