あけまして、おめーヌ(フランス風)
もしくは、あけましておめーイッヒ(ドイツ語風)。という訳でコスモポリタン(世界人)目指してます。なれる訳あるかこの田舎もんがああああ。すみません、本当にお久しぶりです。何ということか去年は2回ほどしか更新せず、最早誰もこんなところになどやっては来ないだろうと思いつつ、のこのこと登場致しました。今更ですみません。誰に謝っているのかも分かりません。もう唾でも石でもスカラベ団子でも、好きなだけ投げ付けて下さい。もちろん仕返ししますけど。青筋立てて飛び掛りますけど。2011年も人間は出来ていません。
ところで、せっかく日々映画を観ているので(といっても残念ながらDVDばかりですが…)、僭越ながら、何か感想でも書こうかな…と思い立ち、00年代(2000~2009年)の映画の、個人的100選のリストを作ってみようと試みました。しかしながら、鑑賞リストに挙げつつの未見が年40本ずつ増えていく有様で、いつまで経っても出来上がりません。とりあえず、ほぼ確定したと思われるもの80本くらいだけ乗せて、リストに余裕を見て、順次追加改変することにしました(予告なく突然増えたり消えたり)。このリストを見て、おっ!と思って頂けたり、え~?と思って頂けたり、へ~、こんな映画があるんだ~と思って頂けたら嬉しいです。洋画限定、一言コメント付きです。
【00年代 映画100選(作成中)】
愛より強く(2004・ドイツ)
“2000年代最強のジェットコースターラブストーリー。燃え尽きて灰になっちまえ”
愛されるために、ここにいる(2005・フランス)
“こんな映画が支持され愛されるフランスの成熟が羨ましいと、ちょっと思いました”
アフガン零年(2003・アフガニスタン)
“観終わってこれほど打ちのめされたのは、どんなに記憶を総動員してみても、他には溝口映画だけでした”
ある子供(2005・ベルギー)
“その子供とは、あの赤子のことではありませんでした。何という恐ろしいタイトルでしょうか”
アンナと過ごした4日間(2008・ポーランド)
“映画的な空間に、映画的な時間が流れている。簡潔に見えて、実は映画的ギミックに満ちている。
老練の監督にしか撮れません。全てが卓抜しています”
愛おしき隣人(2007・スウェーデン)
“まるでミヒャエル・ゾーヴァの絵の中の人々を実写化したようだ!愛おしい!”
インランド・エンパイア(2006・アメリカ)
“兎に案内されて、出口のない多層迷宮に溺れていった先に、
その兎すら与り知らない、あなただけの不思議な自己救済があるのです”
ヴァンダの部屋(2000・ポルトガル)
“凄まじい。時制が混在している。まるでマジックリアリズムのようだ。
そうだ、思えばポルトガルとは、魔術的リアリズムの片親ではないか”
ウェイキング・ライフ(2001・アメリカ)
“初めて観た時の信じられないほどの多幸感。哲学的ユーフォリアの境地!”
ヴェルクマイスター・ハーモニー(2000・ハンガリー)
“超越的なものを定義する試みから生じる軋み、その不吉な旋律、美しい悪夢”
受取人不明(2001・韓国)
“犬を殺すものは犬に殺される。作用は反作用に相殺される。帳尻は合わされる”
永遠のこどもたち(2007・スペイン)
“スペイン映画が得意とする子供を題材としたホラーの中でも最高峰。切ないとはこういうこと”
エコール(2004・ベルギー)
“ドガの絵を見る時のように、胸が締め付けられる。身に覚えのある不吉で甘美なざわめきを覚える”
オテサーネク(2000・チェコ)
“赤ん坊が水槽で売られている。どこか心の奥でこんな世界を知っている気がする”
おわらない物語/アビバの場合(2004・アメリカ)
“惑わされてはなりません。肉体は魂のただの容器です”
彼女が消えた浜辺(2009・イラン)
“人間関係の奇っ怪さ、もしくはアラブ映画の中のヴィトンのバッグ”
キャプテン アブ・ラーイド(2007・ヨルダン)
“名もない聖人の自己犠牲、もしくは足るを知る人こそが本当に偉人なのだということ”
キル・ビル Vol.1(2003・アメリカ)
“こんなお遊びをする監督がいてもいい。でもこれを最後にこんなことはもう許さない”
グラン・トリノ(2008・アメリカ)
“自分で開けたパンドラの箱を、自分できっちり閉めてしまったイーストウッド。
それもこれ以上なく完璧で、歯噛みしてしまうほどずるい形で”
クレールの刺繍(2004・フランス)
“どこを切り取っても隙間なく美しい、大切にしたい絵画のような映画”
クローバーフィールド/HAKAISHA(2008・アメリカ)
“日本人がこれを思い付かなかったのが口惜しい。ところで、前半のチラリズムが良いね”
ゴーン・ベイビー・ゴーン(2007・アメリカ)
“呆然となるラスト。遣る瀬無いとはこういうことか”
サイレントヒル(2006・カナダ)
“ベクシンスキーの影を感じる。破壊された風景の中の叙情性がたまらない。これは日本人の感性では?”
殺人の追憶(2003・韓国)
“密度が凄まじく高い。最初から最後まで、絶えることのない飽和状態。吐く暇もない”
サマリア(2004・韓国)
“独自の方途で、邪なるものと聖性を互換する。生と性と聖が同じ所にある不思議”
ザ・ロイヤルテネンバウムズ(2003・アメリカ)
“恐ろしく細部まで計算されまくった構図は、キューブリックを彷彿とさせる”
サン・ジャックへの道(2005・フランス)
“人生には、《傑作》でも《名作》でもない、こんな《佳作》が無数に必要なんだと思いました”
散歩する惑星(2000・スウェーデン)
“違和感も、齟齬感も、楽しめばいいんじゃないのか。それが人生だというから”
しあわせな孤独(2002・デンマーク)
“見事な人物描写と、自分がそこにいるような臨場感。見覚えのある心情がある、見覚えのある他人がいる”
シカゴ(2002・アメリカ)
“「シセロゥ」…彼女に掛かると、ただの地名も鼻血を吹きそうな猥褻さに”
シティ・オブ・ゴッド(2002・ブラジル)
“そらもう…日本はブラジルには勝てんて”
処女(2001・フランス)
“恐れ入った。凄いやブレイヤ。何て意地の悪い。全てが胸糞悪くて見事”
シルビアのいる街で(2007・スペイン)
“古都が息づいている様を、まるでその場にいるように五感で感じる。光、風、空気、街の喧騒”
白いリボン(2009・ドイツ)
“見なくとも、あの当時に生きた人は誰もが、骨の髄まで「それ」を知っていた。90余年黙殺された1913年の空気”
スイミング・プール(2003・フランス)
“ミステリアスな水迷宮。其処に溺れる幸せ。ランプリングのクラス感は欧州遺産”
SWEET SIXTEEN(2002・イギリス)
“身を切られるような切なさ。どうしたらいいんだ、出口はどこにあるんだ?”
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007・アメリカ)
“なぜあいつが嫌いかって?それはあいつが俺に似ているからさ”
戦場でワルツを(2008・イスラエル)
“人はあらゆる過去全てに、今この瞬間も存在している。
でも生きる為に、失った振りをする。どうする?まるでヴォネガットの小説みたいじゃないか”
そして、ひと粒のひかり(2004・コロンビア)
“「上に上る」。唯一、彼女だけが小屋の上を見上げてそう言ったんです。他人は嗤ったのに”
ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000・デンマーク)
“表現の極北。この監督の振り切れた作家性には最早何も物申せない”
タクシデルミア ある剥製師の遺言(2006・ハンガリー)
“ダークホース的に飛び出して来た、ハンガリー映画新世代の先鋭的視点を見学してみる”
箪笥(2003・韓国)
“ああいやだ、覚えがある。あの家全てから、女の生理の匂いがする”
父、帰る(2003・ロシア)
“一生かけて解く静謐な呪い。父さん、あんたは、何者だったのか”
ツォツィ(2005・南アフリカ)
“噂のリアル北斗の拳の国。恐ろしいことに、これでも離乳食ばりの薄味ではと…”
つぐない(2007・イギリス)
ドッグヴィル(2003・デンマーク)
“私は彼らを皆殺しにしてくれと願った。虐殺を悦んだ。監督はそれを予め知っていた”
ドニー・ダーコ(2001・アメリカ)
“人の数だけ世界があり次元があり孤独があり、それ故に誰もが問答無用に美しくて”
ニキフォル 知られざる天才画家の肖像 (2004・ポーランド)
“もしチャンネルが合ったなら、「非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎」、「悪魔とダニエル・ジョンストン」、
「セラフィーヌの庭」、「ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション」も合わせて是非”
ハーフェズ ペルシャの詩(2007・イラン)
“峻厳で審美的。真に詩のような映画。抒情詩でありながら感情に溺れない、何という厳しさ”
初恋のきた道(2000・中国)
“性が飽和した現代性の逆利用。ずる過ぎる、こんなの感動せずにいられない”
ハックル(2002・ハンガリー)
“最初から最後まで何もない。でも何か、とんでもないものが画面の隅々に潜んでいる気がする”
パフューム ある人殺しの物語(2006・ドイツ)
“とても奇妙奇天烈かつ魅惑的なフリークスショー的叙事詩。人を食った話だった、文字通り”
春夏秋冬そして春(2003・韓国)
“東洋的美意識が総決算されている。仏教界の集合的無意識の見事な提示”
ピアニスト(2001・フランス)
“笑いと叫びは似ていると言った人がいるが、そういえば、本当にその通りだ”
ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005・アメリカ)
“ヴィゴオオオオオオオオオオオオオオオオ!(ただのヴィゴ・モーテンセン ファン)”
V・フォー・ヴェンデッタ(2005・アメリカ)
“こんなおもしろキャラクター初めて見ました。ヒューゴオオオオオオ!(ただのヒューゴ・ウィーヴィング ファン)”
復讐者に憐れみを(2002・韓国)
“刺され、切られる痛みが全て実体を持っている。聖林に溢れる記号としての死へのアンチテーゼ”
ベルヴィル・ランデブー(2002・フランス)
“熟成された洋酒のような、成熟した本物のアニメーション。何てエレガントなんだ、ブラボー!”
ペルセポリス(2007・フランス)
“60年代、イランの女の子はミニスカートをはいていた”
ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008・アメリカ)
“「ひとはみな、おなじ」と、かのアルベルト・アインシュタインは言った。私もそう思う。本当にそう思っている”
BOY A(2007・イギリス)
“イギリス的サカキバラ解釈”
ポーリーヌ(2001・ベルギー)
“天使がどんな顔をしているかを、大抵の人は知らない”
ぼくのエリ 200歳の少女(2008・スウェーデン)
“心の奥の何かを、根こそぎごっそりと簒奪されてしまいました。下手したらこれは、1000本に1本の映画かも知れない”
ぼくは怖くない(2003・イタリア)
“大人の世界の歪みを初めて覗き見てしまったあの夏”
ぼくを葬る(2005・フランス)
“個人主義の凄絶な冷たさと孤独、それゆえの何処までも越境出来る果てしない自由。
その真の自己責任のあり方には、深奥から心が震えるほど”
ホテル・スプレンディッド(2000・イギリス)
“怖い、切ない、汚い、気持ち悪い、気味悪い、気色悪い、可愛い、愛おしい”
ボンボン(2004・アルゼンチン)
“映画の最高潮が犬の××!なのにそこから受ける、思いも掛けない爽やかな感動ときたら!”
マーターズ(2007・フランス)
“「ホステル」から「ヘルレイザー」、「2001年宇宙の旅」、そして「裁かるゝジャンヌ」へ”
マルタ…、マルタ(2002・フランス)
“身に覚えのある痛み。子宮があることってほんとめんどくさい”
マルホランド・ドライブ(2001・アメリカ)
“魔都ハリウッドには異界への入り口がある。これは「サンセット大通り」21世紀バージョン”
湖のほとりで(2007・イタリア)
“人の心を学びたい。今まで接した誰もが、私が思っているような人じゃない”
水の中のつぼみ(2007・フランス)
“心が震えた。私にしか分からない。この映画だけは誰にも汚されたくない”
ミリオンダラー・ベイビー(2004・アメリカ)
“彼の最後の選択は、愛のために、愛以外の全てに逆らった自己犠牲”
メアリー&マックス(2009・オーストラリア)
“観終わってしばらくは自失していた。史上最も心に響いた“LOVE YOURSELF FIRST””
めぐりあう時間たち(2002・アメリカ)
“「ダロウェイ夫人」は読まなければならない。でないと分からない。こんなに卓越した素晴らしい脚本はない”
メルシィ!人生(2000・フランス)
“その一歩で、ひょっとしたらあなたは1年後、全く違う自分を生きているかも知れない”
約束の旅路(2005・フランス)
“最後の3分、涙がぼろぼろと零れた。安穏と生きている自分が、ただひたすら恥ずかしくてたまらなくて”
ヤコブへの手紙(2009・フィンランド)
“神様が最初から最後まで、画面の隅々にまで出ずっぱり。風景感覚がタルコフスキーのよう”
弓(2005・韓国)
“映画による純文学。小川洋子の小説にも似た惨い美しさとグロテスクな透明感”
善き人のためのソナタ(2006・ドイツ)
“人は他人によって自分を発見する。彼に他人はいなかった。彼は他人を発見した、そして自分を発見した”
酔っぱらった馬の時間(2000・イラン)
“相対性理論が溢れるこの世界。私たちはこの時間に、彼らは酔っぱらった馬の時間に”
4ヶ月、3週と2日(2007・ルーマニア)
“そうね、あなたには理解できないでしょう、これは私の、私だけの戦いだから”
らくだの涙(2003・ドイツ)
“らくだが号泣するという衝撃映像”
ラブ・アクチュアリー(2003・イギリス)
“こんなに幸せにしてくれてありがとう、と本当に素直に心から思ったんだよ本当に素直に”
Lovely Rita(2001・オーストリア)
“リタの近景は私の遠景。それでもやはりリタが愛おしい”
ルシアとSEX(2001・スペイン)
“タイトルで妄想膨らませてへらへらしてる奴は豆腐の角で頭打って死ね”
ルナシー(2005・チェコ)
“ヤン・シュヴァンクマイエル師匠には付いて行く”
レクイエム・フォー・ドリーム(2000・アメリカ)
“新世代の絶望感の見本市。沈殿せず、延延と空転する、取り付く島もない絶望”
REC/レック(2007・スペイン)
“POV手法ホラーの傑作。ヨーロッパの闇は深く、個人的主観の生む闇は深く、そこからは何でも現れそうだ”
列車に乗った男(2002・フランス)
“もしかしたら万に一つ、こうであり得たかも知れない人生と、束の間交錯する、お互いに”
ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間(01・アメリカ)
ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(02・アメリカ)
ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(03・アメリカ)
《まとめて1本》
“まあ…、だってこれは、どうしたって映画史に残るでしょう”
悪い男(01・韓国)
“女が客を取る度、男は刺されている。この2人は同じ業を抱えている。いささかフロイト的ではあるにしても”
リスト、現在92本。どう考えても100に収まらない…(まだ観ていない候補作が数百もあるというのに!)。どう考えても変なのがいくつも入ってるので(分かってるんだよ!単純に趣味なだけなんだよ!)、いくつか消さなきゃね…。
ところで、トルコ映画の「蜂蜜」入れたかったんですけれども、製作2010年だった。残念ぷりん。