「龍馬史」の著者曰く「龍馬暗殺に謎なし」と。
幕末最大のミステリーと言われているこの暗殺事件だけど、これまで公表されて
きた史料を並べていけば、自ずと暗殺の実行者からその黒幕まで、たやすく浮か
び上がってくると断言する。
これまで暗殺の黒幕と目されてきた5つの組織
1)新撰組
隊長の近藤勇が捕まり、切腹を許されず斬首に処されたのは龍馬暗殺の罪を
着せられたからではあるが、本人の自 . . . 本文を読む
龍馬史磯田 道史文藝春秋
龍馬伝のおかげで、書店の龍馬本コーナーは、書籍に雑誌にMOOKにと・・・、
まさに玉石混淆状態。
僕は、ある程度幕末史は頭に入っているので、また、龍馬の定説となった「竜馬がゆく」
を高校生の時に2回続けて読んだこともあって、龍馬本コーナーに一切近寄らなかった。
でも、新聞広告で僕の好きな歴史学者 磯田道史氏が龍馬を書いたと知り、即買い。
本書の肝は「龍馬暗殺の真相」 . . . 本文を読む
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いやぁ、面白かったなぁ。
ワクワク感は最後のページまで途切れることなく続き、
ホント読み終わるのが残念に思えた時代小説。
時は江戸の1800年初頭。
大坂の街を飲み込んだ大水害で両親を失った幼女「澪」は、
着の身着のままで街を徘徊してたところを、
有名料亭「天満一兆庵」の女将( . . . 本文を読む
幕末史半藤 一利新潮社このアイテムの詳細を見る
本書を一読すれば、幕末に関する知識がいかに幕末史観に
偏っていたかを痛感する。
植え付けられたとも言えるけど。
確かに幕末モノ小説のその多くが、薩長・倒幕側から描いたのが圧倒的。
若い武士が旧い体制をこわすために命を賭して戦う様は、絵になる。
佐幕側(幕府側・徳川側)では、せいぜい新撰組モノぐらいか。
子母沢寛に、名著「勝海舟」もありますね。
「そ . . . 本文を読む