仕事をちょっと早めに切り上げて、
京都国立博物館で開催中の
狩野永徳展に行きました。
あえて平日の夜に行ったのは、初の回顧展で、しかも京都国立博物館のみ、なおかつ1ヶ月間だけの開催ということで、かなり混雑していると踏んだため。
以前、土曜の午後に雪舟展に行ったら1時間待ちだった経験があるんですよ。
待ち合わせをしていた連れと京阪淀屋橋駅で落ち合うと、「今は便利でこんなのがあるんだよ~」と携帯電話の画面を見せてくれました。
「
狩野永徳展 混雑状況」
そんなのあるぐらい混んでるってことか!!??
パソコンでも見られます。
(携帯電話版は1時間毎にしか更新しないようです。)
この日記は会場に行った当日の日付に放り込みますが、ちなみに作成中の11月4日13時半現在で、90分待ちだそうです

。
金曜の夜は18時の時点で10分待ち、私たちが到着した18時45分頃はもう行列はありませんでした。
でも、中に入るとやっぱり大勢の人。
小さな望遠鏡のようなものを利用して絵の細部を観察してる人もおられました。
展示品の説明が、文字が小さめなのと、大きな作品でも片側にしかないのと、その前に人がいるのとで、あまりよく読めず。
説明書きの真ん前に距離を置かず立つのはマナー違反ですよー

通路の幅に対して作品が大きいってこともあり、こうしてこの文を打ちながら思うのは京都国立博物館で開催すること自体に難があるのかなー、と。
障壁画(障屏画?)は、まずは離れた位置から眺めたい。
ド素人の私が見て面白かったのは、やはり「洛中洛外図屏風」(国宝/米沢市上杉博物館)と「唐獅子図屏風」(旧御物/宮内庁三の丸尚蔵館)、あと「織田信長像」(大徳寺)。
「洛中洛外図屏風」は、あの大きさ、あの描き込み、生き生きとした人々の生活の様子、ほんと、もっとゆっくり隅々まで見たかった!
なので、図録の代わりにこの図だけを扱ったB4判ぐらいの大きさの本(1200円)を購入。
解説もあって楽しそう♪
これ、何と永徳23歳のときの作品とのこと。
「唐獅子図屏風」は出口近くにあったこともあり、案外じっくり眺められます。
でかいです。予想外にでかいです。
今確認したら、縦224cm×横453cm。そらでかいわ。
「織田信長像」、眉間の縦じわがぴりぴりした癇症をうかがわせ、同時に眼光の鋭さが印象的。
よくある資料集に載せられている信長って、もっと柔和な雰囲気で、違和感があったのですが、こちらはしっくりくる感じ。
夜の京都国立博物館は噴水もあっていい雰囲気です。
寒かったですが。
あと、会場周辺及び七条駅前、あまりいい食事の店がありません。
予約しておくか、移動してからの食事にするほうが良いかと。