350以上のメディアから、最新ニュースを瞬時に検索

「情強」への最短経路 あのニュースアプリより、スマートです

ガラケーとスマホの違い

2011-10-12 10:45:26 | 周辺地域情報
「スマートフォン」はこれまで使われてきたフィーチャーフォン、
あるいはガラパゴス・ケータイ(ガラケー)の延長と思い使っている方も多いと思います。
多くの専門家も述べていますが、これは大きな誤解です。
スマートフォンはこれまでのケータイの延長ではなく、
むしろ「電話ができて持ち歩ける"PC"」として考えるべきです。

二つの違いに関しては弊社の記事でも言及しています。

これについて、私はかなり根が深いと思っています。
スマートフォンをガラケーの延長として売っているキャリアにも責任はありますし、
高度な機械製品を安易に使っているユーザに責任がないとも言えません。
つまり明確な責任がどこにあるのかが全くわからないのです。
そしてこの認識の違いは、あいまいな事件を起こします。

先日、下記のような事件がありました。

【アプリ】iPhoneでロック画面をAndroid風に変更できる神アプリ?「実は壁紙でした」→レビューでクレーム殺到
(2011/10/11 ガジェット通信)

事件自体は致命的という性質のものではありません。

しかし考えれば考えるほど根が深い。責任がどこにあるか実にわかりづらいのです。
説明が悪かったのでしょうか? 説明を読まなかったユーザが悪いのでしょうか?
こちらの記事では、提供側がかなり悪いというような書かれ方になっていますが、
記事に掲載されている説明文は、明快で誤解が生まれようのない言葉で書かれています。
そもそも、ある程度のIT知識のあるユーザでしたらひっかからない可能性も高い話です。

恐らく、この手の事件はケータイがガラパゴスだった頃には発生しない事件です。
なぜならケータイのアプリは自由な開発ができず、厳格な審査があるため、
自由なアプリの追加ができないことと引き換えに、セキュリティ環境が強固でしたから。

そういう環境に馴染んでいた、いわゆる「ギーク」*とは縁遠い極平均的な層が、
いきなりPCレベルのネットワークへ放り込まれたことに、問題の原因を垣間見ることができます。
簡単に言えば、スマートフォン利用に求められるITリテラシー水準と、
利用者が持っている平均的なITリテラシーが合致していないのです。

現在のところ、トラブルはまだこの程度で済んでいます。
しかし日本のスマートフォン浸透率が100%に近い数字になった際に、
利用層のITリテラシーが十分なレベルで浸透をしていなかったら、
セキュリティとしては致命的な爆弾を抱えることになります。
普及とともに国やキャリアによる啓発、また利用者による自発的な学習などを進めてほしいものです。


*アメリカの俗語で、コンピュータやITなどの技術に関して深い知識を持つ者を指す


★Twitterでもつぶやいています。
こちらもフォローをお願いします!
http://twitter.com/HHNewsReports

(井上宇紀)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。