今朝、身支度をするために2Fへ上がり
ベッドに腰をかけると
んんん・・・???
この空気の温度
窓から見える空の青色
太陽の光の色
あの日とおんなじ。ほら、あの日と。
思わずもう一度当たりを見回してみた。
ドドド・・・と頭の中に浮かんできたのは
医大の病棟の外のベンチに座って見た
あの時の風景。
胸を抱きしめた。
「おかあさん・・」
涙が出た。
5年前の8月22日のことが
次から次へと頭の中を駆け巡る。
今年の夏も、もう終わりに近づいているのね。
あの年の夏は知らないうちに過ぎてしまっていて
ryuryuに夏休みの想い出の一つも作ってあげられなかったことが
悔やまれて・・・そう、宿題もろくに見てあげられなかったわ。
目を覚まさないお母さんに一晩付き合って
「このまま死んでしまうのかしら?」
「お願いだから目を覚まして!」
色々な思いを巡らせながら
徹夜をして疲れた頭を元気にしようと、コーヒーを買いに出た。
ベンチに座ってひと息ついた時に感じた
そう、あの空気の感触。
何かにつけ、お母さんのことを思い出して泣いてしまうのは
相変わらず。
でも、今朝の感覚は強烈。
目で、皮膚で・・・身体全体が一気に5年前を思い出していたわ。
夏は本当にイヤ。大っ嫌いになってしまった。
もう5年・・・
まだ5年・・・
生きていれば今年は喜寿のお祝いだったのにね。
悲しくてたまらない
会いたいよ・・・おかあさん。

