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がんの神様ありがとう、1

2016-06-26 15:19:47 | 病気のなおし方(自助努力)
1「がんの神様ありがとう」

(筑波大学名誉教授 村上和夫さん 育生会横浜病院院長 長堀優さんの対談)

🔸村上 長堀先生と前にお会いしたのはいつ頃でしたか?

🔹長堀 2年くらい前に横浜で開催されたシンポジウムで、講演者としてご一緒させていただいた時だと思います。

🔸村上 そうでしたね。最近、新しい病院に移られたそうで。

🔹長堀 平成27年の4月から、横浜市内にある育生会横浜病院の院長に就任させていただきました。

医療の柱には「キュア(治す)」と「ケマ(寄り添う、看取る)」の2つがあって、

私は特に「ケア」が今後の医療現場で大事になっていくと思ってきました。

今の病院は介護老人保健施設と、特別養護老人ホームを兼ね備えていて、

私がやりたいと思っていた医療ができるので、とても良い場を与えていただいたと感謝しております。

🔸村上 それはいいですね。ホスピスケアの草分けで柏木哲夫さんという方の講演テープを最近聞きましたが、

ホスピスの患者さんたちは
「ここにいると癒されます」
というようですね。

ほとんどの方が末期のがんだから病気は治りません。

それでも「自分の気持ちをわかってくれる」と患者さんが感じることが、

どれだけ癒しにつながっているかと大変感心しました。

先ほど「キュア」と「ケマ」の2つが医療の柱だと言われていましたが、

医療現場全体で見ると「ケア」というのは、まだまだ欠けているようですね。

🔹長堀 欠けてますね。はっきりかけています。

大きな理由として、これまで西洋医学が死ときちんと向き合ってこなかったことにあると、私は思っているんです。

🔸村上 医学部では私について何も教えないんですか。

🔹長堀 少なくとも私は教わっていません。結局、死というものを見ないようにしてきたわけです。

西洋的の二元論に立つと、「生」に対して「死」は敗北だと考えられてきました。

🔸村上 しかし死が敗北だとすると、人生の最期はみな敗北で終わってしまう。そんなおかしなことがあるんですか。

🔹長堀 まさにその通りです。でも私の若い頃には、外科医として「死は避けなければいけない」と思い込んでいました。

確かにそういった考えが、医学を進歩させたこたは間違いないと思います。

ただ、それだけでは収まりかつかないんです。人間は例外なく100%死んでしまうわけですから。

東洋には「生死一如(しょうじいちにょ)」という言葉があって、

これは、よく生きるためには死を意識しなければいけないという発想から生まれています。

ところが現代社会では、その死を遠ざけてしまった。

だから多くの人たちが生きる意味を見失ってしまったんです。

これだけ生活が豊かになったのに、毎年自殺する人が三万人もいて、子供たちの心が荒れている原因も、そこにあると私は見ています。

🔸村上 世の中には絶対の真理というのは少ないけど、生き物は必ず死ぬというのは紛れもない絶対の真理です。

それを医学だけでなく世間一般でも考えれ考えないようにしてきたことが、今の社会の大きな問題だと思うな。

人間には、誕生するための遺伝子、生きるための遺伝子、そして死ぬための遺伝子がプログラムされているから、死ぬことも、また自然なんです。


(つづく)

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