渡辺姓の探検室

全国第五位の大姓 渡辺氏の歴史を探るブログです。

古今著聞集の渡辺綱

2008-06-19 09:16:01 | 渡辺さんの祖渡辺綱
古今著聞集 巻第九 武勇十二
《源頼光、鬼同丸を誅する事》①
源頼光(948~1021)朝臣、寒夜に物へありきて帰りけるに、源頼信(968~1048)の家近くよりたれば、坂田金時(頼光四天王の一人)を使にて「只今こそ罷り過ぎ侍れ。この寒さこそはしたなけれ。美酒侍りや」といひやりたりければ、頼信朝臣、折ふし酒飲みてゐたりける時なりければ、興に入りて「只今見む様に申し給ふべし。この仰せ殊に悦び思ひ給ひ候ふ。御渡りあるべし。」といひければ、頼光則ち入りにけり。
盃酌の間、頼光厩の方を見やりたりければ、童を一人いましめて置きたりけり。あやしと見て、頼信に「あれにいましめておきたるものはたそ」と問ひければ、「鬼同丸なり」とこたふ。
頼光驚きて「いかに鬼同丸などを、あれていにはいましめ置き給ひたるぞ。(罪を)をかしあるものならば、かくほどあだにあるまじきものを(いい加減な縛り方ではだめだ)」といはれければ、頼信、「実にさる事に候」とて郎等を呼びて、なほしたたかにいましめさせければ、金鎖を取り出して、よく逃げぬ様にしたためてけり(縛り上げた)。~(続く)

『古今著聞集 上』新潮日本古典集成より

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