オヤジの学習な日々

53歳で試験に合格、行政書士として自立をめざすオヤジの日記

「資本論」蒐集 長谷部文雄②

2006-12-25 | 「資本論」蒐集
11時就寝8時半起床 

寝覚めが悪く、寝床でウトウトが続く 

恵も頭痛が続き体調あまり良くない

昼前に買い物 

午後は年賀状の仕上げ 
恵は柚子で「ゆべし」づくり
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「資本論」蒐集 長谷部文雄② 

長谷部文雄訳「資本論 経済学批判」研究者用上製版 
 第1冊~第5冊
(日本評論社・1950年7月~1951年4月)

①の普及版「資本論 経済学批判」の完結と前後して、研究者用の上製版が出版された
長谷部は「序」でその趣旨について次のように述べている
「『資本論』は普及版を是非必要とするが、他面、数多くの研究者から、書入のできる紙質と余白をもつ、長期の使用にたえる装幀の、上製本が久して要求されてきた。ここに、従来の普及版と並行して研究者版をおくることにより、この要求に応じることができる。誤訳や誤植は気づいたかぎり訂正してあるが、分冊の仕方、および紙型は、従来の普及版のままである。B6版がA5版に改められたのは、ひとえに、書入用の余白を設けるために他ならない」

画像を見るとわかるように、なるほど充分な余白がとりわけ上部に設けられている

ただ残念なことに、この上製版は第2巻第1分冊までの5冊が出されただけで、あとは刊行されなかった
中断の理由はよく判らないが、長谷部がそのあとの訳本を編集するにあたって、日本評論社版の欠陥として「高価すぎること、分冊数が多すぎて不便なこと」(「資本論随筆」)などを挙げていることからすると、長谷部自身も満足できず、出版社も充分な採算が見込めなかったのかもしれない

なお、この評論社版の装幀デザイン(表紙のまんなかに赤い横帯)は当時独語版としてなじみのあったインスティテュート版を模したものであったようだ

2004年の2月、大阪天満宮での古本市の100円均一コーナーで4冊を入手
惜しいことに、5冊のうちの第4分冊(第1巻の最終冊)のみが抜けている
もっとも揃っていれば均一コーナーには出さないだろうが

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