こんにちは、DNです。
先週はイランによるイスラエルの大規模攻撃を皮切りに
金融市場全般が中東の地政学リスクを警戒した神経質な
値動きが続いた様に思えます。
週末19日(金)には、イスラエルがイランに報復攻撃を
行ったことで一時両国の報復合戦による泥沼化が警戒されましたが、
時間の経過とともに被害は軽微であったことが判明し、
双方ともに国内強硬派の声に応えるための形式上の攻撃だったと
市場では受け止められている模様です。
国内金の60分足チャートをみると、
19日午前にイランによる攻撃の報道により、
高値を11983円まで伸ばして史上最高値を更新しましたが、
その後の動きは「往って来い」で反落してその日の取引を終え、
以降、調整色を強めた展開となっております。
国内金 2025年2月限 60分足チャート
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/3b/3315342193cbaecec5b08d72d6300d01.png)
イスラエルとイランは今でこそ敵対関係にありますが、
昔は国交があり、良好な関係にあった時期もありました。
元々、イランは1950年代に掛けて親米国家であった為、
米国と親交の深いイスラエルとも近しい関係にあったとされております。
しかし、1979年にイランで起きたイスラム革命によって
これまで親米であった王政からイスラム教を厳格に解釈した
イスラム体制が樹立されてから情勢が一変しました。
イスラム教、キリスト教、ユダヤ教がそれぞれ聖地としている
エルサレムを巡って対立が先鋭化していき、
米国が後ろ盾となっているイスラエルは最新鋭の兵器を武器に、
イランは武装勢力を通じて現在まで対峙した状態が続いております。
イスラエルとイランはこれまで直接、戦争にまで発展したことはありませんが、
先週はここ数年の中で最も危険な週であったと言えるかもしれません。
イスラエル・イラン共に本格的な軍事衝突は回避したいというのが
本音のところで、このまま、両者が行動を起こさなければ、
このまま幕引きになるとの楽観的な見方が浮上しており、
過度な警戒感が後退していくと共に、金融市場は冷静さを取り戻しつつあり、
市場の関心は徐々に今週25日の米第1四半期GDP速報値や26日の米3月PCEデフレーター
などの米重要指標に移って行くのかもしれませんね。
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それでは、また。