
先日、『日本の軍歌』(幻冬舎新書)についてちょっと書いた。軍歌には右翼の街宣車が大音量で流すものってイメージがあるけども、僕の場合はオヤジを思い出す

囲碁を除けば、殆ど無趣味と言っていいオヤジだっったけども、クラシック音楽と軍歌はレコードでよく聴いていた

昔はクラシックのコンサートにはお袋を連れていったりもしていたらしいんだ。後年のオヤジからは想像もつかない光景なんだけどね


軍歌については懐メロ感覚だったんじゃないかな。子どもの時の僕に読ませたのは「のらくろ」だったし、戦中派のメンタリティは持ってたんじゃないかと思う

建設省の地方事務所勤務で、そこそこ全国を移動してたものの、10歳まで住んでいた新潟県上越市の勤務先は歩いて10分程度

ンで、毎日5時ピッタリに仕事を終えてまっすぐ帰ってくるから、お袋が「ご近所に恥ずかしい」とこぼしていたのを思い出す


そのオヤジが毎日何よりも楽しみにしていたのが、毎日の晩酌

たまに宿直があって泊まり込むこともあったんだけども、どういうわけか僕も連れていかれて、宿直室で一夜を過ごしたり。
ただ、平穏なだけの人生じゃなく、戦争体験とかも人並みにあったんだよ。元気なうちに話を聞いておけば良かったんだけどさ、当時は興味なかったんだな、過去のことには


オヤジの叔父はB級か、C級の戦犯だったらしい。予備役になってたから、地位はあったものの、大した罪には問われなかったとは聞いてるよ。