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オレゴンの渦

ボルテックスにも程がある。

更新しないと背景勝手に変わるし。

2012年08月13日 14時08分59秒 | 妄言。

こんばんそ。暑いね。みんな溶けてるかい。

何?溶けてない?

何やってんだ さっさと溶けちまえ馬鹿ヤロウ


そんなこんなで、密かに溜めていたものが溜まってきたので放出するぜえ?

 

~似ている気がする人たち一覧~

前にも言ったことがあるけど、ヒース・レジャーたんとドストエフスキーたんの肖像画。
(肖像画オンリー。ヒースたんとドスたん本人は似てない)。


COCCOたんとアンジェリーナ・ジョリーたん。共に随分前の写真ですけれども。
骨格感とかでっかいパーツとか…。まあ今でも似てると思うんだけど。


 

藤田紀子たんとジェニファー・ティリーたん。ジェニファーたんはパパが中国系ということで。
だからあの独特なエキゾチックな雰囲気があるのですね。「バウンド」良かったな。

 

キルスティン・ダンストと金原ひとみさん。「メランコリア」のキルスティン・ダンストのヌード綺麗だった。
ウィリアム・アドルフ・ブグローの絵画みたいな、神聖美と不気味さが融合したような感じで。

 

オダギリジョーたんとアルパカ(ラマ?)。…まあこれは有名ですから。

 

浅野忠信とメロン(ボクサー犬)。ほら何かさ印象的で強い一重の感じとか妙に飄々としてるところとか。


山本小鉄さんと可愛いフレンチブルちゃん。両方とも愛らしくてたまらないですよもうキュン死しそうです。

 

アルパカ(ラマ?)とバリー・フォスターさん。てかね、このラマの画像観た時、「フレンジーだ!」って思ったのね。
わたしあの映画大嫌いですけれども。

 

西川峰子と眉毛犬(柴犬)。ほらなんかさ眉とか目とか口元とか…どうだ見てみろこの奇跡感。

 

アクシデントで産まれたハイブリッド馬ちゃんと、とら豆。

 

町山さんとマイケル・ケイン。10年位前のマイケル・ケインの映画観ていて気付きました。
あれえ~誰かに似てるけど誰だっけな…と。
それが町山さんだと気付くのに38分くらいかかりましたけれども。

 

渡辺直美さんとハンプティダンプティ。渡辺さんって痩せたらかなりの美女になる。

 

あまり言わんときます。

 

ではね。

 

 

もうみんな一斉に溶けろ!!!


雨に塗れて。

2011年07月09日 16時47分04秒 | 妄言。

やあ、お久しぶり。いらっしゃい。雨の中わざわざいらっしゃい。

そしてそのまま雨と泥に塗れてさっさと帰れ。

嘘です。皆さんを愛してますこんばんそひのとです。
でもお家には上げてあげない。

ところで今日は、何かが似てるんだ。いや何かが似てるはずなんだ何かがっ、と、
思い続けて来た方々を並べてみました。
もしやこれは自分の思い込みかも知れぬと思っていたものもありましたが、
並べてみると、思いの外似ていたので豚は満足しました。
では、見るがいいよ。雨に濡れたまま見るがいいよ。お家には上げてあげない。

ソフィア・ローレンと常盤貴子

何だろうな、何かが似てるはずなんです。片方を見ると、何だかもう片方を連想するのです。
ソフィア・ローレンの美貌はもう、物質界の天井レベルだと思います。美貌ってのはこういうことを言うのだ。
常盤貴子も物凄く美人で、あの毒舌おすぎ氏が、「ほんっとうに綺麗な人なの!」と言っていたので、
彼のような、綺麗な人を普段見慣れている人が見ても本当に綺麗な人なんだと思います。
ちなみにおすぎ氏は九州・山口地区限定のローカル番組で、全国では言えない結構なことを言っています。
更に余談ですが、ひのとさんは今までに、常盤貴子と安藤美姫と眞鍋かをりに似ていると言われたことがあるのですが、
この3人って確かに何かが共通してますね(頬骨の感じとか)。


木村祐一とラース・フォン・トリアー

誰も言わないので気のせいかと思っていましたが、並べるとやっぱり似ていました。
何で誰も言わんのかね。ファン層が被らんのかね。じゃろうね。どっちもエグそうな感じはしますけどね。
トリアー監督の「アンチクライスト」はまだ観ていないです。とんでもない映画だそうですね。
レンタル始まったら観ますけど、とても不吉で禍々しくて観終わったら落ち込みそうな凄く嫌な予感がします。
観ますけど。監督のカンヌからの永久追放を祝して。乾杯の掛け声は、「メランコ~リア!」で決まり。


シアーシャ・ローナンと加護亜依

最近の画像を見ると、似ていない気もします。シアーシャ・ローナンは広末涼子に似ているとも言われてますね。
この2人はどちらも彫りの浅い可愛らしく優しい顔立ちで、黒目がち(青目がち)な印象を与えます。


レナ・エンドレと友近

「不実の愛、かくも燃え」でスウェーデンの女優のレナ・エンドレを見た時、顔立ちに妙に既視感を覚えて、
あ、こういう系統の人、日本にも結構いるなあ、と思ったんです。綺麗で若干きつく、姉御肌っぽい顔立ちといいますか。
他にも、
レナ・エンドレと夏川結衣

とか。ちょっと上下とも画像がベストじゃないですが。レナ・エンドレ、映画ではもっと綺麗な方です。
「ミレニアム」三部作にも出演しています。面白かったですよ(2以降は質的に失速しましたけど)。
この他にも、何となく余貴美子も連想します。骨格かなあ?あと、意志の強そうな目元。


ベニチオ・デル・トロと宮沢和史

写真を並べても絶対似てるはずだ!とずっと思っていました。
「島唄」の南米での大ヒットもあったし、宮沢さんはラテンアメリカと縁のある方なのかも知れません。


デボラ・カーラ・アンガーと網浜直子

ずっとぼんやりと気になっていて、本当に似てるかな~?と恐る恐る検索して画像を並べてみたら、
やっぱり何かしら被っている気がします。2人とも色気があって個性的な雰囲気ですね。


オードリー・ヘップバーンと宮沢りえ

私以外で言っている人を聞いたことがないんですけど、この2人も何かが似ているはずです!
2人ともオランダの血が流れているから、何かしら通じているのでは、と個人的に感じています。
ところで、「オランダはブスが多い」というずいぶんな言い方をされることがよくありますが(よく書物等で読みます)、本当でしょうかね。
某冒険家氏など、「世界三大ブス国」の1つだと…。いや残念ながら日本もかなりのものだと思いますが…。


ローレンス・オリヴィエと宇梶剛士

「嵐が丘」の時のローレンス・オリヴィエなんて、宇梶さんそっくりで、どうしようかと思いました。
ところで、ひのとさん、「嵐が丘」は映画版を4パターン(39・米、86・仏、88・日、92・英)観たのですが、
意外にも日本版が1番、原作の病的で陰湿で執拗な雰囲気が出ていたと思います。
そりゃあ、松田優作&田中裕子ですもん!…個人的に好きなのは86年のジャック・リヴェット版なんですけどね。
もう1作、53年のブニュエル版も観たいんだけど、なかなか機会がなくてね…。

もいっちょ。…「嵐が丘」どころか、大分年取ってからも似てた。


モニカ・ヴィッティと磯野貴理

ず~っと長い間、この2人、何かが似ているんじゃないかなあ…?と思い続けて来ました。
モニカ・ヴィッティはモデルのマリエと似ていると感じる方が多いようですが、どうだ、このセレクトはダークホースだろう!
往年の映画ファンにはやめてくれとも言われそうですが、画像を並べてみると、少しは納得して頂けるかも。
もいっちょ




渥美清と辻井伸行

これは、多くの人が思っているかも。間違いなく共通点のある顔だと思います。
先日、夜TVを付けたら、ちょうど辻井さんが色々なお題で即興曲を弾いているところだったのですが、
番組プレゼンターの北野武氏をイメージして弾いた、静と動のコントラストの効いた曲が、鳥肌ものの素晴らしさで、
まさに、「HANA-BI(花⇔火)」という感じでした。もうね、本当に凄かったのだよ。聴いてない人は探して聴いてくれ。


キャサリン・ゼタ・ジョーンズと川原亜矢子

笑顔がね。

ふとした時に似るなあ…と思っています。


マリサ・トメイと芳本美代子

これは、検索してみると、私以外にも似ているという意見が結構あったので、
若干オリジナリティーがないかな、と悩んだのですが…。確かに似ていますよね。この2人。
ところでひのとさん、マリサ・トメイってラティーノだと聞いていたんですけど、
調べると、イタリア系アメリカ人とありました。単純に、“ラテン人”ということですか?
ラティーノの定義が所に拠ってどうも曖昧。ラティーノって中南米出身者のことじゃないのかな。
スペイン系やイタリア系とラティーノは見分けが付かない人がよくいますね。
歴史的に見て当たり前なんですが。


アンジェラ・ベティスと牧瀬里穂

「尼僧の恋、マリアの涙」という映画を観た時に、主人公のアンジェラ・ベティスは牧瀬里穂に似ているなと思いました。
この方は精神が不安定な女性の役を演じることが多いですね。イメージ付いてしまったのか…。
出演作の中では、「MAY メイ」がオススメです。とっても切なくて悲しいサイコホラー。
今の若い人は、90年代初め、牧瀬里穂が10代の間で人気ダントツNO.1だった時期があった事実を知るまい。
CDをいくつも出して、その殺人的な歌唱力にもかかわらず、かなりヒットしたことも知るまい(まぶしい~ほほ~えみみ~せて~♪)。
ひのとさんはブームに乗れなかったのですが、今見ると、「つぐみ」の頃の牧瀬里穂ってめっちゃくちゃ可愛いですね。


アーシア・アルジェントと原 沙知絵

全然キャラクター的に被らないんですけど(笑)。
顔立ち的に、何かが被るはずだと睨んでいました。何とな~く分かってもらえないでしょうか。
もいっちょ別の写真↓




ハーヴェイ・カイテルと藤原竜也

「バッド・ルーテナント 刑事とドラッグとキリスト」を観ている時に思ったんですが、
教会で全身全霊で苦悩を吐露するハーヴェイ・カイテル(凄い演技!)のクローズショット、ちょと藤原竜也に見えました。

目と顎のラインかなあ…?どうだろう、演技の質が似ているせいかも…?イマイチ良い写真が見付からないんですが…。
2人とも、入り込み系の演技が上手いですよね。藤原さんは舞台畑の方だし、そういう表現力がある方ですよね。
そうだ、こないだ、YOUTUBEで藤原さんの舞台の画像をちょっと観ましたが…しょ、衝撃の舞台映像が!!!!!
藤原さん、大変御見逸れ致しまして申し訳ありませんでした。今の日本の20代であそこまでやれる俳優って彼以外にいますかね…?


ジュリー・デルピーと中嶋朋子

ジュリー・デルピーはジュリエット・ビノシュと同系統の顔立ちですね(イメージは全然違いますが)。
ドイツ・フランス・スペインにかけて、この系統の顔立ちがあります。
中嶋さんって誰かに似ているな…と思いを巡らした挙句、ジュリー・デルピーに到達しました。


ソンドラ・ロックとティルダ・スウィントン


クリント・イーストウッドと泥沼を繰り広げたソンドラ・ロックと、神秘女優ティルダ・スウィントン。
以前にイーストウッドの「アウトロー」を観た時にソンドラ・ロックを見て、目がティルダ・スウィントンだ!と。
あの映画では15歳位に見えました。実際は20代後半なのに。見ててハラハラするほどの線の細さ。
実際は激しくて気の強い方のようですが。よく知らない。
ティルダ・スウィントンは、骨格的にヴァネッサ・レッドグレーヴにも似ているかな。雰囲気的にはケイト・ブランシェットにも。
この2人はどちらもとても綺麗で、何だか人間離れした何かを感じさせる神秘的な顔立ちですが、例えるなら、
ソンドラ・ロックは“魔に取り付かれた少女”という感じで、ティルダ・スウィントンは“堕天使”という感じがします。
ティルダ・スウィントンが「コンスタンティン」で堕天使役をやった時は、「製作者、よく分かっていらっしゃる!」と思いました。
でも、もう20歳若かったらなお良かったんだけど…。「オルランド」のティルダ・スウィントンの性別を越えた美しさは必見!


ヒューゴ・ウィーヴィングとhyde

おそらく、私以外の誰も指摘しないであろうこの2人の類似。検索を掛けてもまず引っ掛からない!
ヒューゴ・ウィーヴィングってアレですよ!「マトリックス」のエージェント・スミスですよ!名優ですよ!
キュートでしたね!まだ30代だったのにあんなに大胆に禿げ散らかすなんて!素敵!触りたい!触りまくりたい!
ひのとさん、ヒューゴさんにお熱だった時期がありまして、色々昔の出演作をほじほじほじくり出して観ている内に、
この人、誰かに何かが微妙に似ているなあ…と気付いたんです。ある時それが誰か分かりました。hyde氏でした。
たまたまちょっとだけ見たNHKのラルクのパリライブの映像を見ていて気付きました!
歌っていて、くわっとなった時の形相がヒューゴさんにそっくり!
これはヒューゴさんが25歳位の頃(禿げ散らかし始める前の最後の輝きの瞬間)と、30代前半位のhyde氏の画像です。
何かが何となく似てませんか。ヒューゴさん、この映画「ライトハンド・マン/禁じられた抱擁」ではめちゃくちゃ綺麗でしたよ。
もいっちょ




サラ・アドラーと道端ジェシカ

イスラエルの女優サラ・アドラーとモデルの道端ジェシカ。
イスラエル映画の「ジェリーフィシュ」を観ていた時、主演のサラ・アドラーさんを、道端さんと錯覚する瞬間が多々。
これはかなり似ていると思いました。お互いを見たら本人たちも認めるんじゃないかと思う位。
サラ・アドラーさんはゴダールの「アワーミュージック」にも出演していたそうだけど、
ひのとさん、観たはずなのに全く記憶がないという体たらく(←ひのとさんがゴダールが苦手なことに関係しているかも)。


アンジェリーナ・ジョリーとさかなクン

これはもう、骨格がそっくりだな、と(骨格評論家、ひのちゃんの私見)。骨格的には同格ですよ


鳩山由紀夫とゲイリー・シニーズ

これも実際並べたらどうなのか、不安でした。
目元や髪型がひょっとしたら似ているかなあ…?と思っていたんですが。

どうでしょうか。あまり似ていないかも知れない。
てゆうか、鳩さんに似ているなんて、どう考えても名誉じゃないよなあ…。


フェイ・ダナウェイと渡辺直美

渡辺さんをTVで見て知り立ての頃から、フェイ・ダナウェイに絶対似ていると思っていました。
何だろう、目と鼻かなあ…?↑結構分かり易い良い写真見付かったと思う。
ちなみにひのとさん、渡辺さんの顔立ち好きです。可愛い。


マーサ・プリンプトンとコツメカワウソ

若い方はご存じないか。リヴァー・フェニックスの元恋人です。ひょっとしてリヴァー・フェニックス自体知らない?
リヴァー・フェニックスと共演した「旅立ちの時」はなかなかの映画です。良いよ。オススメ。
映画を観ていて彼女が出てくる度、コツメカワウソに似ているなあ…ってず~っと思っていたのです。
今回、思い切って並べてみました。やっぱり似ていました。画像はベストではないですが。
若干失礼かな、という思いが頭を掠めましたが、謝りません。だってコツメカワウソ可愛いじゃないか。


バート・ランカスターとカピバラ

すみません、これは謝っておきます。
(でもなぜか連想してしまうんだ…)


ということで、長年気になっていたことが吐き出せて、何だかすっきりしました。うんこを出せた気分です。
力みすぎて痔核が3個出来てしまいましたけれども。

ずぶぬれでのご観覧有難うございました。
それでは皆さん、

ずぶ濡れで帰れ。途中で長靴の中に水入って気持ち悪くなれ。


2011年も映画観る。

2011年01月09日 20時33分32秒 | 映画のこと。

あけまして、おめーヌ(フランス風)

もしくは、あけましておめーイッヒ(ドイツ語風)。という訳でコスモポリタン(世界人)目指してます。なれる訳あるかこの田舎もんがああああ。すみません、本当にお久しぶりです。何ということか去年は2回ほどしか更新せず、最早誰もこんなところになどやっては来ないだろうと思いつつ、のこのこと登場致しました。今更ですみません。誰に謝っているのかも分かりません。もう唾でも石でもスカラベ団子でも、好きなだけ投げ付けて下さい。もちろん仕返ししますけど。青筋立てて飛び掛りますけど。2011年も人間は出来ていません。

ところで、せっかく日々映画を観ているので(といっても残念ながらDVDばかりですが…)、僭越ながら、何か感想でも書こうかな…と思い立ち、00年代(2000~2009年)の映画の、個人的100選のリストを作ってみようと試みました。しかしながら、鑑賞リストに挙げつつの未見が年40本ずつ増えていく有様で、いつまで経っても出来上がりません。とりあえず、ほぼ確定したと思われるもの80本くらいだけ乗せて、リストに余裕を見て、順次追加改変することにしました(予告なく突然増えたり消えたり)。このリストを見て、おっ!と思って頂けたり、え~?と思って頂けたり、へ~、こんな映画があるんだ~と思って頂けたら嬉しいです。洋画限定、一言コメント付きです。

【00年代 映画100選(作成中)】

愛より強く(2004・ドイツ)
   “2000年代最強のジェットコースターラブストーリー。燃え尽きて灰になっちまえ”

愛されるために、ここにいる(2005・フランス)
  “こんな映画が支持され愛されるフランスの成熟が羨ましいと、ちょっと思いました”

アフガン零年(2003・アフガニスタン)
  “観終わってこれほど打ちのめされたのは、どんなに記憶を総動員してみても、他には溝口映画だけでした”

ある子供(2005・ベルギー)
  “その子供とは、あの赤子のことではありませんでした。何という恐ろしいタイトルでしょうか”

アンナと過ごした4日間(2008・ポーランド)
  “映画的な空間に、映画的な時間が流れている。簡潔に見えて、実は映画的ギミックに満ちている。
   老練の監督にしか撮れません。全てが卓抜しています”

愛おしき隣人(2007・スウェーデン)
  “まるでミヒャエル・ゾーヴァの絵の中の人々を実写化したようだ!愛おしい!”

インランド・エンパイア(2006・アメリカ)
  “兎に案内されて、出口のない多層迷宮に溺れていった先に、
   その兎すら与り知らない、あなただけの不思議な自己救済があるのです”

ヴァンダの部屋(2000・ポルトガル)
  “凄まじい。時制が混在している。まるでマジックリアリズムのようだ。
   そうだ、思えばポルトガルとは、魔術的リアリズムの片親ではないか”

ウェイキング・ライフ(2001・アメリカ)
  “初めて観た時の信じられないほどの多幸感。哲学的ユーフォリアの境地!”

ヴェルクマイスター・ハーモニー(2000・ハンガリー)
  “超越的なものを定義する試みから生じる軋み、その不吉な旋律、美しい悪夢”

受取人不明(2001・韓国)
  “犬を殺すものは犬に殺される。作用は反作用に相殺される。帳尻は合わされる”

永遠のこどもたち(2007・スペイン)
  “スペイン映画が得意とする子供を題材としたホラーの中でも最高峰。切ないとはこういうこと”

エコール(2004・ベルギー)
  “ドガの絵を見る時のように、胸が締め付けられる。身に覚えのある不吉で甘美なざわめきを覚える”

オテサーネク(2000・チェコ)
  “赤ん坊が水槽で売られている。どこか心の奥でこんな世界を知っている気がする”

おわらない物語/アビバの場合(2004・アメリカ)
  “惑わされてはなりません。肉体は魂のただの容器です”

彼女が消えた浜辺(2009・イラン)
  “人間関係の奇っ怪さ、もしくはアラブ映画の中のヴィトンのバッグ”

キャプテン アブ・ラーイド(2007・ヨルダン)
  “名もない聖人の自己犠牲、もしくは足るを知る人こそが本当に偉人なのだということ”

キル・ビル Vol.1(2003・アメリカ)
  “こんなお遊びをする監督がいてもいい。でもこれを最後にこんなことはもう許さない”

グラン・トリノ(2008・アメリカ)
  “自分で開けたパンドラの箱を、自分できっちり閉めてしまったイーストウッド。
   それもこれ以上なく完璧で、歯噛みしてしまうほどずるい形で”

クレールの刺繍(2004・フランス)
  “どこを切り取っても隙間なく美しい、大切にしたい絵画のような映画”

クローバーフィールド/HAKAISHA(2008・アメリカ)
  “日本人がこれを思い付かなかったのが口惜しい。ところで、前半のチラリズムが良いね”

ゴーン・ベイビー・ゴーン(2007・アメリカ)
  “呆然となるラスト。遣る瀬無いとはこういうことか”

サイレントヒル(2006・カナダ)
  “ベクシンスキーの影を感じる。破壊された風景の中の叙情性がたまらない。これは日本人の感性では?”

殺人の追憶(2003・韓国)
  “密度が凄まじく高い。最初から最後まで、絶えることのない飽和状態。吐く暇もない”

サマリア(2004・韓国)
  “独自の方途で、邪なるものと聖性を互換する。生と性と聖が同じ所にある不思議”

ザ・ロイヤルテネンバウムズ(2003・アメリカ)
  “恐ろしく細部まで計算されまくった構図は、キューブリックを彷彿とさせる”

サン・ジャックへの道(2005・フランス) 
  “人生には、《傑作》でも《名作》でもない、こんな《佳作》が無数に必要なんだと思いました”


散歩する惑星
(2000・スウェーデン)
  “違和感も、齟齬感も、楽しめばいいんじゃないのか。それが人生だというから”

しあわせな孤独(2002・デンマーク)
  “見事な人物描写と、自分がそこにいるような臨場感。見覚えのある心情がある、見覚えのある他人がいる”

シカゴ(2002・アメリカ)
  “「シセロゥ」…彼女に掛かると、ただの地名も鼻血を吹きそうな猥褻さに”

シティ・オブ・ゴッド(2002・ブラジル)
  “そらもう…日本はブラジルには勝てんて”

処女(2001・フランス)
  “恐れ入った。凄いやブレイヤ。何て意地の悪い。全てが胸糞悪くて見事”

シルビアのいる街で(2007・スペイン)
  
“古都が息づいている様を、まるでその場にいるように五感で感じる。光、風、空気、街の喧騒”

白いリボン(2009・ドイツ)
  “見なくとも、あの当時に生きた人は誰もが、骨の髄まで「それ」を知っていた。90余年黙殺された1913年の空気”

スイミング・プール(2003・フランス)
  “ミステリアスな水迷宮。其処に溺れる幸せ。ランプリングのクラス感は欧州遺産”

SWEET SIXTEEN(2002・イギリス)
  “身を切られるような切なさ。どうしたらいいんだ、出口はどこにあるんだ?”

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007・アメリカ)
  “なぜあいつが嫌いかって?それはあいつが俺に似ているからさ”

戦場でワルツを(2008・イスラエル)
  “人はあらゆる過去全てに、今この瞬間も存在している。
   でも生きる為に、失った振りをする。どうする?まるでヴォネガットの小説みたいじゃないか”

そして、ひと粒のひかり(2004・コロンビア)
  “「上に上る」。唯一、彼女だけが小屋の上を見上げてそう言ったんです。他人は嗤ったのに”

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000・デンマーク)
  “表現の極北。この監督の振り切れた作家性には最早何も物申せない”

タクシデルミア ある剥製師の遺言(2006・ハンガリー)
  “ダークホース的に飛び出して来た、ハンガリー映画新世代の先鋭的視点を見学してみる”

箪笥(2003・韓国)
  “ああいやだ、覚えがある。あの家全てから、女の生理の匂いがする”

父、帰る(2003・ロシア)
  “一生かけて解く静謐な呪い。父さん、あんたは、何者だったのか”

ツォツィ(2005・南アフリカ)
  “噂のリアル北斗の拳の国。恐ろしいことに、これでも離乳食ばりの薄味ではと…”

つぐない(2007・イギリス)


ドッグヴィル(2003・デンマーク)
  “私は彼らを皆殺しにしてくれと願った。虐殺を悦んだ。監督はそれを予め知っていた”

ドニー・ダーコ(2001・アメリカ)
  “人の数だけ世界があり次元があり孤独があり、それ故に誰もが問答無用に美しくて”

ニキフォル 知られざる天才画家の肖像 (2004・ポーランド)
  “もしチャンネルが合ったなら、「非現実の王国で  ヘンリー・ダーガーの謎」、「悪魔とダニエル・ジョンストン」、
   「セラフィーヌの庭」、「ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション」も合わせて是非”

ハーフェズ ペルシャの詩
(2007・イラン)
  “峻厳で審美的。真に詩のような映画。抒情詩でありながら感情に溺れない、何という厳しさ”

初恋のきた道(2000・中国)
  “性が飽和した現代性の逆利用。ずる過ぎる、こんなの感動せずにいられない”

ハックル(2002・ハンガリー)
  “最初から最後まで何もない。でも何か、とんでもないものが画面の隅々に潜んでいる気がする”

パフューム ある人殺しの物語(2006・ドイツ)
  “とても奇妙奇天烈かつ魅惑的なフリークスショー的叙事詩。人を食った話だった、文字通り”

春夏秋冬そして春(2003・韓国)
  “東洋的美意識が総決算されている。仏教界の集合的無意識の見事な提示”

ピアニスト(2001・フランス)
  “笑いと叫びは似ていると言った人がいるが、そういえば、本当にその通りだ”

ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005・アメリカ)
  “ヴィゴオオオオオオオオオオオオオオオオ!(ただのヴィゴ・モーテンセン ファン)”

V・フォー・ヴェンデッタ(2005・アメリカ)
  “こんなおもしろキャラクター初めて見ました。ヒューゴオオオオオオ!(ただのヒューゴ・ウィーヴィング ファン)”

復讐者に憐れみを(2002・韓国)
  “刺され、切られる痛みが全て実体を持っている。聖林に溢れる記号としての死へのアンチテーゼ”

ベルヴィル・ランデブー(2002・フランス)
  “熟成された洋酒のような、成熟した本物のアニメーション。何てエレガントなんだ、ブラボー!”

ペルセポリス(2007・フランス) 
   “60年代、イランの女の子はミニスカートをはいていた”

ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008・アメリカ)  
  “「ひとはみな、おなじ」と、かのアルベルト・アインシュタインは言った。私もそう思う。本当にそう思っている”

BOY A(2007・イギリス)
  “イギリス的サカキバラ解釈”

ポーリーヌ(2001・ベルギー) 
  “天使がどんな顔をしているかを、大抵の人は知らない”

ぼくのエリ 200歳の少女(2008・スウェーデン)
  “心の奥の何かを、根こそぎごっそりと簒奪されてしまいました。下手したらこれは、1000本に1本の映画かも知れない”

くは怖くない(2003・イタリア)
  “大人の世界の歪みを初めて覗き見てしまったあの夏”

ぼくを葬る(2005・フランス)
  “個人主義の凄絶な冷たさと孤独、それゆえの何処までも越境出来る果てしない自由。
   その真の自己責任のあり方には、深奥から心が震えるほど”

ホテル・スプレンディッド(2000・イギリス)
  “怖い、切ない、汚い、気持ち悪い、気味悪い、気色悪い、可愛い、愛おしい”

ボンボン(2004・アルゼンチン)
  “映画の最高潮が犬の××!なのにそこから受ける、思いも掛けない爽やかな感動ときたら!”

マーターズ(2007・フランス)
  “「ホステル」から「ヘルレイザー」、「2001年宇宙の旅」、そして「裁かるゝジャンヌ」へ”

マルタ…、マルタ(2002・フランス)
  “身に覚えのある痛み。子宮があることってほんとめんどくさい”

マルホランド・ドライブ(2001・アメリカ)
  “魔都ハリウッドには異界への入り口がある。これは「サンセット大通り」21世紀バージョン”

湖のほとりで(2007・イタリア)
  “人の心を学びたい。今まで接した誰もが、私が思っているような人じゃない”

水の中のつぼみ(2007・フランス)
  “心が震えた。私にしか分からない。この映画だけは誰にも汚されたくない”

ミリオンダラー・ベイビー(2004・アメリカ)
  “彼の最後の選択は、愛のために、愛以外の全てに逆らった自己犠牲”

メアリー&マックス(2009・オーストラリア)
  “観終わってしばらくは自失していた。史上最も心に響いた“LOVE YOURSELF FIRST””

めぐりあう時間たち(2002・アメリカ)
  “「ダロウェイ夫人」は読まなければならない。でないと分からない。こんなに卓越した素晴らしい脚本はない”

メルシィ!人生(2000・フランス)
  “その一歩で、ひょっとしたらあなたは1年後、全く違う自分を生きているかも知れない”

約束の旅路(2005・フランス)
  “最後の3分、涙がぼろぼろと零れた。安穏と生きている自分が、ただひたすら恥ずかしくてたまらなくて”

ヤコブへの手紙(2009・フィンランド)
  “神様が最初から最後まで、画面の隅々にまで出ずっぱり。風景感覚がタルコフスキーのよう”

(2005・韓国)
  “映画による純文学。小川洋子の小説にも似た惨い美しさとグロテスクな透明感”

善き人のためのソナタ(2006・ドイツ)
  “人は他人によって自分を発見する。彼に他人はいなかった。彼は他人を発見した、そして自分を発見した”

酔っぱらった馬の時間(2000・イラン)
  “相対性理論が溢れるこの世界。私たちはこの時間に、彼らは酔っぱらった馬の時間に”

4ヶ月、3週と2日(2007・ルーマニア)
  “そうね、あなたには理解できないでしょう、これは私の、私だけの戦いだから”

らくだの涙(2003・ドイツ)
  “らくだが号泣するという衝撃映像”

ラブ・アクチュアリー(2003・イギリス)
  “こんなに幸せにしてくれてありがとう、と本当に素直に心から思ったんだよ本当に素直に”

Lovely Rita(2001・オーストリア)
  “リタの近景は私の遠景。それでもやはりリタが愛おしい”

ルシアとSEX(2001・スペイン)
  “タイトルで妄想膨らませてへらへらしてる奴は豆腐の角で頭打って死ね”

ルナシー(2005・チェコ)
  “ヤン・シュヴァンクマイエル師匠には付いて行く”


レクイエム・フォー・ドリーム(2000・アメリカ)
  “新世代の絶望感の見本市。沈殿せず、延延と空転する、取り付く島もない絶望”

REC/レック(2007・スペイン)
  “POV手法ホラーの傑作。ヨーロッパの闇は深く、個人的主観の生む闇は深く、そこからは何でも現れそうだ”

列車に乗った男(2002・フランス)
  “もしかしたら万に一つ、こうであり得たかも知れない人生と、束の間交錯する、お互いに”

ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間(01・アメリカ)
ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(02・アメリカ)
ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(03・アメリカ)
《まとめて1本》 
  “まあ…、だってこれは、どうしたって映画史に残るでしょう”

悪い男(01・韓国)
  “女が客を取る度、男は刺されている。この2人は同じ業を抱えている。いささかフロイト的ではあるにしても”

 

リスト、現在92本。どう考えても100に収まらない…(まだ観ていない候補作が数百もあるというのに!)。どう考えても変なのがいくつも入ってるので(分かってるんだよ!単純に趣味なだけなんだよ!)、いくつか消さなきゃね…。
ところで、トルコ映画の「蜂蜜」入れたかったんですけれども、製作2010年だった。残念ぷりん。


やっぱ鼻ぺちゃ犬最高。

2010年10月01日 17時50分47秒 | 妄言。
ということで、このところ鼻ぺちゃ犬への愛が膨らんで膨らみ上げて、
ひのちゃんポンッと弾けて内臓とか部屋にばら撒いてしまいそうなので、
弾ける前に愛情をどこかに転嫁せんといかんよね、と、

まじくそ5年以上ぶり位に絵を描いてみたよ(まだ途中な上にスキャナの精度がうんこなのが気に入らんが)。

そうなんだ、何か得体の知れないものがいるんだ。

2010年03月13日 22時59分34秒 | 妄言。
約2ヶ月と2週間前に明けてました。こんばんそひのとです。


ここんところ、1人ロシア祭りをやっていまして。といってもただ単にころころきゃっきゃっと転がりながらロシアの映画を観たり小説を読んだりしていただけですけれども豚みたいに。ええそうですよ着々と太っていますよ。鳥取の36歳や埼玉の35歳のような驚異的なナイスプロポーションと美貌を目指して日々頑張っておりますよ、ええあれは本当に驚異的でしたよ、今年初めにTVのニュースで彼女らを見た瞬間は目を擦りましたもの。こすこすと。こすこすと。あんなに目を擦ったのは26歳の時に幽霊を見たとき以来ですよ。あの時もいくら擦っても対象は消えませんでしたけれども。

さてそれは置いといて、ひのとさんは実際には1人のロシア人の知り合いもいないにも関わらず、昔から勝手に、ロシア人はきっと曖昧模糊とした漠然としたものに強烈に惹かれる性質があって観念的で、経験論を超えた超自然的で究極的なものに恒常的にどっぷり浸かってたい人たちなんじゃねえかなあ、なんてぼんやり思っていましたが、色々読んでいたら、ドストエフスキーのおじちゃんもそんなことを書いていたので、裏付けが取れました。ところでしかし、有名な、椅子に座っているドストエフスキーのおじちゃんの肖像画(ヴァシリー・グリゴリエヴィチ・ペロフ画)って死ぬ前のヒース・レジャーに似てないですか?似てない?あ、そう。お前なんかロシアの冷たい大地に埋まれ。凍傷で鼻落ちろ。 ばーか ばーか

大体あんなとんでもなく寒くて広漠とした土地を目前にしたら、余りにも茫漠過ぎて、内観に向かわざるを得んと思うし、そりゃ独自の哲学も生まれるよねー。うん、生まれる生まれるー。ロシアの風景ってそれ自体が形而上学的で、一旦それに触れた何もかもを、根本的な組成から変えてしまうような不可知の力を持っている気がするもん。何なのアレ?あのロシアの映画群の空間に満ちとるアレ何なの?タルコフスキーとかパラジャーノフの映画に充溢しとるアレ何なの?他の国、他の土地で真似っこして作れるもんじゃないですよね。例えば、タルさんの「ストーカー」におけるゾーンの空気って、“アレ”を総括したり凝集したりしたもんですよね。畏怖を催させる力が充溢し、得体の知れない究極的な何かが存在している異空間ときたもんだ。ロシアの風景には、日本の土俗信仰的な表現をすれば、“ロシアの土地神様”の力が働いてる気がする。ロシア的な何らかの力があるんです。ロシアで撮った黒沢明監督の「デルス・ウザーラ」なんか、あれ完全にロシア映画じゃん。黒沢映画でありながら、完全にロシアの色に染まってますもの。ほんと凄く不思議だと思います。色々観るけど他の国の作品で似た空気を出しているのは宮崎駿監督の「となりのトトロ」位ですよ(笑)(私の持論では、「ストーカー」と「となりのトトロ」は酷似している。反論は受け付けん)。あ、そうだ、北野武監督の「DOllS」なんかもロシア時空とリンクしますよね。この映画がロシアで2年間もロングランを飛ばしたっていうのは何だかもう凄く納得した。

んでひのとさんはタルさんの映画の「ストーカー」が好きで、出来ればもっと取っ掛かりが欲しくて、この度原作を読んでみたんですが……凄く面白かった!勿論映画とは全くの別物ではあるんですが、読んで損はないです。映画に魅力を感じた方は読むべきだと思います。より原作に忠実な幻の別バージョンの脚本「願望機」も是非読んでみたい。小説は、アマゾンのトップで“ストーカー”で検索したら1番に出て来ます。その時アマゾンから“もしかして:スピーカー”と聞かれますが、いや、もしかしないよ、ストーカーで合っているよ、と心に余裕を持って笑顔で優しく対処してあげて下さい。それが大人というものです。


p.s.去年の日記で、ソフト化求む!の旨を書いた「動くな、死ね、甦れ!」のカネフスキー監督のBOXがついに発売されるよ!あの「尼僧ヨアンナ」もついにDVD化!ひのとさんの望みは着々と叶っているよ!!

あいつが見てる。

2009年12月05日 16時52分48秒 | 映画のこと。
数日前に和製ゴア映画「東京残酷警察」を鑑賞したよ。ヴァイオレンス・スプラッタの要素と、スラップスティックコメディの要素とが混じった作品でした。ストーリーとしては、民営化した警察と、「エンジニア」と呼ばれる、人体に改造を施した凶悪犯たちとの攻防を描いたものです。同じ波長を持った才能ある変態職人たちが見事に結集したようで、随所に作り手のマニアックな拘りを強く感じました。海外を意識しての日本文化パロディを織り込んだり、ポール・ヴァーホーヴェンのエログロ趣味を髣髴とさせる点もあったり、トッド・ブラウニング的な異形畸形の者たちが闊歩する異世界的な雰囲気もあったり、昭和の胡散臭いアングラ趣味も満載だったり、これはベクシンスキーの絵だな、というものも出て来たり(あの人体椅子ね。脳噛ネウロの世界っぽくもあります)。色々織り込んでいるのですが、方向性としてはブレておらず、一つの世界観がきちんと構築されている。そういう点では、日本人の、“様々なものを受け入れて自分たち流にアレンジする”という特技が上手く昇華された作品と言えます。

私は基本的に、昨今量産されている、拷問・虐殺描写のエンターテイメント化に激しい拒否反応を示す向きなので(もうその存在自体が全く肯定出来ないし、好んでそういうものばかりへらへら笑いながら観ている人は本当にどうかしていると思う)、普段はこういう映画は控えめに言って不快なので理由がない限りまず観ないのですが、今年はこういうスプラッタものは2本観てしまいました。この作品と、フランス映画の「屋敷女」です。これも強烈で、観終わった後はしばらく呆然としていました。この2作を観た理由は同じで、主演女優がとても気になる存在だったからです。「屋敷女」の殺人鬼役のベアトリス・ダルは、ぐはぁ流石!の存在感だったし(でも、最後の“あの”暴力描写はやはりタブーですよ。殺人鬼がベアトリス・ダルだったからこそ観るに値した訳で、もし“あれ”をやる殺人鬼が男という設定だったら、私は製作者らを心底軽蔑しますよ)、「東京~」のしいなえいひ(←漢字の方が良かったのに…)も期待に違わぬ素晴らしさでした!しいなえいひはもうかれこれ15年位前にファッション雑誌で見た瞬間から、その超個性的な雰囲気に強く惹かれているのですが、この作品でも、とにかくモデル出身だけあって、立ち姿がとことん美しかった(監督も彼女の見せ方をよく分かっていた)。そして穏やかに感情を抑えて語る声音に色気があっていいですね。あの、感情に振り回されない、低く穏やかな話し方は見習いたいです。最近よく聞くような、幼稚さをわざと出したキンキン声は心底みっともないと思いますもの。美輪明宏様も仰ってましたよ。最近の歌手、どんどん声が高くなってきているでしょ?って。確かに私もそれは、日本人が幼稚化していることの象徴の1つだと思います。やはり女性は低く穏やかに、たおやかに話す方が絶対にいいです。

そして板尾創路氏!期待に違わぬ怪演です。実際の板尾氏がどういう方かは勿論存じませんが、TVを観ている限り、この方にしか出せない独特の雰囲気があって、しかもこの方はそういう自分の役割をよくご存知だ(笑)。プロとして割り切っている様はもう、見事としか言いようがない。前回の日記の中でも書きましたが、この方の醸す雰囲気は、デイヴィッド・リンチの映画にマッチすると思うんですよ。是非出演して欲しいです。いやその内、ふとした機会にリンチの目に留まって本当にオファーが来るかも知れない。何せあの人は裕木奈江を発見した人だから。あれには本当に、流石だこの人本物だ!と思いましたよ。いや凄かった凄まじかった、「インランド・エンパイア」において、恐ろしく拙い英語でひたむきに、“膣に腸まで届く穴が開いた友人”の話を、刺されて死に掛けている女性の横で、延延と語り続ける裕木奈江は(笑)。観たいなあ、デイヴィッド・リンチの作品の中の板尾氏。ちょっとした1シーンで、風景の中に佇んでいるだけでいいんです、それだけで何かを生む方、何かが成り立つ方ですから(笑)。“板尾が見てる”

限度を知らん。

2009年12月03日 20時59分39秒 | 映画のこと。

こんばんプリン。月イチブログを見捨てないでいてくれてダンケシェーン。皆を愛しちょる。何かとても愛しちょる。ひのちゃんのプリンあげる。ごめんやっぱ惜しい返して。

ところで 今更の話をしますよ。何日か前にまた観たんだけれど、リンチ先生の「インランド・エンパイア」は何回観てもさっぱりプリンです。前作「マルホランド・ドライブ」を更に進化させて最終的な領域に行って(逝って?)しまわれたという感じなのですが、リンチ先生はこだわりのコーヒーの飲み過ぎで人類を超越してしまったのでしょうか。リンチ先生のコーヒーはより麻薬的な効果が高そうです。ひのちゃん1日2リットル位飲むので、どうせならリンチ先生が販売しているコーヒーに変えた方がいいのでしょうか。

映画の難易度を例えるなら、「マルホ~」が板尾創路8人、「インランド~」が板尾創路352人というところですかいやほんとか何だその例えは。「マルホ~」は、それがどういうことか、を瓦解するように理解出来た瞬間があったんですが、「インランド~」は、レンタルの1回程度じゃとても無理だわぁひのちゃんのプリン脳ではお話にならないぞわぁ、とDVDを買って、折りに触れて4、5回はひの棚から取り出しては観ているのですが、未だ消化出来ませんお腹が痛いよぅ胃が痛いよぅでもプリンは食べる。えへ。映画の内容は五重構造(無理矢理分けるなら)なのですが、そのどれもがお互いの世界(次元?)を侵食し合っているので、物質的な感覚で表現するのが非常に難しいですああ板尾が見てる。

5つの世界

①主人公の現実世界
ローラ・ダーン演じる女優ニッキーは、地元の有力者と結婚して裕福な生活を送っている。キャリアは休止中と思われ、世間からは恐らく落ち目位に思われているような立ち位置。この度再起を賭けた映画で、共演者のデヴォンとは不倫関係を演じるが、次第に現実と映画を混同し、現実もそのような方向に向かっていく。

②ハリウッド映画「暗い明日の空の上で」の世界
ポーランド映画のリメイク。ニッキー演じるスーザンとデヴォン演じるビリーには、お互いに結婚相手がいるが、二人は不倫関係に陥る。そこからスーザンの人生は転落の一途を辿る。

③ポーランド映画「47」の世界
「暗い明日の~」のオリジナル。ジプシー民話を基にした物語で、脚本が呪われていたといういわくつきの映画。製作中に2人の主役が殺され、完成しなかった。関係者はこの作品についてあまり語りたがらない。

④ウサギ人間たちの世界
ある部屋の中で、3人のウサギ人間たち(女性2人、男性1人)が奇妙な会話を交わしている。まるで何かのTVショーのように、観客の笑い声が入る。

⑤TVを観ながら泣いている女性の世界
謎の女性が部屋でソファに座り、①~④の映像が流れるTVをひたすら泣きながら観ている。

この5つの世界が、その判別も付かない位に入り組みながら映画が進行します。ジャスト1時間(本当にぴったり1時間・コーヒーを飲みながら計算しやがったなリンチ先生)までは話の筋が解りますが、それを過ぎたら…。あとの2時間は…。300を越える板尾が私をじっと見てる訳ですよ。

でこの映画はどういうことだと自分なりに考えると、ポーランドの映画の撮影中に殺された女優=泣き女(⑤の世界)で、彼女が泣いている部屋は、この世ではない。そしてあの世でもない。その中間の次元にあるエアポケット。迷える魂が滞留する場所といいますか。④は、雑な分類をすると、「マルホ~」でいう“クラブ・シレンシオ”。それぞれ波長の異なる世界を繋索する者たちの場所というか。1つの次元と他の次元の周波数を調整してコネクトする、ある種アダプターのような役割を担う、比較的高次の調整者たちの場所。言葉にすると非常に野暮ではありますが。物質的な言葉では表現しにくいんだ。ああ板尾が見てるんだよ。気が狂いそうだ!
とすると、この映画に関しては、自分的に2つの解釈(ああこの言葉、リンチ先生に怒られそうだ…)が見えて来ました。

Ⅰ.現実(物質)世界で、女優ニッキーがあるリメイク映画の撮影をしている。その脚本に掛けられた呪いにより、次第に彼女は魔術的な観念の迷宮に迷い込んで行き、その過程で、ある「囚われの女」の存在を感じ初める。それはオリジナルのポーランド映画「47」撮影中に殺された女優で、彼女は何か《非常に観念的なもの・ジプシーの呪いかも知れないし、その女性自身の内的な葛藤であるかも知れない》に捕まってエアポケットに留まっている。そしてそのエアポケットからTVを通して、ニッキーのいる物質世界を初め、様々な異なる次元のパノラマを見ている。映画の撮影が進行するにつれ、ニッキーは殺されたオリジナル映画の主演女優(=泣き女)と自分の同化を強くする。そして終にニッキーが、泣き女が完遂出来なかったこと、つまりその未完の映画を完成させることで、呪いを解き、泣き女をその場所から解放する物語。

Ⅱ.ポーランド映画「47」撮影中に殺された女優、彼女は何か《非常に観念的なもの・ジプシーの呪いかも知れないし、その女性自身の内的な葛藤であるかも知れない》に捕まってエアポケットに留まっている。そしてそのエアポケットから、TVを通して様々な異なる次元のパノラマを見ている。その1つに、彼女が生み出した分身(=こうありたかった自分)の世界がある(「分身」に関しては劇中で意味ありげな言葉が出て来る)。その世界は、物質世界とはまた違う次元だが、ある種物質世界との補完性があり、カルマの支払いの場でもある(カルマ=未払いの請求書・「請求書」に関しても劇中で意味ありげな言葉が複数回出て来る)。その次元で未払い分を支払うことで、自縛から自らを解放することが叶う。最後にその世界の自分(ニッキー)と邂逅し、同化して(実際そのシーンはある)成仏する物語。

平たく言えばⅠとⅡは、ニッキーは物質的な形躰を持つ現実の存在か否かの違いです。Ⅱはかなり「マルホ~」に似ていますね。といっても、また次観たら多分感想は変わると思います。今はひのちゃんこう感じているということで。板尾が色々と出て来ましたが、なぜ出て来たかというと、昨日「東京残酷警察」を観たからです。VIVA板尾という感じでした。しいなえいひに痺れました。実は私はしいなえいひが好きなんだ。この映画に関してはまた次の日記で数日中に書きますプリン。


ジーン・ハーロウとキルスティン・ダンストは何だか似ているような気がする。

2009年11月08日 22時34分33秒 | あったこと。

ぬがふあっ!もうこの繊維壁に耐えられん!!!と突然、自室(和室)の、20年前に塗って以来のアクだらけのくすんだ緑色の繊維壁に向かってガッデムを叫んだのが1ヶ月前。2秒後に、普段は奥に格納されていてオフになりっ放しの脳内スイッチがポコチンッと入り、お尻をぷりぷり振りながら部屋の家具をずりーずりーと全部1人で引き摺り出し、そのまま繊維壁とその下の汚らしい土壁を、ごーりごーり・ごーりごーりと削り始めた(躁病)。大砂塵が巻き起こり、もうもうと舞い上がる赤土に体中すっぽりと包まれる。ぬをを呼んで来いニコラス・レイ呼んで来い!赤い土埃は家中を覆い、何だかまるで中東辺りの砂漠にいるようだいいや騙されるなここは山口県だ!そんなこんなでその日は今まで見たこともないような汚ねえ鼻くそが出たよ。何か駱駝みてえな形してたよ。おかしいな中東には結局行ってねえはずなんだが。しかもなぜか緑だぜこの駱駝。生産した自分がびっくりしたよ。人体の防御機能ってほんとすげえなと思ったよ。んでもって自分ほんと生き汚ねえなって思ったよ。多分何かのウイルスが蔓延して人類の70%位が死んでも自分まだ死んでねえなって思ったよ鼻の穴の中緑色にしながらさ! ウイルス漉されとるよ!

その後、悩んだ挙句自分でセメント系の下地を塗り(調子に乗って素手でやっていたら手の皮膚が溶解して素敵ゾンビみたいになった)、その上に壁紙を貼ってみることにしました。業者に頼んだら平気で十万単位取られちまいますが、何日も何日もかけて泣きながら頑張ったことで、材料費(と治療費)だけで済みました。素人による土壁からの無謀リフォームは2万5千円位で上がりました。上出来です。褒めろ。ひのちゃんを褒めろ。最近誰からも褒められていないんだ褒めろ。

ということで、部屋の壁紙を鮮やかで綺麗な緑色にしてみたのだよ。古いものが大好きなので、家具は引き続き小さい頃から馴染んで来た昭和製の木製家具をずりーずりーとお部屋に戻して。時計だとかランプシェードだとかも、古い時代のものやそれっぽく作られた新品をちょっとずつ買い揃えておりました。懐古的でレトロポップで和洋折衷な、自分が一番落ち着ける懐かしい雰囲気のお部屋作りをしています。

で、ここが大事なのですが、壁紙を貼ったら、今までの繊維壁では夢見ることさえ決して許されなかったあることが出来るようになったのだよ!

そう、それは、壁に絵やポスターを貼ること!!

ということで今、何のポスターを貼ろうかと楽しく思案しているところです。でもやっぱり往年の名作映画や憧れの女優のポスターがいいなと思っているのです。最初に思いついたのはマレーネ・ディートリッヒとグレタ・ガルボ。ぬをを素敵過ぎる!!でも彼女たちのあまりにも洗練された雰囲気、成熟した女性像が、幼稚にならないように気を付けているもののやはりポップ感が相変わらず強い私の部屋に合わない…。ということで、同時代だけど系統の違うルイーズ・ブルックスが第一候補です。んもーあのおかっぱ大好き。ちなみにひのとさんはあれ一回微妙に真似して派手に沈んだんだ。あとジーンハーロウやクララ・ボウも素晴らしく良いな!彼女たちのビジュアルは意外とひの部屋に上手く調和してくれそうな気がする。あ、そうだ、年代も系統も全然違うけれど、ブリジット・バルドーも気になったんだ。…うーん…。

という風に思いを馳せております。何かおすすめはないですか?


ちんこ大根。

2009年10月20日 18時34分04秒 | 妄言。
こんばんそ。相変わらず何のネタもありゃしねえですが、部屋の壁を補修する為にセメントをへらへらきゃっきゃっと素手でこねこねしていたら、手に16個の穴が開いちまってよ。ほんと、ぽんっと開くんでさああああ。皮膚が溶けるんでさああああ。ピアノも弾けねえパソコンも打てねえで、アルカリ性お~そ~る~べ~し~。皆さんは気を付けようね。てへ。

んでもって以前の見事なちんこにんじん((2007年12月の日記参照)に続いて、またとんでもない奴を頂いたので載せておきますね。流線型を描くちんこ大根です。細身で足が長くてスタイルが良いですね。でもそのスタイルの良さを自分でよく分かっていてスカしている感じが若干むかつきますね。疾走しているように見えるけど静止画です。全然風も吹いていません。

ということで、明日から数日、ひのちゃんも風に吹かれて旅に出て来ます。んちゃ!

それでも有機物なんだもの。

2009年09月22日 21時36分57秒 | 妄言。

夜の横断歩道で自転車に乗って信号待ちをしている時、見知らぬ中年女性が私を凝視していたので、この人は何を見ているのか、何か見えるのだろうか、もしや私の過去でも見えるのだろうか、もしや私が小学校3年の頃に学芸会の劇で人間どころか有機物ですらないメトロノームの役をやらされたことでも見えているのか、と戦闘的に構えながら、「…ぬー、こんばんは…」と話し掛けると、たっぷり10秒間の沈黙と、
「薄い」
という言葉が返って来ました。何事でしょうかこんばんはメトロノームひのとです。


話を聞くとどうやら彼女は、何だか胴が凄く薄く細い人がやって来たと思って暫く前から私を見ていたらしいのですが、それにしても「薄い」とは、この子豚ちゃん界のアイドルひのちゃんに対してのとんだ言い掛かり、豚だ言い掛かりですので、「いえ、それは有り得ません、私は子豚ちゃんです、ほら、むにむにしていますもの、むにぃーむにぃーしていますもの!ほら見て!ほら見て!」と腹の肉をチュニック(980円)の上からむにっむにっと摘んで見せたのですが、なぜだか全く納得して頂けませんでした。残念です。分かり合うことが出来ず残念です。人間関係は本当に難しいです。こんばんはひのとです。いやもう挨拶1回しとるがな。もうしっかりしいなあんた。


 ということで、日々、荒んだ心を慰める為に、相変わらずぼそぼそとピアノを弾いております。「幻想即興曲」は、毎日10分の血の滲むような練習の成果が出て、早い部分だけは、形だけ弾けるようになって来ました。本当に形だけですがねええええ。ちなみに↑の画像は以前の日記で書いた、ナイマンの「楽しみを希う心」です。弾いているのはひのちゃんです。弾いている間に5、6回癇癪を起こしているバージョンです。あと、最初の方は、弾きながらきゅうりの塩もみをしょりしょり食んでいます。相変わらず、いつも何かを食っています。


決まったら誰か教えてヨアンナ。

2009年08月02日 10時43分49秒 | 映画のこと。

「去年マリエンバートで」と「ロシュフォールの恋人たち」のDVDが再販されたのには狂喜乱舞でした。これは英断だろおおおお。映画DVDの再販や初ソフト化は頻繁にチェックしているので、この2作に関しては、3月辺りから楽しみにしていました。中古市場で3万とかいう値を付けていたエグい連中は爪切り持って参上して深爪にしてやる。ちょっと血が出るくらい深く切ってやる。ちなみに来月には廉価でブニュエルのシリーズが出るらしいです。価格は1000円ちょっと。ひのとさんはジャケットのお洒落さに結構拘るので、あのちょっと安っぽくてシンプルな感じは厳しいけど…。「哀しみのトリスターナ」は以前の高価バージョンがひの棚にあるし、「小間使の日記」はレンタル落ちビデオを持っている(でもDVDに買い換えたい気持ちはある)けれど、「ブルジョワジーの密かな愉しみ」や「自由の幻想」は持っていないので欲しいかも。 でもジャケットが…(しつこい)。

今再販を心から希望しているのは、タルコフスキーの「サクリファイス」です。これは昔さっさと買っておかなかったことを死ぬほど後悔していますもの。いつか再販されるにしてもジャケットが変わっていたらイヤだな…。あのモノクロのがいいのに。再販されてジャケットが酷くなる場合ってあるじゃないですか、「狩人の夜」の再販のジャケットを見て、これは酷いと思ったよ。前のはかなりかっこ良かったのに。ミッチャムが眠そうなのはどうしたって変わらないですけれども。

「狩人の夜」以前 
http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/B0000W3NGQ/sr=1-2/qid=1249177038/ref=dp_image_0?ie=UTF8&n=561958&s=dvd&qid=1249177038&sr=1-2

「狩人の夜」現在
http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/B002AEG2BA/sr=1-1/qid=1249177077/ref=dp_image_0?ie=UTF8&n=561958&s=dvd&qid=1249177077&sr=1-1

他にも、「インディア・ソング」も欲しいんです。再販今のところ無理?

バラ売りを頼むから再開してくれと心から希望しているのは「霧の中の風景」。何でBOX売りをするんだ(泣)。バラで売っていた時にさっさと買っておけば良かった。もうかれこれ5年くらい前だろうか、その内買おうと思っていたら廃盤になってさ…。

今、初DVDソフト化を希望しているのは、「尼僧ヨアンナ」と「動くな、死ね、甦れ!」「ハロルドとモード」などです。DVD化を英断下してくれる心ある人たちはいないのだろうか…。うんこ映画(時に下痢映画)は腐るほど量産されているのに、本当に愛されるべき映画って、見捨てられて酷い扱いされている。でも、これが需要と供給の関係というもので、映画がビジネスである以上、仕方ないことなのかも知れないけど。なーんか哀しい。哀しいです。そんな、哀しみのヒノスターナ。


そういえばディオールのディオリッシモ欲しい。

2009年07月09日 20時29分36秒 | 妄言。

足のサイズ26.5cmなのに、爪の中血塗れにしながら無理矢理25.5cmの靴を履いていたことが祟ったんだ。

仕事中、履いていた革靴が破裂した。

なんかワニみたいになってました。両足ともパカパカで甲まで丸見えでしたが、
その後2時間、気合で頑張りました。気合で世の中の66%位のことはどうにかなります。
さすが中国製の安物靴はうんこですね。もう1足の同じサイズの日本製の方は見事な踏ん張りです。でも最近、着用時パンパンに張っているその靴を見るにつけ、まるでひのとさんが可愛い生き物を虐待しているような居た堪れない気持ちになります。
そんなこんなで、こんばんそ。ひのデストロイヤーです。

ということで、ひのデストロイヤーは、リフレッシュの為に新しいことを始めようと、今日からショパンの「幻想即興曲」を練習し始めました。梅雨のようなじっとりとした眼差しで楽譜を執拗に眺めていると、どうもそれ程難しそうでもないという気がして来ました(難しそうに聴こえるけれど)。難しそうなのに意外とそうでもなかったというナイマンの「THE HEART ASKS ~」の前例があったので、これも意外といけるかも知れない、と麗しのひのピアノは意図的に調子に乗ってみます。粗方弾けるようになるまでの予定所要時間は取り敢えず4ヶ月位として、有言実行がむばります。

最初は、ピアノ再開4曲目として坂本龍一の、「Merry Christmas Mr.Lawrence」に行こうと思っていたんですが、考えてみたら梅雨にクリスマスの曲なんか弾けるかあああああああ、もーどいつもこいつも皆揃って破裂しろおおおおお、とお得意のイライラを起こし、ついにはそれがMAXになってイライリッシモになり、ひのとさんたら何だか全身紫色になって体からいっぱいとげとげが生えてきたので、いかん、このままではウニになる、あんな殺伐とした上によく分からない矜持のない生き物にはなりたくない、と自分を落ち着かせました。生えてきたとげとげは、癇癪を起こしたのを反省しながら、夜中に根気よくピンセットで抜きました。抜いた後の肌には大豆の化粧水をパッティングしました。ハンセイッシモです。お陰で若干寝不足ですが、今はどこを取ってもすべすべです。顔だけ紫外線ダメージでボロボロですがね!ということで、「戦メリ」は冬に持越しです(これは耳で聴く感じでも簡単そうだし)。取り敢えずは「幻想即興曲」完成をガンバリッシモ、カンバリッシモでございます。


わたしを離さないで

2009年06月22日 20時42分51秒 | 映画のこと。
sigur ros - untitled #1 (vaka)

こんばんそ。突然ですが、遅ればせながら、カズオ・イシグロの小説、「わたしを離さないで」がキーラ・ナイトレイ主演で映画化されると知って、ちょっとうきうき。皆さんは読んだことがあるでしょうか?有名な作品なので、読まれた方も多いと思います。

ひのとさんは以前、本屋を暗い眼差しで徘徊していた時、その帯の文句、
「泣くとか泣かないとか、そんな程度の心の震えでは収まらない」
に魅かれて、「じゃあ震えさせてもらおうかね、このアイルランドの原風景のように荒涼とした心をね!」と手に取ったのですが、確かにラストシーンには、アイルランドの原風景の中に呆然と立ち尽くしたような状態になったのを憶えています(またしても無意味だったかも知れない)。心の柔らか~い所の何かを掻き乱されるような、読み終わってからも何度も反芻したくなる類の作品でした。非常に奇妙な世界観の、何とも言えない求心力のある作品で、筆致や表現や雰囲気の点では、思えば今まで読んで来た作品のどれにも似ていない気がします。設定が似ているというものは沢山在ると思うんですよ。日本の漫画なんか特に。ひのとさんの大好きな漫画家、三原ミツカズ氏の「集積回路のヒマワリ」という短編集(暗い!そして傑作!)の中にも、非常に似た作品がありますし。

内容は、「提供者」と呼ばれる人々をケアする31歳の「介護人」キャシー・Hが、へールシャムと呼ばれる施設での仲間たちとの日々を回想していく、というもの。淡々と語られるのですが、とにかく読む間、何か不穏なものが意識の隅に付いて廻り、終始ずっと張り詰めている感じ(笑)。奇妙な世界を不確かな地図で道案内されて行くようで、最後まで途轍もない緊張感が続きます。重大な秘密が隠されている作品の為(判明するのは100ページ位の所だったかなあ)、詳細を描くべきではないのですが、勘のいい人なら、読み始めてすぐに、あれ、こういうことなんじゃねえかなあ、と分かると思います。ひのちゃんは2ページ目で確信に近い形で分かりましたが、それが分かった所で、作品の本質は全く傷付かないのでご安心を(大体、情報が溢れているので、読む前に“秘密”を知っている人も多いはず)。要は、特殊な環境下にあるということはあくまでも舞台装置で、描かれるものの本質は非常~に普遍的なものだと思うのです。 一言で言うと、「人間関係」です。とにかくこの抑制の効いた文体は凄いのですよ。何を描くにしても、全く感情に溺れていない。おっそろしく残酷な世界の中で、誰もが皆、おっそろしく淡々としている感じ。恐るべし、カズオ・イシグロ。きっとハラグロ。

ところで、リンクはsigur ros の“untitled #1”。ひのとさんはなぜか勝手にこの曲をこの小説のテーマソングにしているのです。小説を読んでいる時、ひの頭に流れていたイメージ音楽がこんな感じだったんです。途轍もなく美しいのに、同時に不協和音的な不安が付きまとうこの感じ、どんぴしゃじゃないですか?この曲のPV映像も、守られた場所から残酷な世界に飛び出して行く子供たち、というような、「わたしを離さないで」の世界観にそっくりな気がするんですが、そう思うのは私だけでしょうか。映画版のラストシーンで、こんな曲なんかが流れていたら、もう、死ぬ。

だって寝豚だって起きるもの。

2009年06月21日 19時58分26秒 | あったこと。

いい加減豚のように寝てはいられねえと思い、何かしなければと10年以上ぶり位にピアノを再開したのが4月末、それまで長らくアイルランドの原風景のように荒涼としていた心もやや安定を保てるようになりました。お陰で安心して豚のようにぶーぶー眠れるようになりました(無意味かも知れない)。ともあれ、楽器を演奏するのはやはり楽しいので、皆も一緒に弾かんかね。 んで皆が弾いている間、ひのちゃんは寝るけどな。

ということで、2ヶ月で弾けるようになったのは、以下↓の3曲です。
① THE HEART ASKS PLEASURE FIRST
http://www.youtube.com/watch?v=_UaHl3d8Rlg

② BIG MY SECRET
http://www.youtube.com/watch?v=VxJnzcNkiFo

③ Summer
http://www.youtube.com/watch?v=qEb4TG10jW8

所要時間は ①→4週間 ②→3週間 ③→1週間 でした。どれも意外と簡単で、初級から中級レベルというところでしょうか。まあ、多少インチキしましたけど。ひのちゃんはブランク長かったのでとブヒブヒ言い訳しながら、多少インチキしましたけど。夜中にほたほたと半笑いを浮かべながらブヒブヒ楽譜に音階をカタカナで書きましたけど。

①はやたらに豪華に聴こえるけれど、実は結構簡単なことに詐欺にあった気分。しかし細かい所がやはりいやらしい。作曲者のマイケル・ナイマンは絶対変態です。②もナイマンなんですが、これは非常~に弾く人の個性が出る曲なので、弾いていて実に楽しい。Youtubeでも色々な人が弾いていますが、1人1人、全く以って表現が違うので(というか皆かなり身勝手に弾いていやがるので)、それぞれ別の曲みたい。聞き比べが楽しいですよ。③もいつか弾けるようになりたかった曲だし、もうそろそろ夏なので、ひのちゃんほんのり満足です。ブヒブヒ(向日葵のような笑顔)。

当面の目標は、あと2、3曲簡単なものを練習して指を慣らした後、ショパンの「幻想即興曲」とリストの「愛の夢第三番」に挑戦して、弾けるようになることです。えへ。この2曲も、弾いてみたら意外と簡単なのかも知れませんが、そもそものやる気を出すのがひのちゃんの1番の課題です。やる気と元気があったら何だって出来るんですよ(私だけではなく、誰でも)。

話は変わって、6月10日には美輪明宏様の舞台を拝見して参りました。福岡市民会館で、開場を待って外に並んでいたら、視界の隅にふわっと黄色いもの感じたので、その方向(窓から見えるロビーの中)を見ると、
み、美輪様があああああ!!!!!!!

寝豚は一気に目が覚めました。開演前の美輪様は、あのお馴染みの黄色い御髪に、リラックスウェアをお召しになっていらっしゃいました。そして、三界に在る私のような凡人にはその真意が判らない、奇妙な動きをしていらっしゃいました。今も瞼を閉じると目に浮かびます。いえ、映像が焼き付いて離れません。
美輪様がお召しになっていらっしゃった…あの…、

だるっだるのくすんだピンクのスウェット。

もう、胸がきゅんっと来ました。それがまた、スウェットのウエストがくるっと回ってずれていましたもの(角度にして30度位)。多分、リハーサルをされていたのでしょう。そんなお姿にひのとさんは夢見心地でした。
…あっ、違いました。スウェットだなんて。美輪様がお召しになっているのに呼び捨てはいけませんね。言い換えます。

だるっだるの
くすんだピンクの御スウェット様

ですよね。んもー
美輪様最高!!!ブヒブヒッ!!!


死んでない。

2009年06月03日 23時25分00秒 | 妄言。

どうもこんばんは、

この世で最も愛らしいクソ野郎、ひのとです。

 

色々なことを反省する為に4ヶ月ほど土の中に埋まっていました。呼吸の為に顔だけ出して土中で色々と自分を省みておりました。でも流石に梅雨になると溺れるので俗界に帰って来ました。4ヶ月ぶりに土から出てみると、泥パック効果で首から下はすべすべですが、顔は紫外線を浴びてぼろぼろです。おい、誰かひのちゃんをケアしろ。

そんなこんなで 相変わらずのローテンションですが、たまにはほんのり上機嫌になります。例えば、こないだ出したうんこは見事に台湾の形をしていて、ちょっとテンションが上がりました。自分なかなかやるなと思いました。狙ってもなかなか出来ることではありません。イチローでもオバマでもアインシュタインでもなかなか出来ることではないと思います。 マザーテレサでもダイアナ妃でも多分出来ません。

地形といえばそうですね、長年思って来たんですが、能登半島って佐渡に因縁を付けているリーゼントの兄ちゃんに見えるんですがどうでしょうか。もう何万年もその調子なので、いい加減佐渡を許してあげて欲しいと切に願います。あとそうだ、静岡県は金魚に見えますよね。ちゃんと口まであるしあれはいい形です。ビバ静岡。静岡最高。グランプリ静岡。ということで誰か静岡の方、ひのちゃんに茶をお送り。

そして金魚といえば、うちの金魚は成長し過ぎて破裂しそうです。いつ何時ポンッと音がして弾けてもおかしくない位の膨満感です。横から見るとたまに、あれーこれ金魚じゃなくて鯛なんじゃねえかなあ食えるんじゃねえかなあ、って錯覚に陥ることもあります。もちろん食いはしません。4ヶ月修行したので、それ位の抑制力は養えております。んでもって、後ろから見ると、尻は丸々として野球の球みたいです。うちに来た親戚が「ええい!あの金魚の尻は何事か!」と言っていました。山口県の僻地なので、方言として本当に「ええい!」と言います。アクセントは2番目のえに付きます。非常に下品な言い方ですので上品なひのちゃんは決して言いません。そしてうちの金魚は、年に12回位卵生みます。どういう体内時計だよ。水替えしてもすぐ大量の卵を生んで濁った腐水に変えてしまいます。もう勘弁して下さい。金魚の飼い方本で入手した情報と全然違うじゃないですかああああああ。絶対あいつおかしいです。そんなこんなで、いつも泣きながら大きな水槽の水替えをしています。今日も仕事行く前にしました。下のジャリなんて、ジャリジャリ洗っても洗っても数の子が出て来やがります。また一粒一粒がでかいんです、体がでかいから。多分あいつは私に嫌がらせしているんだと思います。でもそれがか~わゆ~いんです(どっちだよ)。ええ、手の掛かる子ほどか~わゆいんです。それだけです。


そういえば、全く今までの話とは関係ないですが、昨日ひの棚(現在お気に入り映画約200枚所蔵)からパゾリーニの「テオレマ」を取り出して観ていたら、ふと、恐ろしい事実に気付きました。

シルヴァーナ・マンガーノと、

鳥居みゆきは似ている。