大雨が洗ひし空気赤とんぼ
その花はしらねど紫式部の實
二三歩を移して別の蟲を聴く
日ぐらしや急に明るき湖の方(うみのかた)
風すぎて睡蓮の葉は又水に
夕風や水青鷺の脛をうつ
向日葵の空かがやけり波の群
ひき臼のいま飛石や花擬宝珠
行雲のうつり替れる残暑かな
起こり來る事を待ちつゝ百合を見る
島々や千々に砕けて夏の海
炎天下急ぐ氣のなく歩きをり
蝉とんで木陰に入りし光かな
飛び下りてふらこゝ空に搖れ殘る
捕虫網買ひ父が先づ捕へらる
紅芙蓉色淡く咲き濃ゆく散り
箒目の先へ日の射す椿の実
蔦の 這うて暗しや 軒の裏
2年間の専業学習生活を経て、H18年行政書士試験に合格。第2の人生を行政書士としての自立を目指す54歳のオヤジです。これまでの合格までの日々と自立に向けての試行錯誤の日常をつづっています。
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