讃美歌21-305番「イエスが担った十字架は」について
本日の礼拝で歌われるこの讃美歌は、イエスさまの受難を歌った讃美歌です。20世紀に活躍した作詞家と作曲家による、新しいタイプの讃美歌です。これまでのイエスさまの十字架・受難の讃美歌とは、歌詞の内容の違いが鮮明です。ぜひ歌詞を味わいながら 歌ってみましょう。
作詞は、オランダのヴィレム・バルナルト(1920~2010)によります。彼は、プロテスタントの牧師であり、現代語訳詩編歌の提唱者、讃美歌集編集者でもあり、新しい感覚の創作を多く試みました。作曲は、イグナス・ドゥ・シュッター(1911~1988)によります。彼は、フランドル地方のカトリック神父であり、音楽学校の講師でもありました。ですからこの讃美歌は、プロテスタントとカトリックの讃美歌作家による共同作業として生まれたものです。
自然の息のような穏やかな音階的な動きが、上がったり下ったりするメロディーとともに、「十字架はいのちの木であり、良い実を結ぶ」、「さばきの日にも、み恵みで、救いをくださる神を讃えよう」、「肩にくい込む十字架は、いのちの木となり、豊かに実る」と歌われます。
今週金曜日の受難日キャンドル・サーヴィスでも、ぜひご一緒に歌いましょう。
A.N 姉