
地域を訪問する営業担当は、自分が上げた新規加入者の第一回目の注文用紙の回収は、配達担当者に任せず、自分がやることになっている。要は加入だけでなく、回収まで責任を持つことで、注文の回収を確実に引き上げるって意味があるんだけど、営業して実績上げて、はい、オシマイ・・・ってことにならないのは良いことだとは思ってる。
でも、自分の配送コースで、ずっと受け持ちの組合員として付き合っていくのとは違うから、“一期一会”であることには変わりはない。
今日も2件の注文用紙の回収があって、十数点の注文を頂く。そこに手紙が添えられてあって、「仕事を辞めるとお聞きしましたが、現在はハローワークにも求職がなく、大変なことになっています。もし、思い留まることが出来るのであれば、お考え直し頂くのが宜しいかと思います・・・(要約)」って書かれてある。
ちゃんと僕宛に名前まで書いてあってね、たった一度会っただけの関係だよ。これから会うこともないのに親切に前途を心配してくれることに、グッとくる

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幸い、お会いすることが出来たんで、時間を頂いて話し込む。聞いてみると、僕と同い年で、統合失調症で十年間殆ど引き籠ってる身内の人がいて、全くの無収入。お袋さんの年金だけで暮らしてて大変だって話を聞かされる

それから見れば、傍目には僕は全くそういう精神疾患を持ってるようには見えないし、“もったいない”って思ったんだろうね。
別に訪問する時に、滅多に自分が辞めることや、病気のことを話してるわけじゃないんだけど、話の流れで、そういう方向の話をすることもあるのさ。
今回の辞めるに際して、地域を訪問していろいろ話したり、職場の同僚の周囲で、精神を病んで、苦しんでいたり、自ら命を絶った・・・って人がいるって話を何件も聞いたんだ。
僕は、そうなる前に、次のステップを踏むために決断したんだけど、本当に立ち直れないまで病む前に“選択”したことは間違ってない・・・と思ってる。
そんな中で、偶然行き会えただけの関係で、あれこれ心配してくれる人がいるってことを本当に有難いよ。こういう関係性があるってことだけでも、生協もまだ捨てたもんじゃないなぁ、って思うんだ

さぁ、残すは、あと2週・・・

うん、まだまだ捨てたもんじゃないですよ。
今日の新聞見たら、新卒採用者の内定を急遽、見送り・・・なんて記事も出てましたし。
就職は本当に厳しい・・・
コンビニでバイトしてるとか、ビデオショップの店員をしてるとか、製造業にいて、出勤が大幅に減らされて、いつ首になるのかわからないとか・・・
知ってても書けないような悲惨な状況も耳にしてますしね。
新卒ですら、この状況ですからね。経済的な見通しがなければ、倒れるまで、頑張って・・・何とか、休職まで、無理にでもしがみついていたでしょうね。