広告屋日乗

神戸の広告会社勤務Hの読む・飲む・食う

書評ー「東宮御所のシェリー」

2009-11-30 18:20:39 | 本ーエッセイ
元町の海文堂の中をブラブラしていたら、本書のタイトルが目に飛び込んできた。 置かれていたコーナーは郷土作家。 日頃はこのコーナーに立ち寄ることがないから、ほんと偶然。 こういうカウンターパンチを喰らえるから、“リアル書店”は愉しい。 著者は、2001年に大手広告会社を定年退職した西宮市在住の男性。 広告会社では主に企画畑を歩み、会社員人生後年に鬱病に罹り、 精神科医に文章を書くことを勧められ、随 . . . 本文を読む

書評ー「政治と官僚」

2009-11-28 12:50:22 | 本ー政治
ニュースが伝えない政治と官僚 (青春新書INTELLIGENCE)三宅 久之青春出版社このアイテムの詳細を見る 前作が面白かったので、即買いしたものの正直言って期待ハズレ。 かつて学校の政経の授業で習った、政治の基本的な事項を取り上げ 大変わかりやすく書かれているんだけど、“毒っけ”がない。 政治を概観するには良書だと思う。 前作は、政権交代前夜の期待と波乱という一種の熱を含んでいた。 それは . . . 本文を読む

書評ー「ほかならぬ人へ」

2009-11-25 10:14:52 | 本ー小説
ほかならぬ人へ白石一文祥伝社このアイテムの詳細を見る 白石一文の小説は、独善的で、マッチョで、饒舌で、 リアルで、内省的で、理屈っぽい。 これらのフレーズはネガティブではあるけど、 それらが独自の作風を醸し、アクの強い白石節に昇華してる。 ゆえに新刊書が上梓されるや、買わずにはいられない。 今回の新作は、中編2作<ほかならぬ人へ><かけがえのない人へ>。 いずれも恋愛をテーマに、待ち構える運命に . . . 本文を読む

肝臓といびき

2009-11-24 17:31:25 | 日常・家庭
先々週あたりから、飲み会が増えてまして・・・。 当然のことながら、それに比例して酒量が増えます。 悪酔いするほど、最近は飲まない(飲めない)から、 帰宅して、きちんとスーツに「服のミスト」をシュッシュし、 念入りに歯磨きし、入浴して髪を乾かして床につく。 でも、「いびき」がヒドいらしい。 翌朝、妻に指摘される。 本来いびきはかかない方。 でも、深酒した晩は結構かいてるらしい。 もうひとつ原因があ . . . 本文を読む

書評ー「一日一生」

2009-11-19 13:19:28 | 本ー自己啓発
一日一生 (朝日新書)天台宗大阿闍梨 酒井 雄哉朝日新聞出版このアイテムの詳細を見る 恬淡(てんたん)な人って、こういう人を指して言うのもしれない。 欲もわだかまりもない人、著者の酒井雄哉(さかいゆうさい)師である。 キング・オブ・荒行に数えられる「千日回峰行」を2回も成し遂げれば、 「そら、恬淡となるやろ!」ってツッコミを受けそうだけど、 逆説的に言えば、14年にも亘る荒行に打ち込まなければ . . . 本文を読む

書評ー「オリの中の虎」

2009-11-18 13:55:29 | 本ー野球・スポーツ
オリの中の虎―愛するタイガースへ最後に吼える (ベースボール・マガジン社新書)岡田 彰布ベースボールマガジン社このアイテムの詳細を見る おそらく、本書で「岡田本」も一旦打ち止めになるのだろう。 本書は、オリックスの監督就任に際し、現時点のタイガースへのぶっちゃけた愛情と 5年間の監督業への自己総括。 「頑固力」・「なぜ阪神は勝てないのか」と一部重複する箇所はあるが、 ノムさん本のようにヒドい重複 . . . 本文を読む

書評ー「空気を読むな、本を読め。 小飼弾の頭が強くなる読書法」

2009-11-17 12:52:05 | 本ー読書術
空気を読むな、本を読め。 小飼弾の頭が強くなる読書法 (East Press Business)小飼 弾イースト・プレスこのアイテムの詳細を見る 野球選手の能力のひとつを表わすフレーズとして「地肩が強い」というのがある。 歌手なら「他を圧倒する程の豊か過ぎる声量」とか。 本書の著者「小飼 弾」氏も稀代の本読みとして、 天賦の才能を与えられたと言えるのでないか。 著者は中学に入学するも、中等教育 . . . 本文を読む

トークショー&サイン会に行ってきたッ!!

2009-11-12 13:17:38 | 日常・家庭
先週末、海文堂での開催された、 高田郁さんのトークショー&サイン会に妻と行って来た。 ご本人の写真がメディアでまったく公開されていなかったので、 はたしてどんな方が傑作時代小説を書かれたのか、興味津々でいざトークショーへ。 目の前に現れた方はショートカットのおっとりとした方。 時代小説作家だから、ひょっとして着物姿? 平岩弓枝のイメージが強いせいか、一瞬そう思ったが、 実際はグレーのフランネルのス . . . 本文を読む

これって、新手の広告手法?!

2009-11-06 18:34:54 | 広告
3日の昼、朝日放送で月~金曜日放送してる「ワイドスクランブル」 を何となく見ていた。 『悪徳ヤミ金を追跡』と称して、ドキュメントタッチで、 中々姿を見せないヤミ均を追い込んでいく特集をやっていた。  追い込んで行くのが、「アディーレ法律事務所」の代表 石丸幸人。 弁護士は、年利800%というヤミ金でお金を借りた会社経営者に以下の策を提示。 <一括返済すると申し出て、ヤミ金を返済場所に誘き出す。 . . . 本文を読む

書評ー「八朔の雪」

2009-11-02 14:30:41 | 本ー歴史・時代
八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)高田 郁角川春樹事務所このアイテムの詳細を見る いやぁ、面白かったなぁ。 ワクワク感は最後のページまで途切れることなく続き、 ホント読み終わるのが残念に思えた時代小説。 時は江戸の1800年初頭。 大坂の街を飲み込んだ大水害で両親を失った幼女「澪」は、 着の身着のままで街を徘徊してたところを、 有名料亭「天満一兆庵」の女将( . . . 本文を読む