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徒然なる日記

漫画、ゲーム等とってもマニアックなことをつらつらと語っていると思います。

「悪魔が来りて笛を吹く」横溝正史

2009-07-11 09:57:14 | 本、漫画感想

「悪魔が来りて笛を吹く」横溝正史

 

昭和22年、元子爵椿英輔氏が自殺した。

その当時における、貴族階級の没落を象徴する1事件として世間の興味を引いたが、それとは別に違う側面ももっていた。

元子爵は、世を震撼させた「天銀堂事件」の容疑者として名前が上がっていたのだ。

しかし、厳しい取り調べを受けはしたが、 アリバイは実証され、元子爵は容疑者から外れていた。では自殺の原因とは何であったのだろうか。

それ以後、椿家には、フルートの演奏者であった椿氏の「悪魔が来りて笛を吹く」のメロディーとともに、死んだはずの椿氏が現れるという怪現象が起きる。

椿氏の娘である美禰子より依頼を受け、金田一耕助は調査に乗り出すが・・・。

 

 

面白かった。これも人気作品で、何度も映画やドラマとして映像化されているようです。

作中にまだ「斜陽」は書かれていないけれど、とあります。貴族の没落していく 退廃的な雰囲気と、戦後の闇を引きずっている時代背景が、独特の世界観へ誘ってくれます。

実際にその当時起きた「帝銀事件」をモデルにしている箇所があります。

全体ではなく、冒頭箇所に事件の概略(モデルなのでこの小説の中での)がありますが、ぞっとするし、興味深い。

他に題材にした著名作家は松本清張や、エラリー・クイーンも「エラリー・クイーンの国際事件簿」の中で、取り扱っているらしい。読んでみよう。

っていうか、京極の「邪魅の雫」の中で記述があるの? ・・・・・買ってあるのに読んでないから・・・(汗)。 

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