事故から一夜明けた16日、長野県軽井沢町の国道沿いの現場では、亡くなった人たちを悼んで、花や果物を供える人や手を合わせる人たちの姿が見られた。
花を持ってきた長野県御代田町の70代の女性は「(亡くなった方々と)同じくらいの年の高校3年の孫がいるので、かわいそうで、かわいそうで」と話した。この国道をよく使うという群馬県富岡市の勅使河原明さん(75)は「若い人がこれからの人生を失い、本当に気の毒」と手を合わせた。
一方、事故で亡くなった人のうち4人の遺体が安置された軽井沢町の遺体安置所には、16日も午前中から遺族らが訪れた。午前10時ごろ、安置所から白木の棺(ひつぎ)が運び出されると、警察官らが頭を下げ、手を合わせて見送った。
県警によると、遺族と葬儀会社との調整が終わり次第、安置されている遺体は随時移送されるという。
長野県軽井沢町で起きたバス事故の現場では16日朝、犠牲者を悼む人たちの姿が見られた。スキー教室の講師をするために同県内を訪れたという、さいたま市の農業野口昇一さん(53)は「同じスキーを愛する若者が犠牲になったことに衝撃を受けた」と話し、飲み物とお菓子を供えていた。
16・7歳の若い命を悼む近郊の人達
合 掌