2017.08.10
そろそろ下がってくれないと退院予定日に退院出来ないことになる。
主治医の判断で、予定は8月16日と決まっていた。
果たしてどのような根拠の元で決まった日付かは分からない。
とにかく16日だった。
カテーテルを抜いてから体温は下がらない。
予定だとこの週くらいには平熱に戻り退院の準備をするはずだった。
そんな気持ち的な余裕はない。
この日の体温は、38℃だった。
次の日も下がらない。
38.8℃…
数週間前に、41℃…を経験していたこともあり、しんどいが気持ちは
平常に保てていた。
ただ体に力が入らない。
38℃を連日超えたので、例のボトルが登場した。
いつもの採血とは比べ物にならない量を抜き取られる。
看護師さんがその作業をしている様子はこちらからは見えない。
2つのボトルが、カチンカチンとぶつかる音だけが病室に響いていた。
時間にすると5分程だと思うが、実際にはとても長く感じる。
まもなく看護師さんが採血を終えたことを伝えて病室を出て行った。
採取した血液中に、細菌が流入している可能性を調べるためだ。
高熱が続くとその可能性を探るのである。
この時点ではまだ免疫が完全に回復している訳ではないので、
血中の細菌が体に回り、敗血症を引き起こす可能性もある。
重篤なものになると死に至る場合もあるのだ。
翌日はいつもの採血があった。
その日、37℃
下がっていると言っていいのか。
不安になった。
助手先生に聞いてみた。熱の原因はなにかと。
すると、
おそらく少量の細菌が体に回っているのではないか…
との回答だった。
え?
それって…
そう、診断は敗血症だった。
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