福井県の福井市鶉地区や棗地区で11月22日までに、環境省のレッドリストで絶滅危惧〓(ローマ数字の2)類に指定されている渡り鳥マナヅル2羽の飛来が確認された。マナヅルの生息数は世界で6千〜7千羽と推定されており、鹿児島県北部の出水平野で約半数の3千羽ほどが例年越冬するが、福井県内への飛来は珍しい。
マナヅルは体長1・3メートルほどで、体は青みがかった灰色。首の後ろや羽の内側は白く、目の周りは赤い。21日午後、鶉地区の冬水田んぼで、地元住民が2羽を見つけた。細い首を伸ばして餌をついばみ、時折羽を広げるなど優雅な姿を見せているという。
日本野鳥の会福井県の小嶋明男代表(65)は「鶉地区はコウノトリ飛来を目指して環境にやさしい地域づくりを行っているので、越冬の環境が整っていたのではないか」と話す。繁殖地に戻る時期(来年1、2月)まで居着く可能性もあるとして「見つけても300メートル以上離れ、静かに見守ってほしい」と呼び掛けている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます