金田博美

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スピルバーグはなぜ「ウエスト・サイド・ストーリー」を作ったのか?

2022-02-15 22:35:51 | Weblog

15日(火)曇り 
スピルバーグ監督「ウエスト・サイド・ストーリー」リメーク版は名作「ウエスト・サイド物語」を超えた?

スピルバーグ監督の「ウエスト・サイド・ストーリー」を観る。
帰宅後60年前に制作された名作「ウエスト・サイド・物語」と見比べてみる。

新旧二作品を観終わって。
ストーリーは60年前の作品をほぼ踏襲しているが、新しい作品を観て何故?と思った。

相対する二つの組織の決闘で二人死亡して主人公も加害者になってしまった緊迫する場面の直後に、女性たちが能天気に歌い踊りながらデパートの店内を駆け回るシーンに切り替わる。

女性たちは掃除をしている様だが、砂をまき散らし踊りには展示品を勝手に身に着け、終われば乱雑に放置。アメリカ映画によくあるシーンではあるが観る側としては、殺人事件が起きた後の展開が気になり、歌や踊りを観る気にはなれなかった。主軸がずれたしまった感じだ。

この緊迫する場面の展開は畳みかけるように進めてほしかった。
60年前の物語の方は、決闘による殺人事件が発生するより前にこの歌い踊るシーンが設定されており、場所もデパートではなく縫製工場で、主人公の男女二人の歌い踊るシーンがとても美しく、天から光が射し、カメラは低位置から二人を捉え、工場の窓枠が十字架にも見え、教会で祈っているように見える美しいシーンに仕上がっている。

全体の流れから見てもこの方が自然だし、この映画の胆の流れであると思う。

沢山のお金と時間を費やして作られたスピルバーグ作品ということで、どうしてもハードルを上げて観てしまう。

60年前のウエスト・サイド・物語が名作だけに、超える作品を作るのは容易ではないのでしょう。












関係ないけど 村上春樹 
➣1973年のピンホールより
ある日、何かが僕たちの心を捉える。なんでもいい、些細なことだ。

・僕たちの心には幾つもの井戸が掘られている。そしてその井戸の上を鳥がよぎる。


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