金田博美

「祖父に逢いに行く」フィリピン慰霊巡拝団に参加して
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お茶をどうぞ・・向田邦子

2022-02-17 12:12:11 | Weblog
2022年2月16日(水)寒波 
朝から冷える。新聞や読書、撮りためているビデオを見る。

寒いので外に出るのがおっくうになる。

向田邦子の対談集を読んでいるが、当人が生きていて目の前で対談しているようで面白い。

例えば「茶をどうぞ・向田邦子対談集」の中の和田勉・久世光彦・向田邦子さんと対談では・・

向田・うん。私が「寺内貫太郎一家」を書いたのは、父が死んで七年目です。あの台本も父が生きていたら絶対に書けなかったでしょうね。もし書いたら私がぶたれ、その次は久世さんがぶたれます。局まで来て殴りますから(笑)。

もう一つ・・
向田・和田さんだって大きなこと言えないわよ、ワカサギをずっと鳥だと思っていたでしょう。(笑)。
久世・えっ、ホントですか?
和田・ワカサギは「足が速い」なんて向田さんがいうからさ。
向田・「足が速い」ってのは、浜辺をチョコチョコ走ることじゃないのよ(笑)「腐るのか早い」ってことなの。


和田氏を少し追い詰める学級委員長的な向田さんの顔が見えるような気がする。

時代を築いた和田勉氏・久世光彦氏も皆亡くなっている。
「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」などのドラが、茶の間に流れていた時代を懐かしく思い出される。

その景色の中に子供の私が呼吸をしている。


関係ないけど 村上春樹 
➣1973年のピンホールより
・僕たちの心には幾つもの井戸が掘られている。そしてその井戸の上を鳥がよぎる。

・頭の中はまるで古新聞を丸めて押し込んだような気がする。眠りは浅く、いつも短かった。暖房がききすぎた歯科医の待合室のような眠りだった。



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