ひろちのしっぽ

**毎日生きてるのが楽しいな、って思えるように**

ハレモノ。

2006-03-30 09:43:58 | Weblog
ドナーさんの返事はこない。

まだ、こない。

らしい。

正直くじぇはそんなに一日中そのことを気にして待ってるわけではない。
結構気楽に

何とかなるさ。

と思ってる。

白血球もまだ500あたりをうろうろしてる。
結構長い。
ほんとはもうそろそろ増えてきてもよさげなのに
増えてこない。
来週はあがるのを待たずマルク、らしい。
今回の治療はカンカイを目指したものではないから
結果がでてもがっかりはしないと思うんだな。

でもなんだか
くじぇは今、病棟でハレモノです(笑)
カウンセリングついたころからかな。
ナースさんの逗留時間が長い。
いつも忙しくてちょっと話しててもナースコールで
ばんばん呼ばれて帰ってくのに
ここしばらく、かなりゆっくり話をしてく。

週一の部長回診でも、主任さんの回診でも
みんな、ひきつった笑顔で、
「今は、待ちましょう…」
と気まずそうに言って帰ってく(笑)

こっちは結構けろっとしてんだけどな。
あんまりハレモノ扱いされるとかえってしんどかったり(笑)

前回の移植後の慢性GVHDのドライアイのせいで
ゲームに夢中になって、うっかり10分ごとの目薬を忘れると
目が充血して白目が真っ赤になって、
すんごい泣きはらしたように見えるんだけど、
担当のナースさんが心配してても、
ゲームやってたん、
って言っても、泣いてたとか思われたりしてるんかな(笑)
何でも話してね、って優しい言葉をかけてくれる。
…ほんまにゲームやってたんやけどな。

テンゴクとジゴク

2006-03-28 12:15:24 | Weblog
きのうは愚痴ってごめんなさい!

まずは、おわび…



昔、子どものころ聞いた話。

テンゴクとジゴクの話。

テンゴクには、手の届かないところにおいしいごちそうと、自分の口には自分で運べないほどのとっても長いスプーンがありました。

さて、ジゴクはどうでしょう。
ジゴクには、あら?同じように手が届かないところにおいしいごちそうと、とっても長いスプーンがありますね。

??テンゴクと、ジゴクは、まったく同じだったのです。

おなかがすいたら、テンゴクの住人たちは、長いスプーンで、ご馳走を一さじすくうと、隣の人の口に運び、隣の人はおいしそうにそれを食べ、かわるがわるご馳走を食べたので大変満足しました。

ジゴクの住人はどうでしょう?
あぁあぁ。えらいことです。とっくみあいです。
みんなスプーンを奪い合い、われさきに自分が先に、自分が全部食べたいと
ご馳走をすくおうとする人をみつけてはそれぞれ足をひっぱり、妨害し、
とってかわればまた誰かに同じことのくりかえし…
結局誰一人食べ物を口にできず。
おなかはどんどんすくのに、満たされないまま、「お前のせいだ!」と
相手をのろい、憎しみと不満でいっぱいです。


くじぇ、この話をはじめて聞いたときに、すごく発見したような気になって
目からウロコ、っていうか、すごく共感したんですな。

まず、テンゴクとジゴクは同じだった!
ということ。
そこにいる人たちの心がテンゴクやジゴクにその場所を変えるのだ、ってこと。

それから、くじぇは、ずっと
自分の生きる場所をテンゴクにしていこう、って思って生きてきたような気がするなぁ。

くじぇは正直、特定の宗教の信仰はないけれど、
でも、人の気持ちに感謝して生かしてもらってる気がする。
だから、ほんとは昨日のおばちゃんだって、くじぇが何かに気づくために
であった人なんだよなぁ。

ふと思い出した子どものころのむかしばなし。


最強にしてサイアク

2006-03-27 14:26:02 | Weblog
誰のことかって?

それは…掃除のおばちゃん。

世の中には、いるんやて。
悪気はないけど、人を傷つけて
なのに本人は気づかなくて、反対に好意で言ってんのに!
って思いがちなタイプ…

最初に「!!」と思ったのは、
くじぇが病室にはってあるちびらの写真。
それを見て、

「子どもさん?かわいいな。」

ここまではよし。

「かわいそうに…はよ、帰ったらな!頑張らな!」

くじぇ、ぎょっとして、思わず心の声。

(…ぅわかっとるわいっ!誰がおりたてこんなとこおんねん!)

ぐっとこらえて、どうにかひきつり笑いながら
「ほんと。頑張るわ」

ところがこの人、来るたびに、
「子どもさん待っとるんちゃう?」…そら待ってるやろ。
「寂しい思いしとるんやろな。」…そら、そうやわな。
「帰らへんの」…帰れるなら、帰っとるわい!白血球400でどやって帰るんじゃ!
「一月くらいしたら退院できるんやろ?」…できたらええわな…ムリやけど。

誰かにうちを落ち込ませる依頼を受けたエージェントか、貴様!!
くらいのノリで(笑)

しかも、ひどいときには入室するなり
「なぁなぁ、あのクリーンにおった人、今日はだいぶ悪そう。なんか体黄色かったで、あれは黄疸でとるんやな」

…この病棟ではクリーン使うのは移殖だけっちうこと…無駄か…

そして極めつけ。

「そういやこの部屋におった若い子、しらん?ここに入ったけどすぐ亡くなった」
…って、えぇぇぇえ!ここで……無駄か…

そのうちにくじぇは彼女が掃除にくる時間、横になって壁を向き、布団をかぶって寝たふりをすることにしました。
双方のために。

でも、たまに失敗して起きてると、
「良かった。今日は体調いいんや。」
といってくださり。
…うちは己の心の狭さを反省し。
「うん、きょうは、いいみたい。」
と答えた次の瞬間
「そうそう、子どもたちも待っとるんやで!…以下同文。」

ここまでくると、正直笑えます。
悩むのがばかばかしくなってきます。

先日部屋にきて
「なぁ、教えてくれやん?あたし、辛いの。患者さんに、私いつまでかかるんやろとか言われると、なんて答えていいか…励ますんやけど…」
って。

くじぇは、思わず
「他の患者の話はしないこと。ここの人たちはみんな明日はわが身の人ばっかりだから。患者が死んだ話はしないこと。絶対にごまかすこと。むやみに励まさないこと、間違っても頑張れ!などとは言わないこと!」

と、答えました。

彼女は、ありがとう、といって帰ってゆきました。

彼女の会社と病院は今月いっぱいの契約なんだそうです。

少しほっとしているくじぇでした。
移殖延期とダブルはしんどいもんな。

なかなかあがってこんので骨髄見るのに近々マルクします。
今は、いいほうに考えよう。
考え方次第。




Don't let me down

2006-03-26 09:15:26 | Weblog
ここしばらくいろんなできごとがあって

気持ちが疲れてる時は、くじぇは寝てるか音楽を聴いてるかです(笑)

でも、自分が復活してきたかどうかは結構わかるんだ

底にいるときは、ただ、音に身をゆだねる、ってかんじで
ヘッドフォンで聴くことが多いなぁ。

少しずつ、部屋に音を響かせたくなって

一緒にくちずさんだり、ハナウタがでればだいぶ復活(笑)

で、昨日は、ビートルズのDon't let me down~♪
歌いながら、
今度先生にショックなことをいわれたらでっかい声でこれを歌ってやる~!

と考えたり。
まぁそうなったら復活とみて良し、かな。



いっ!!

2006-03-25 11:54:55 | Weblog
歯茎が痛い。

白血球が700をきってからもう11日過ぎた。
歯茎が真っ赤っ赤で、見るからに痛々しく、おどろおどろしい(笑)

鏡に向かって

「いっ!!」

とすると、
貧血でまっしろい唇と真っ赤っ赤の歯茎と抗がん剤etcで黄色い歯のコントラストがなんともはや…

思わず、
「おを!バンパイヤ!!」
としばらく自分の顔で遊びました。


カウンセリング、すみました。
結論からいうと、悪くなかった。
かな?
まだ、わからないけど、いやではなかった。

小さいころからの話をいろいろして、
自分の不思議に思っていたことのなぞも解けて。

興味深い体験だった。
けど、脳が、どっぷり疲れた。
終わったとたん、落ちるようにことんと横になり
ぱちっと目が覚めたらデスクに夕食がちょこんとおいてあった。

なぞが解けた内容についてはまたいずれ。機会があれば。

ハナウタ

2006-03-24 09:18:35 | Weblog
ゆうべは寝つき悪かった。

寝ようと思っても次から次へと考え事をしてしまう。

カウンセリングのことで。

勘違いがないように弁解(笑)しておくと←(最近このパターン多いな)
くじぇは、精神科、とかカウンセリングに抵抗感があるわけじゃないです。

今日、来てくれるのは精神科の先生で、臨床心理士ではないらしくて。
そうなんです。どうもうちの病院には臨床心理士はいないらしい・・・。

で、くじぇのイメージとしては、
精神科、っていうのは
くじぇの今の状態を見て、クスリが必要か否かを判断する、対症療法のような
(根本的な原因をどうにかするのではなくて、今の状態を緩和するための治療)
感じがするんです。(これはくじぇの個人的な感想です。)

ストレスの原因を探り、そこにいたるまでの考え方のプロセスなり何なりを先生が会話から引き出して、自分自身にそれを気づかせ、客観的に自分自身をを考えることによって、根本的な解決をめざすためのカウンセリングなら、ちょっとうけてみたいな、って思ったんだけど、

もし今日の先生が前者ならば。

どうしよっかな(苦笑)

で、先生がみえたら、なんて挨拶しようかなぁ。
自分の気持ちをどう伝えようかなぁ。
いや、それよりまずは、相手の話をよく聞いてからでないと思い込みで話してはいかんな・・・。
(笑)
などなど、挨拶のシュミレーションまで始める始末(笑)

で、ネムレナイもーどになってしまったわけです(笑)
挨拶の練習で(笑)

もう、いいかげんばかばかしくなってきて
思考停止をはかるために、ハナウタうたってました。真夜中に。

最初は大好きな歌をうたってたんだけど
いつまでたっても眠くならないんで
「眠るには、子守唄やん!!」
と思いつき、歌いかけましたが

ワンフレーズ歌ったとたん、
真夜中の病院にとぎれとぎれに聞こえる子守唄・・・・・
というシチュエーションに気づいたとたん

われながら笑えるやら怖いやら…

子守唄は、やめときました。

歯痛騒動

2006-03-23 16:15:04 | Weblog
22日未明のできごと。

ダンナちゃんから一本のTEL。

「…あのさ、ロキソニンってあんまし、効かないの?」

「?まあ、痛み止めとしては、弱いほう、かな?」

「二時間前に飲んだけど、飲んでいいと思う?」

「え。(胃が痛なるやろな…)聞いてみるわ」

と、たまたま巡回に来たナースさんに聞くと、
毎日定期で飲むんじゃなくて単発ならいいんちゃうかなぁ。

とのことだったんで
ロキソニンでなくボルタレンを胃薬とともに飲んだら?
と伝え、しばらくこらえていたらしいんだけど、

草木も眠るam3:00.

へろへろの声でダンナから電話。

「痛くて・・・息ができん・・・」

こんなことは10年以上いっしょにいて初めてで。
若いころ、バイクでこけても何にも言わずデート現場に現れ
結局治るまでうちはバイクでこけたこと知らなかったんだけど
痛くても痛いなんて言った事ない人が、こんな時間に、しかも入院中の
うちに電話してきたなんて、これはよっぽど非常事態だ!
と思い、
普段はめったに押さないナースコールを押し、
夜間救急の番号を教えてもらい、
夜間の救急の歯科はないのでその日の当番の病院の内科にTelしたり、
(結局うちの入院してる病院に口腔外科があるんでそこでみてもらった)
やっと診察にこぎつけたのがam5:00過ぎ。
何箇所もたらいまわしみたいになったり、途中で電話が切れたり、
ほんとに命にかかわる救急だったらどうすんだろうなぁ。
ってちょっとギモンだった。
しかも、結局いま自分がいるここで見てもらうのに
一回もそこで診てもらったことがないからって
夜間の救急案内から番号を教えてもらった、っていう
手順をふまなければならないもどかしさ、そしてその間にどんどん無駄に過ぎてく時間・・・

結局、それでも処置してもらえて、痛みが取れて、良かったんだけど。

ダンナちゃんのメイヨのために書きますが、ずっとほっといたわけでなく、痛み始めてすぐ病院にいきましたが、
神経をぬいてなくて、治療につめたセメント?みたいのが思いっきし神経にあたっているまま上にかぶせてしまったみたいで

これは、痛み止めが効くはずがない。

とお医者様に言われたそうです。

治療がすんだ午前6:30

疲れ果て、ぱんぱんに腫れた頬を押さえてあらわれたダンナは

「…朝ごはんのしたくがあるから、帰るわ…」

と、いつになく背を丸めて去っていったのでした…。

カウンセリング

2006-03-21 10:52:22 | Weblog
どうもうちは、優しい言葉をかけたり、人を思いやったりとかが
下手らしい。

必死に考えて、考えて、言葉を選んでも
うちの言葉は丸くても冷たい、っていうか
とがっててもあったかかったりとか
そういうギャップが激しすぎるのかもしれやん。

そのうえ、重たい。

重たいもんをいきなり落としたら怪我することもあるよな。

でも、

「気持ちよくわかる、がんばれ」
なんて、言いたくない。

気持ちは、本人以外誰にもわからない。
どんなに好きな人でも、ほんとの本当には共有できない。寂しいけど。

それに、がんばってる、すごくがんばってるのに簡単にがんばって、って
言われるつらさも経験してるから、

やっぱりそんなふうにはできれば言いたくない。

だから、自分はこう、っていうたとえ話しかできないことが多いなぁ。
お前の話なんか誰も聞いてへん!っていわれそうやけど(笑)

くじぇ、いろんなことここでも書いて、
気分悪い人もきっといてるやろなぁ、って思うけど

だけど、良い人だと思われたいわけではないので…
うちなりの、気持ちを、どうしても、つづってしまうだろうな。

うちの言葉で傷ついた方

もしおられたら、ごめんなさい。
でも、これは、今のうちの精一杯の言葉で
精一杯の気持ちです。

今回初めて、精神科のカウンセリングを受けることにしました。
基本的には移植や治療前に受けるんですが
今までは断ってたんだ。
だけど、うちはどうもへんなとこで気を使う癖があるらしく
(おなかが痛いけど、今、うちあわせの時間で忙しいだろうな、次の巡回が
30分後だから、そのとき言おう、とか、先生と話し込んでても、次に行かなきゃいけないとこがあって忙しいのに、あんまり話が長くなると悪いかな、とか。
ナースコール押す前に、忙しい時間帯でないか確認する癖とか)
そういう傾向も知りたいみたい。先生としては。

言葉のことも、聞いてみよう。

せっかくカウンセリング受ける気になったんだから。

ごめんなさい

2006-03-20 17:54:05 | Weblog
なんだか久しぶりな気分…

落ち込んでたわけではありません(笑)

ちょっと発熱したり、ストレス性?の胃痛があったり
ばたばたしてました。

今日は割と元気なんで、とりあえず近況を・・・

あの状況でずっとお休みしてると
心配かけそうなので・・・

だいじょぶです。

ただちっとばかり緊張の糸が切れたのか
熱が出たり胃が痛かったり…眠かったり…
それだけです。
コメント遅れてごめんなさい。

だって、笑うしか。

2006-03-15 16:57:55 | Weblog
移植、とりあえず保留。

通常、最終同意がすんだドナーさんからお断りがくることって
そうそうはないらしいんだけど(笑)

…相変わらず、一筋縄ではいかないなぁ。

治療、結構うまくいって、
熱も出さずになんとかコントロールしてて
アタマも落ち着いてて
食事もとれてて、
点滴もはずれて

さぁ、あと一月!って

前処置の話なんかをそろそろきめないとね

なんて話してた矢先の一本の電話。

笑うしかないよね。

責めたってしかたない。
恨んだってしかたない。

前向け、前!

ところが、この間は他にいなかったのに、
とりあえず候補者がもうひとり現れたらしく。(新しく加入してくれた人かな)

ただ、まだ詳しい検査も何もだから、
この人からほんとにもらえるかどうかはわかんない。

後、臍帯血のほうもいくつかあるにはあるらしいんだけど
くじぇの場合はあんまり臍帯血は考えてないらしい。先生たちは。

だけどさ。

いま、何を言っても、泣いても、怒っても

うちのおかれている状況で一番いいと信じられる方法をとっていくしかないんだもん。

だったら、笑っていよう。

今、生きてる。
明日までは、生きられる。