「カンブリア宮殿」は時々なんとなく見たりするんですが、今回、たまたまチャンネルを回したら、吉本興業社長ということで、興味を持って見ました。現在数少ない好調な会社の1つですよね。
それにしても大さんが社長だったんだ・・・。
いや、別に知り合いではないんですが(笑)、昔っからダウンタウンの番組を見ていると、現在お馴染みになったヘイポーや元マネージャーの藤原さんのように、しょっちゅう2人の会話に出てくる人だったので・・・。なんか、へぇ、そうだったんだ、と。
お笑いブームの頃から関わっていて、そしてNSCの担当社員になったということで、第一期生のダウンタウンとの関わりがかなり深いという・・・。
そう思うと、今現在第一線にいて安定した活躍をしている人たちと、かなり繋がりの深い人がトップにいるんだな。あの業界も何回か世代交代した中での、今は私が学生時代に新進気鋭だと応援していた人たちが、まさに大御所になったと、なんか改めて実感。
ダウンタウンも裏の日テレでMCやっている「ダウンタウンDX」と同時刻だというのに(思いっきり言及していましたが(笑))、わざわざ出演してインタビューに答えていた(珍しい・・・)のは、相当の絆の深さを感じました。
で、気になった話のその1は当然ギャラ!(笑)。年収1万~10億まで! 誰が10億ですか、と突っ込まれるが、だいたい大御所と呼ばれる人たちはそっちですよね。
吉本というと数多くの養成所や徹底した歩合制など、芸人たちが普通にテレビで喋るので知っている話も数多くありますが、最近、個人的に不思議に思っていたのが、芸能事務所として、とても安定しているような印象だったことです。
まぁ、思い込みでもあるんですけど、お笑い界というのは、とても不安定で、ブームもいつまで続くか分からない、明日も分からないという危機感が1つの魅力、でもあったと思うのですが、そのイメージがここ数年変わってきました。
で、その理由としては、「インフラの整備」という言葉が、なるほどな、と得心いきました。
まずは芸人たちが活躍出来る「場をつくる」。
その昔、売れなかった頃のダウンタウンが自分たちをどう思うか、と聞いた時に、「おもろいよ」と答える大崎さんに「じゃあ、何故売れないのか」と聞いたというエピソード。
吉本は、活躍出来る場をつくり、業界のインフラ整備、ルートを作りつつ、またなおかつ、「心のインフラ」とも言っていましたが、おそらくその業界の空気やルール、お笑いとは何で、何が面白いのか、ということを世間一般に広く浸透させていったのではないかと。
そのおかげなのかなんなのか、私は子供の頃、新喜劇はよく分からなかったのだけれど、今はなんとなく分かりますし。後、何故だか暖かさを感じる。
そして最近もう1つ不思議に思っていた吉本興業総出の地域映画つくり。要は地域との連帯感を映画作りという共同作業によって深めるというプロジェクトというわけですね。
もちろん現在の地位による知名度と、豊富な資金によって、新しい試みが出来るわけですけど、なんか感心しました。次の戦略としては当然の道ですよね。
不況の時代にお笑いは強い、らしいのでしばらくは安泰かも。・・・・・なんか昔っから持っていたイメージが変わりました。
吉本以外にもお笑い芸能事務所は数多くあるので、他の経営者の話も聞いてみたい。特に昔から対抗心と(憧れ?)を持って相対している松竹とか。「すべらない話」でのエピソード、面白かったし。