渡辺姓の探検室

全国第五位の大姓 渡辺氏の歴史を探るブログです。

平家物語の渡辺綱4

2008-06-01 06:38:15 | 渡辺さんの祖渡辺綱
平家物語 剣の巻
《一条戻橋での鬼退治》④
来し方、行く末の物語りして、「さても物忌とは何事ぞ」とたづねければ、隠すべきことならねば、ありのままに語る。母、「さほどのこととは知らずして恨みしことのくやしさよ。されども親はまぼりなれば、いよいよつつがなかるべし。さて、その鬼の手といふなるもの、世の物語に見ばや」とぞ望みける。綱は「見せじ」とは思へども、さきの恨みが肝に染み、深く封じたる鬼の手を取り出し、養母に見せければ、「これはわが手ぞや」とておそろしげなる鬼になり、破風蹴破り、出てにけり。それより渡辺党は家に破風をたてず。あづまやにつくるなり。鬚切、鬼を切りてより「鬼丸」と改名しけり。

『平家物語 下 巻十一剣の巻下』新潮日本古典集成より

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