米国防総省、露軍の動き「撤収ではなく部隊再配置」 強い警戒感

米国防総省、露軍の動き

「撤収ではなく部隊再配置」　強い警戒感

 

3/30(水) 7:18配信

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記者会見する米国防総省のカービー報道官＝2022年3月29日、AP

　

米国防総省のカービー報道官は29日の記者会見で、ロシア国防省がウクライナの首都キエフ周辺などで軍事行動の削減を発表したことについて「撤収ではなく、部隊の再配置だ。他の地域への大規模な攻撃を警戒しなければならない」と述べた。

さらに、ロシアとウクライナとの停戦協議で前進はみられるものの「キエフへの脅威が消えたわけではない」と強い警戒感を示した。 　

カービー氏は、キエフ周辺からロシア軍の一部が北に向かって離れる動きを「確認した」と説明した。ただし、「あくまでも小規模で、大部分の部隊は周辺にとどまっている」と強調。

29日もキエフへの空爆が続いたことなどから「ロシア側の主張に惑わされてはならない」と警鐘を鳴らした。 　

米国は、ウクライナの大部分を事実上占領することがロシアの最終目標とみている。キエフを制圧してゼレンスキー政権を転覆させ、親露派政権の樹立を目指すと分析してきた。

カービー氏はキエフへの電撃的侵攻は「失敗」だったが、

「ロシアの目標を明確に示している」と語った。

【ワシントン鈴木一生】