
核の脅威にある今、再掲します。
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原発事故十年経って、改めて教訓と提言を、、。
バーモント州は自然環境保護、人権意識が高く、自然を愛する人たちが多く住んでいる州で、反原発、反戦活動されてきた人も多く、あのブッシュ氏が訪問しなかった唯一の州です。
K女史が企画してくださった貴重な出会いの中で、メインとなる方は、多くの方がご存知のスリーマイル原発事故で、その危険性を指摘してくださった、アニー・ガンダーセン氏です。
急に決まった民間メディアへの出演でしたが、友好的に接してくださいました。
常に奥様とご一緒、バーリントン市役所にも連れて行ってくださいました。
福一事故から二年、世界の原発利権組織の情報統制の中、良心のフリーランスメディアと水面下では熾烈な戦いが繰り広げられて、国民には真実が見えにくくなっていましたが、
ガンダーセン氏は、原子力技術者として、質問に丁寧に答えて下さいました。
Yahooブログなどでも発信していましたが、削除されたり、 住民の方も放射能被害を発信するのを嫌う空気もあり、当時は充分に伝えられる状況ではありませんでした。
今、福一の現場の情報はほとんどありません。
汚染水を海に放出する問題に集中し、放射能飛散の状況、汚染瓦礫がどこに運ばれどうなっているかも情報はなく住民も関心が薄くなっています。
また、
ウィルスと、ワクチン被害がさらに加わり、原発、医療利権組織の思惑通り、健康被害の原因は確証できなくなりました。
そのような中で、健康に生きられるという証を立て、未来に希望を見出したい、、
私たちの生きる時代は、悪魔の統治する時代だったけど、その中から生きる目的、生きていける環境を作り出す事ができるという実績を残していきたいと考えています。
いつか、その報告を、バーモントで会ったみなさんに、他、出会った多くの皆さんにメッセージのお礼と共に、再度の訪問を目指す事にしました。
ガンダーセン氏についての詳細は、検索や本屋さんで情報を得ていただくとして、通訳、翻訳金子女史のインタビュー内容をお伝えします。
(その2)と合わせてどうぞ、、。
インタビューは2013年5月に行われたものです。
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Q: 日本政府の福島からの避難者が戻ることを奨励する方針と,
それとそれに伴って放射線の安全性について
人々が混乱している状況を踏まえて,
日本の状況への全般的なご意見をお願いします
事故直後ガイガーカウンターを持って歩き回った人々は
いわゆる体外放射線を計測していました。
それは放射線の1種で身体の外からの放射線です。
日本政府はガイガーカウンターが示す
体外放射線の数値に基づいて、避難者を帰らせています。
これはいい考えではないと思います。
福島に戻る人々にとって一番の問題は、
人々を襲う体外放射線ではなく、
食べるものや呼吸を通した体内放射線です。
それは内臓に蓄積され肺、肝臓、小腸、そして脳に
ガンを発症させる原因となります。
これらのガンはすべてガイガーカウンターで計測したものが
原因で発症するのではありません。
皆、放射線粒子を体内に取り込むことで生じるのです。
ですから特に泥、土遊びをして手や足に
放射線で汚染された泥を付着させてしまう子供たちは
放射線をお腹の中に取り込んだり吸い込んだりする恐れがあります。子供たちは大人より放射線の影響を、
受けやすいのです。
なぜなら、子供の体は常に成長しているため
たくさんの細胞分裂があり、
もしも細胞分裂中にガンが発生したら、
放射線被曝は大人より20倍も大きな確率で子供にガンをもたらすのです。
政府内の大人が子供たち向けの対策を決定していますが、
これは正しくはありません。
福島第一の現場の建屋は爆発と火事で柔らな状態です。
コンクリートは以前とは比較にならない状況です。
4号基も気になりますが3号基も心配です。
ひどい地震が来たら建屋はさらに倒壊する可能性があります。
覚えておかないといけない大事な事は、
このタイプの原発のデザインでは重心の全てが原子炉のトップにあることです。
地震が来たら最上部に重心がかかりすぎていたため、
ひび割れし、倒れてしまうかもしれないのです。
私が心配なのは2度目の地震で、最初の地震が来た同じ位、
現場がひどくなることもあり得ると言う点です。
もし地震が起これば既に噴出したのと同じ量の放射線が出て、
建屋によっては倒壊するものもあるかもしれません。
福島第一の現場は不安定です。
地震が来ない限りは許せるでしょう。
でも、もしも地震があれば3号基と4号基が壊れるだけではなく放射性燃料を含む全ての燃料タンクも倒れるかもしれません。
それらのタンクは耐震が保証されていません。
もしタンクが倒れたら
すべての液体が太平洋に流れ込むでしょう、
そして太平洋の汚染は現在の100倍も高くなるでしょう。
日本は東電に福島第一の現場を引き続き
管理させている点で間違いを犯していると思います。
東電はエンジニアリングの会社ではありません。
原子力を運転していましたが、原発系技術を専門とする会社では無いのです。
だから難しい技術的な問題に対処する術や
知識を持っていません。
その上資金も充分ではありません。
東電はこのプロジェクトのために日本政府からいくらかの資金援助を受けています。
しかし問題解決のために充分費やしてはいません。
東電に正しいことをする管理部署がなく、十分な資金を使わずに対処しようとしている点を考えると、福島第一の現場はこれから10年も問題を抱え続けることになるでしょう。
これを解決させるには東電をエンジニアリングの会社と取り替えることです。その会社には私のように様子を観察する人々からなる独立した市民のチームに、
エンジニアリングが正しく対処しているかを確認するのです。
その2に続きます。
2021 9/27
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