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お隣の国の本心

2022年07月16日 | 症状関連記事

記事のリンクが上手く出来なくてとりあえず本文をアップした。 以前テレビをみるたびお隣国がいやになるくらい Noあべとか Noジャパンを叫び声で騒ぐ、、、、本音はそうではなかったようですね。。。。 MSN記事を残しておく。

 

「韓国人に広がる「安倍ロス」、悪口ばかりだった韓国人の心にぽっかり空いた穴」

立花 志音 - 昨日7月15日 6:00
© JBpress 提供 韓国人に大きな影響を与えた安倍元首相(写真:AP/アフロ)

「お母さん大変だよ!安倍総理が撃たれて死んじゃったんだよ!!」

 安倍元総理が暗殺された日の14時過ぎ、息子から電話がかかってきた。

「なんで僕がカトク送ったのに見ないの? 早く見てよ!!」

 カトクというのはカカオトークの略で韓国人のほとんどが使っているメッセンジャーである。

「うん、知ってるよ。それから死んでないから!!勝手に死んだことにしないで!!」

 筆者はその時間には既に、日本に住んでいる韓国人の友達からの連絡で事件が起こったことは知っていた。

 そしてその頃、韓国ではヤフーニュースの偽カウントによるデマが、韓国語に翻訳されてTwitterに出回っていた。襲撃からたった3時間で韓国ネットには、ほぼ日本と同じか、人口比で考えると日本以上かもしれない量的の情報が飛び回っていた。

 特に写真や動画はどこで誰が探したんだろうというぐらい、韓国人のSNSから上がって来た。

 その日、息子はいつもより早く帰ってきた。

「なんだ、泣いてるかと思って心配して来たのに。結構平気そうじゃん。じゃあ、なんか食べるものある? 食べてから塾に行くから」

 日本の現職総理の名前は知らないくせに、安倍元総理が撃たれたことについては韓国の高校生も大騒ぎだったらしい。

 筆者は決して平気だったわけではない。元総理の死去から1週間近くが過ぎても、心は平穏ではない。しかし、あえて言うなら「2年前に泣き終わった」というのが正直なところである。

安倍元首相の功績が分かっている韓国人のメッセージ

 2年前の9月16日、安倍総理は2回目の辞任をした。あの時は韓国に住む筆者にとって、今と同じくらい、もしかしたら今より大きいかもしれないほどショックだった。

 どんな理由があれ、途中でやめるのであれば、在任中に靖国神社に参拝してほしかったし、憲法問題も暴挙と言われてもいいから何かの提示をしてほしかった。

 日本を取り戻すとか言っておいてこれは何なんだと、悔しくて悔しくて、泣いて泣いて泣いた。

 そして、1回目の辞任も9月だったことを思い出した。あの時はソウルに住んでいて息子の1歳の誕生日の前日だった。誕生会の準備をしながら、次は麻生さんかな、などと勝手なことを考えていた。

 筆者と息子は韓国の地から、ずっと安倍政権にエールを送りながら成長してきた。特に第2次から第4次にかけての7年8カ月は忘れがたいものだ。

 特に、岸田総理が外相だった2015年に慰安婦問題日韓合意が結ばれた時は、首相官邸にお礼の手紙を書きたいと思うほどだった。

 筆者がネット上でコミュニケーションをとっている韓国人の友人は、いわゆる「保守右派」で、安倍元総理が好きな人たちである。

 安倍元総理が襲撃された直後は、みんなで無事を祈っていたし、亡くなったという一報が出た時は、みんなで哀悼の意を表した。亡くなった当日は「誰よりも韓国を愛してくれた、親韓派首相」というポスティングが多々見られた。

 

「文大統領の誕生日にケーキを送ってくれた懐の深いひと」

「ソウルで開かれる日本就職博覧会が文大統領のせいで中止になった時、安倍総理は韓国の学生のことを心配してくれた」

「2014年にセウォル号沈没事故が起こった時は犠牲者の弔問に来てくれた」

「朴槿恵大統領も文大統領も安倍さんに散々迷惑かけたのに、安倍さんほど、韓日友好の為に努力してくれた政治家はいない」

「2006年第一次安倍内閣当時、現職の首相としてに国立顯忠院へ参拝に来た、ありがたい隣国の首相」

「トランプとの会談でアメリカ軍が韓国から撤収するのを引き留めてくれた恩人!!」

 これは実際に筆者の友人たちの言葉である。少数派ではあるが、このように安倍元総理の功績を分かっている韓国人もいるのだ。彼らは文政権当時、日本には安倍総理がいてうらやましいという話もしていた。

 しかし、「国家対国家」という視点での話になると、保守派の中でも少し驚く視点から話を振ってくる人がいる。

「文在寅政権=韓国ではない」と語る韓国人の理屈

 文政権発足当時は言わずもがな、その後も文政権率いる韓国と安倍総理が率いる日本、そしてトランプ大統領が率いるアメリカが安倍総理の時の日米韓関係だった。文政権の韓国、安倍政権の日本、トランプ政権のアメリカである。

 ところが、筆者がSNSで日韓関係の問題について触れると、

「文在寅政権=韓国ではありません。同じ韓国大統領でも尹錫悦(ユン・ソンニョル)政府のベースは180度違います」

「韓国を含めた外国では、特定の政治家と政権をその国自体だと考えた表現をすることは、大きな失礼に当たり、全体主義の産物だと評価されることがあります。トランプ大統領=アメリカとは考えないし、表現はしないでしょう」という書き込みがあった。

 筆者がいつも保守右派韓国人とコミュニケーションをとる時に引っかかるのはここだ。文政権の時の国家的行動と自分は全く関係ないという考えなのだ。

 この国の大統領選挙は国民投票であるにもかかわらず、投票した人が常に誰かに責任をなすりつけている。しかも、自国の大統領=自国ではないという理論はどうしたら導き出せるのか、筆者には到底理解できない。

 昨晩もニュース番組では、尹錫悦大統領夫人の金建希氏の一挙手一投足に向かって、「これはおかしい」「あれもおかしい」とやっていた。そのような報道を見るたびに、夫は「自分たちで選んだんだから、一度好きなようにやらせてみればいいのに。そんなに不満があるならお前がやれって話だ」とぼやいている。

 夫は以前、韓国が先進国入りしたと騒いでいた時も、「技術的には先進国になったのかもしれないけど、人間のレベルは李氏朝鮮時代と一緒だ」と話していた。

◎先進国のお墨付きで大喜びの韓国だが、本当に先進国になったのか

韓国は明治維新の時代からやり直した方がいい

 韓国は今やっと、尹錫悦大統領になって、民主主義が何かとか、主権国家とは何ぞやという、本来ならば100年前に市民たちが向かい合うべきだった問題を考える時期に来ている。

 日本人には信じられないことだろうが、恐らく筆者のこの指摘は当たっている。筆者は以前からこの国は明治維新の時代からやり直した方がいい、という持論を韓国人にも堂々と話している。

 この国は朝鮮時代末期に日本が統治して以降、日本が負けた後、所属する先を失い、混乱の中で大韓民国が建国された。しかし、その先も混乱が続き、本来国家が近代化されていく道のりを歩かずに、いきなり日本の資本援助という名の「どこでもドア」を開けて現代に来てしまったのである。

 そして現在、IT時代になってコロナ騒動やウクライナ情勢に巻き込まれながら、尹錫悦大統領を選出して初めて、近代的思想と向き合えるレベルに国民が成熟したのだろう。

 今回の安倍元総理暗殺事件を韓国人に混じって見てみると、この国にとって安倍晋三元総理は、愛憎の念が入り混じった、あまりにも大きな存在だったことがわかる。総理を辞任した2年前も「安倍ロス」現象があった。

 実際、うちの息子一人を例にとっても、後任が菅総理だったことも知らないし、今の総理は「岸田さんだからね」と何回教えても覚えるつもりはないようだ。

 そして「アベ、アベ」と呼び捨てにして、散々悪口を言っていた韓国人たちに対しても、亡くなる瞬間も、亡くなった後も絶大なる存在感を示している。この先、安倍元総理のようにこの国と深く関わり、この国の人たちの心に残る政治家は出てくるのだろうか。

 先に韓国人の友人が書いたように、「アメリカ軍の撤収を引き留めて」この国を守ってくれた「安倍総理」。その名前は大韓民国の歴史に長く刻まれることだろう。


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