ハンドボール

最近、ハンドボールがメジャーになりつつありますよね。
オリンピック出場をかけての試合のやり直し。
「中東の笛」だなんて・・・
ちょっと笑えますよね、スポーツの世界で、
しかも国際舞台でそういうジャッジが行われているって。


ＴＶニュースなんかで
「ハンドボール」の事があると家族みんなで
関心を持って観てしまいます。

私の弟君は５つ歳の差があるので
私が小学校６年生で彼が１年生。
私が大学生の時に中学生・・・
東京から帰ってくるたびに
男らしく・・・と言うかおじさん見たいに
なっていくのを見て
すごく不思議な気持ちになりましたね。

実は、弟君はハンドボールの名選手だったんですよ！
小さい頃から運動神経がとてもよく
陸上から野球などの球技、武道まで
何でもこなしてしまうほどでした。
ただ、私の得意な水泳だけは苦手だったようですけどね

彼が大学２年生の夏
お盆の最終日、８月１６日。
とても暑い日でしたね。

弟は長野県でハンドボールの試合をしていました。

私は家に居て、両親はぶどう畑で仕事をしていました。
お昼ちょっと前に電話がありました。

「試合中ケガをしました」

　　　　　　あらまぁ…運が悪いな…ケガなんて。

２回目の電話
「緊急手術をしますが同意して下さい！」

　　　　　　はい、手術ですか？？？

とにかく試合をしている長野まで行こう！

まだ長野道も出来ていませんし、当然ナビなんてありません！！

どうにか弟の病院までたどり着くことが出来ました。

部屋に通されると真ん中の机の上に
ホルマリン漬けの内蔵の瓶詰めが一つ。

イヤな予感

しばらくするとお医者様がいらっしゃって
　　　「結果から言いますと、腎臓を一つ取りました」

今でもその時の情景をはっきりと覚えています。
父や母の様子、みんな泣き出して・・・嗚咽です。

それから何日か痛み止めを欲しがる弟を励ます事が
付き添う私や母の仕事となりました。

「お姉ちゃん、あと何分？」

次の痛み止めの薬を打つ時間まであと何分か、
それを聞いて歯を食いしばり、
必死で痛みと戦います。
その時の苦しい表情を見ても何をすることも出来ず
涙をこらえることしか出来ません。
つらかったな・・・本当に。

暗くなりましたね。

もうそれから２０年が経ちました。
彼は中学校の教員になり
ハンドボール部の顧問をしています。
ケガのときにあんなに痩せた身体も
今ではメタボです。


ryuryuにも「ハンドボールをやれ！」と
言いますが
ryuryuは「バスケットがいい」と言っています。

どうしてバスケットなのか・・・？
誰も知りません