来年末まで交戦長期化、英首相「現実的にある」
最終的なロシア勝利を指摘の報道も
【ロンドン=池田慶太】ロシアがウクライナへの軍事侵攻を開始してから、24日で2か月となる。露軍は、当初「完全制圧」の目標としてきた東部のドネツク、ルハンスク(ルガンスク)両州だけでなく、南部の制圧を目指す動きもみせており、侵攻が長期化するとの見通しも出てきた。
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ウクライナ南東部マリウポリで、損壊した戦車や建物のそばを歩く人々(22日)=ロイター
英国のジョンソン首相は22日、訪問先のインドでの記者会見で、来年まで交戦が続き、最終的にロシアが勝つ可能性を問われ「現実的にある」と述べた。英紙ザ・タイムズは22日、欧米諸国の当局者が同様の見解を示したと報じていた。
南部オデーサ(オデッサ)の市当局は23日、SNSで、市内にミサイル攻撃が行われたと明らかにした。英BBCなどによると、ウクライナ軍幹部は、露軍の潜水艦少なくとも4隻が、黒海からミサイル攻撃を仕掛けていると語った。
露軍幹部は22日、オデーサやミコライウなど黒海に面した南部の完全制圧を目指す方針を明かしていた。戦線再拡大を示唆する一方、プーチン露政権が5月9日の旧ソ連による対独戦勝記念日を侵攻の一定の区切りにするとの見方も出ている。
露大統領府などの発表によると、プーチン大統領は22日、欧州連合(EU)のシャルル・ミシェル欧州理事会常任議長(EU大統領)と電話会談した。南東部マリウポリで露軍が続ける攻撃について「投降した部隊には適切な医療支援が提供されるが、ウクライナ側が許していない」と主張した。
ウクライナ国営通信は23日、全欧安保協力機構(OSCE)の米常駐代表が、露軍がマリウポリで催涙ガスに化学物質を混ぜて使用した可能性を指摘したと伝えた。
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