チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

アマデウス四重奏団初来日(1958年)

2015-02-16 22:01:17 | 来日した演奏家

第一回大阪国際フェスティバルというと、どうしても派手なオーケストラばかりに注目してしまいますが、実はアマデウス四重奏団も初来日していたんですね。

↑ 『アサヒグラフ』1958年4月27日号より。大阪朝日ホールにて。この頃の来日室内楽団のうしろには必ずといっていいほど金屏風が立てられています。和な感じでいいと思いますが音響的には?

第1ヴァイオリン/ノーバート・ブレイニン (Norbert Brainin, 1923-2005)、第2ヴァイオリン/ジークムント・ニッセル (Siegmund Nissel, 1922-2008)、ヴィオラ/ペーター・シドロフ (Peter Schidlof, 1922-1987)、チェロ/マーティン・ロヴェット (Martin Lovett, b.1927)。 当時29歳から36歳までの若いメンバー!

曲目は1日目(1958年4月12日)はベートーヴェンの1番、3番、16番。2日目(4月14日)はモーツァルトの23番、ブリテンの2番、ブラームスの3番。(上の写真の楽譜はハイドンですが?? 情報訂正していきます)

ブリテンの2番とか意外な選曲ですね。

 

四重奏団のスポークスマン、ニッセル氏は「日本の観客の聴き上手は海外での評判通りすばらしいものだ」と語ったらしいですが、当時の決まり文句のリップサービスなのかも。

辻久子さんは絶賛。「豊かな甘いすてきな音でした。余韻のあるアクセントのつけ方、立体感のある弾き方です。ふつうは合奏となると、そのことばかりに気をとられがちですが、アマデウスは四人がそれぞれ自分の持ち味を忘れないところにまったく感心しました。それと楽譜に忠実なこと、というと平凡というように思われるかもしれませんが、最も良い意味での忠実さがあると思いました。」

 

ところでこの日の録音を含めて、「2013年春に、TBSの地下倉庫から発見された218点の名演奏家たちのライヴ音源の中から、選りすぐってCD化」されたらしいです(眠っていた巨匠たちのジャパン・ライブ)

知らなかった!CDを聴かないうちはブログに迂闊なことを書けない時代になりました?